◆三島由紀夫の遺訓◆ (511レス)
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136: [] 2011/02/14(月) 12:42:20 ID:PWfHU2J0 体力、精神力、知力に恵まれてゐたことが、氏を生命の岸へ呼び戻した何十パーセントの要素であつたことは 疑ひがないが、のこりの何十パーセントは、氏が持つてゐたあらゆる有利な属性とも何ら関はりがないのである。 それでは、ひたすら生きようといふ意志が氏を生かしてゐたか、といふと、それも当らない。氏は一旦、はつきりと 自決の決意を固めてゐたからである。 氏が拾つた命は、神の戯れとしか云ひやうがないものであつた。その神秘に目ざめ、且つ戦後の二十年間に、 その神秘に徐々に飽きてきたときに、氏の中には、自分の行為と、行為を推進した情熱とが、単なる僥倖としての 生以上の何かを意味してゐたにちがひない、といふ痛切な喚起が生じた。その意味を信じなければ、現在の生命の 意味も失はれるといふぎりぎりの心境にあつて、この本が書き出されたとき、「本を書く」といふことも亦、一つの 行為であり、生命力の一つのあらはれであるといふことに気づくとは、何といふ逆説だらう。氏はかう書いてゐる。 「彼ら(英霊)はその報告書として私を生かしてくれたのだと感じた」 三島由紀夫「序 舩坂弘著『英霊の絶叫』」より http://egg.5ch.net/test/read.cgi/rongo/1296353789/136
体力精神力知力に恵まれてゐたことが氏を生命の岸へ呼び戻した何十パーセントの要素であつたことは 疑ひがないがのこりの何十パーセントは氏が持つてゐたあらゆる有利な属性とも何ら関はりがないのである それではひたすら生きようといふ意志が氏を生かしてゐたかといふとそれも当らない氏は一旦はつきりと 自決の決意を固めてゐたからである 氏が拾つた命は神の戯れとしか云ひやうがないものであつたその神秘に目ざめ且つ戦後の二十年間に その神秘に徐に飽きてきたときに氏の中には自分の行為と行為を推進した情熱とが単なる倖としての 生以上の何かを意味してゐたにちがひないといふ痛切な喚起が生じたその意味を信じなければ現在の生命の 意味も失はれるといふぎりぎりの心境にあつてこの本が書き出されたとき本を書くといふことも亦一つの 行為であり生命力の一つのあらはれであるといふことに気づくとは何といふ逆説だらう氏はかう書いてゐる 彼ら英霊はその報告書として私を生かしてくれたのだと感じた 三島由紀夫序 坂弘著英霊の絶叫より
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