[過去ログ] 姫ちゃんのリボン (1001レス)
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75: 2006/10/29(日)23:02 ID:???0 AAS
俺の高校時代のこと。
俺の名前はたつや。某県立高校に通っていた。その学校は俺たちが入るまではあまり吹奏楽が盛んではなかったが、俺たちの代30人ほどが入ってやっと50人のバンドになったほどだ。俺の中学はなかなかの名門校で高校でもトップを吹いていた。
夏の大会が終わってから俺は燃え尽きたようにクラブに顔を出さなくなった。はじめは学校生活を楽しんでいたけど、学園祭の日喧嘩騒動で大量の人間が謹慎処分になった。俺はその事件の起爆剤みたいなものだ。初の学園祭が変な思い出となってしまった。
次の日の朝、正式に処分言い渡しがあり、そのまま強制帰宅であった。帰りに学校近くのコンビニで一服していると、ケータイがなった。画面にはクラブのタメの女の子の名前(菜々)が表示されていた。
「もしもし?」 「・・・。」 返答はない。しかしかすかにすすり泣く声がこっちにも聞こえてくる。おれはそのことには触れずもう一度聞きなおした。
「もしもし?どうした?」 「なにしてるんよ・・・!みんなどれだけしんぱいしてるんか分かってよ。たつやがなんかあったんかと思ってクラブに来てともゆえやんかったのに、急に謹慎とか・・。」
おれは何も言えなかった。しばらく黙りあってると、「今どこいてるん・・・」 と聞かれ近くのコンビニであることを伝え電話を切った。

電話を切って5分もしないうちに制服姿の女の子の姿が見えた。 目の前に座る彼女の顔を見ると目が真っ赤だった。やっぱり泣いてたのかな。
今までにあったことを話してると菜々は理解してくれ真剣に話も聞いてくれていた。そんな延々とした話をしていると時刻は昼前になっていた。学生の姿が見え出す。
「今先生にバレてもあれやし、とりあえず帰るわ。」と言い帰る支度をすると、「まだ話したいことある。」と言われた。
けどばれると謹慎が伸びて退屈な時間が増えてしまうのがオチだ。それは困ると思い、「じゃあ家やったらかまへんよ。」そういい原付の後ろに乗せて家に向った。
家は本当は遠いんだが、高校を通うために親が一人暮らしのためマンションを借りてくれたのだ。
家に着くと、暖房をきかしてコーヒーを沸かして冷えた体をとりあえず温めた。
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