[過去ログ] ファミコンの限界について語るスレVer.7 (820レス)
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425: 2023/07/09(日)02:26 ID:zQuSf+vg(2/2) AAS
なお、PCEに関する解像度のまとめ

●まず、NTSCの信号規格から。
1ライン分の水平同期周波数は、15734Hz
1ライン分の期間=時間は、63.6μsec ( 1÷周波数=時間 )
水平ブランク期間は規格から、10.9μsec
1ライン分の時間から水平ブランク期間を引いた、

→ 52.7μsecが、1ライン分の水平表示期間になる。

外部リンク[html]:elm-chan.org
規格の数値はここから取った。

●そして、PCEのドットクロック=ピクセルクロックの話。
外部リンク:archaicpixels.com
このページの、「$0400 - CR - Control Registe」の項を見れば
0-1ビットの設定「PCC - Pixel Clock Control」で3通りのクロック指定ができることがわかる。
画面上のドットの横方向のサイズはこれによって決まる。
この3通りの、00 = 5.3693175 MHz、01 = 7.15909 MHz、10 = 10.738635 MHz を時間に換算すると
それぞれ 0.186μsec、0.139μsec、0.093μsec とドット毎の表示期間が出る。

水平表示期間の52.7μsecを、この3通りのドットの表示期間で割れば、
282ドット、377ドット、565ドットと、それぞれの最大表示ドット数がでる。だれこれはオーバースキャン領域
込みの数値だ。本来のアクションセーフである10%を差し引くために0.9倍したのが結論の数値になる。

→ 254ドット、339ドット、508ドットと、大雑把に言われている256, 336, 512ドットに近い数値が出る。

実際のブラウン管の個体差は非常に大きいので、この数値が実際の値かと言えばそうとは限らない。
あくまで大雑把にこんなものである。という話だ。さらに計算自体も有効桁数を適当に計算した
結果なので数ドットレベルの誤差はあるかもしれないがご容赦されたし。

●表示範囲の指定に関して
岩崎氏のブログエントリも張ったが、こちらのページにも設定レジスタの説明がある。
外部リンク:archaicpixels.com

この HDR というレジスタの指定値によって表示範囲を設定できる。
もちろん実表示範囲を超えた値を設定してもオーバースキャンとなって見えない領域になるだけであり、
小さい値を表示すると両脇、あるいは片方の脇に黒帯が出て未表示の範囲ができるだけで、
ドットの大きさが変わるわけではないようだ。
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