[過去ログ] 坐禅と動中の工夫8 (1002レス)
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(5): 虚妄分別・無分別 2021/02/17(水)15:09 ID:rN8yho+d(11/13) AAS
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円覚寺HPより
2019.10.22

僧堂提唱

一無位の真人(しんにん)有り

あるときの臨済禅師の説法に、次の一節がございます。

「上堂(じょうどう)。云く、赤肉団上(しゃくにくだんじょう)に一無位の真人有り。

常に汝等諸人の面門(めんもん)より出入(しゅつにゅう)す。未だ証拠せざる者は看よ看よ。」

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2019.10.22

僧堂提唱

一無位の真人(しんにん)有り

あるときの臨済禅師の説法に、次の一節がございます。

● 「上堂(じょうどう)。云く、赤肉団上(しゃくにくだんじょう)に一無位の真人有り。

常に汝等諸人の面門(めんもん)より出入(しゅつにゅう)す。未だ証拠せざる者は看よ看よ。」

 
上堂は、お説法の座に上ることです。

この生身の肉体に、何の位階もない、価値判断のつけようもない真人がいる。

それは常にあなた達の目や耳や鼻などの感覚器官から出入りしている。

まだはっきり見届けていないものは、しっかりとよく看よ、看よと示されたのです。
 
すると

● 「時に、僧有り、出でて問う、如何なるか是れ無位の真人。師禅牀(ぜんしょう)を下って把住(はじゅう)して云く、道(い)え道(い)え。其の僧擬議(ぎぎ)す。」

 一人の僧が、進み出て臨済禪師に質問しました。

どのようなのが、位階のない真人なのでしょうかと。

すると臨済禅師は、その僧の胸ぐらを捕まえて、「さあ、言え、言え」と迫りました。僧がなにか言おうとすると、

●「師托開(たっかい)して云く、無位の真人是れ什麽(なん)の乾屎橛(かんしけつ)ぞ、といって便(すなわ)ち方丈に帰る。」

臨済禅師は、突き放して、位階のない真人が何たる屎棒かと言って、自室へ帰ってゆかれたというのです。

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