[過去ログ] 【イエス】癒し主 救い主 【キリスト】Part 147 (725レス)
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644: まちこ 2016/07/03(日)01:59 ID:wm/EM/Mz(5/37) AAS
「いらっしゃいませ〜♪」
高い声が響いた店内は、店主の歌声しか聞こえないほど静かで、
妙な威圧感が俺を包みこみました。
そして目に飛び込んできたものは
カウンターに並んだ椅子に座っている全ての先客が、
やはりその筋の妖怪客ばかりという光景でした。
「こちらへどうぞ〜♪」
案内された俺はその独特な店内の雰囲気に圧倒されそうになりながらも、
元来のガラの悪い見た目を活かし、椅子にドカッと座りました。
10代半ば程の、赤みがかかった髪のショートヘアー、クリンとした可愛い目つきの店主に
「何にしますか〜♪」と聞かれた俺は、
無愛想に、「蒲焼きとポン酒ちょうだい。」と注文を入れました。
「お客さん、うちの店初めてですよねェ。」「あぁ。」
「口コミで来たんですか?」「そうや、美味いぞ言われてな。」
「ありがとう〜♪それじゃ一杯分サービスしてあげますねェ。」「おう、すまねえ…。」
俺は、自分が一見さんにも関わらず丁寧に扱ってくれたということに、まんざらでもない気持ちでした。
その後、妖怪の方ばかりの店内で、
店主が、職人的技術でもって丁寧に蒲焼きの行程を進めていると
ヤツメウナギが徐々に、美味しそうな姿に変えられて行っていることに対し、
気づけば俺は興奮を覚えていました。
程よく熱せられた網の上で、切り身が炭火に思い切り炙られると、
もう後戻りができないという状況に、感じてしまっていました。
そして、変にクセになりそうな匂いを放つタレがたっぷり染み込み、色付けされた切り身を、
細い串で丁寧にこんがりと焼かれていくころには
座った目をなんとか保ちながらも、内心は完全にブッとんでしまっていました。
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