京阪電車スッレド Part246 (994レス)
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209: (ワッチョイ 47d5-MbBI [2001:268:986a:a806:*]) 10/11(金)00:28 ID:FtBqxTWD0(1/5) AAS
阪和は阪神急行電鉄神戸線・新京阪鉄道と並ぶ高速運転用の直線的なルートであり、南海に較べて距離も短く、キロ当り賃率は省線・南海と同じだつたため、阪和天王寺ー阪和東和歌山間は 96銭となつた
このため、南海でも難波ー和歌山市間を 1円から96銭に値下げして対抗せざるを得なかつた
運転関係での両社の競争は更に激しく、前年一足お先に特急を60分運転に短縮した南海に対し、阪和は路盤が堅まるのを待って、翌年から途中停車駅なしのノンストップ運転で所要48分、表定速度81.6キロといふ日本一速い特急を設定し、所要55分の急行と併せて、30分毎または60分毎に走らせおったのである
210: (ワッチョイ 47d5-MbBI [2001:268:986a:a806:*]) 10/11(金)00:50 ID:FtBqxTWD0(2/5) AAS
この阪和電気鉄道に経営参画したのが他ならぬ京阪電気鉄道であり、参画にあたつては、「和歌山方面は京阪電気鉄道会社より三相交流六十サイクル三万ボルトにて供給」の約束がなされ、鉄道施設・車両の規格面 (阪和天王寺駅ホーム配置は 乗降分離の旧天満橋駅と瓜二つ、阪和のモヨ、モタは 新京阪デイに相当) のほか、電力供給面でも京阪電気鉄道との関り合いが深かつたのである
阪和電気鉄道は開業当初は成績芳しからざるも、次第に好転してゆき、国策による南海との合併、さらには官営化なかりせば、やがては京阪電気鉄道阪和線となつておつた筈である
212(1): (ワッチョイ 47d5-MbBI [2001:268:986a:a806:*]) 10/11(金)01:26 ID:FtBqxTWD0(3/5) AAS
昭和3年に淡路ー西院間及び嵐山支線を開業させ、親会社京阪の曲がりくねった路線と異なり高速運転を目指した直線的ルート、1500v の大型鋼製電車を投入した新京阪鉄道は、開通当時「日本一の電車」だつた訳であるが、その僅か 2年後の昭和5年には、更に磨きを掛けた阪和電気鉄道を開業させたのである
天満橋駅、阪和天王寺駅のみならず、嵐山終点も乗降客を分離した大がかりな設備を有していたほか、嵐山支線を分岐する桂は立体交差とするなど、兎に角スケールが大きく、池田は複線平面分岐、西宮北口は複線平面交差のケツの穴の小さい (出すものが少ない) 一三さんとことは、出自からして月とスッポンだつたのである
214(2): (ワッチョイ 47d5-MbBI [2001:268:986a:a806:*]) 10/11(金)09:21 ID:FtBqxTWD0(4/5) AAS
>>212
池田→石橋 に訂正
さて、此処からが「宇治急行」之巻
生駒トンネルの難工事であわや倒産寸前だつた大阪電気軌道(大軌)が 目覚ましい発展の結果、東大阪一帯から奈良盆地を支配し、さらに参宮急行 (参急) の名で三重方面に進出して、昭和5年、山田まで開通した事は、終始その経営にあたつて来た金森又一郎翁の乾坤一擲、努力の結晶である
生駒を凌ぐ私鉄最長 (3.4キロ) の青山トンネル (当初は単線) の掘削も見事に成し遂げ、布引山地を越えて上本町ー山田間を 2時間40分で結んだことで、庶民の夢、「お伊勢まいり」は画期的にスピードアップされ、遥か大阪から日帰りが可能となつたのである!
参急の路線は、奈良線の教訓もあり、当時、名張ー参急中川間を単線とし、中間駅舎は簡素、架線柱は木柱と節約に努め、反面、勾配は 33‰ 以下とし、単線区間には半自動式信号機を設け、踏切りは極力減らすといふ、安全と高速運転を両立させる努力をしておったのである
216: (ワッチョイ 47d5-MbBI [2001:268:986a:a806:*]) 10/11(金)10:05 ID:FtBqxTWD0(5/5) AAS
この大軌参急の三重、伊勢方面進出に対して 地元の伊勢電気鉄道は、猛烈な対抗意識を燃やし、津新地から大神宮前まで 省線参宮線と参急に並行する新路線を同じく昭和5年に開通させる
参急がまづ土地収用法を適用し、地主のゴネ得を防いだのに対し、地元企業の伊勢電はそうは出来ず、用地買収に苦しんで建設費も嵩んで了ったようである
参急の開通が12月20日、伊勢電が12月25日で、翌年の初詣輸送から両社の熾烈な競争がはじまる
しかし、大阪をバックとする大軌参急に対し、前年に養老電気鉄道を合併したとはいへ、桑名、大垣に繋がるだけの伊勢電は不利であり、どーしても名古屋に結ぶ必要があつた
この為、同社では桑名ー名古屋間の免許を得るとともに関西本線の旧鉄橋の払い下げを受けてはいたものの、大神宮前までの延長に資金を使い果たし、経営が行き詰まってしまう
一方、参急では、久居から津へ支線を建設して伊勢電の領域へと食い込んでゆく
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