◆三島由紀夫の遺訓◆ (511レス)
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: 2011/03/04(金)11:12
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249: [] 2011/03/04(金) 11:12:34.02 ID:mAy/8bsu (中略) 私はさつき、死に直面する行動がニヒリズムを養成するといふことを言つた。陽明学の時代にはニヒリズムと いふ言葉はなかつたから、それは大塩平八郎(中斎)の中斎学派がとりわけ強調した「帰太虚」の説の中に 表はれてゐる。 「帰太虚」とは太虚に帰するの意であるが、大塩は太虚といふものこそ万物創造の源であり、また善と悪とを 良知によつて弁別し得る最後のものであり、ここに至つて人々の行動は生死を超越した正義そのものに帰着すると 主張した。彼は一つの譬喩を持ち出して、たとへば壷が毀(こは)されると壷を満たしてゐた空虚はそのまま 太虚に帰するやうなものである、といつた。壷を人間の肉体とすれば、壷の中の空虚、すなはち肉体に包まれた 思想がもし良知に至つて真の太虚に達してゐるならば、その壷すなはち肉体が毀されようと、瞬間にして永遠に 偏在する太虚に帰することができるのである。 その太虚はさつきも言つたやうに良知の極致と考へられてゐるが、現代風にいへば能動的ニヒリズムの根元と 考へてよいだらう。 三島由紀夫「革命哲学としての陽明学」より http://egg.5ch.net/test/read.cgi/rongo/1296353789/249
中略 私はさつき死に直面する行動がニヒリズムを養成するといふことを言つた陽明学の時代にはニヒリズムと いふ言葉はなかつたからそれは大塩平八郎中斎の中斎学派がとりわけ強調した帰太虚の説の中に 表はれてゐる 帰太虚とは太虚に帰するの意であるが大塩は太虚といふものこそ万物創造の源でありまた善と悪とを 良知によつて弁別し得る最後のものでありここに至つて人の行動は生死を超越した正義そのものに帰着すると 主張した彼は一つのを持ち出してたとへば壷がこはされると壷を満たしてゐた空虚はそのまま 太虚に帰するやうなものであるといつた壷を人間の肉体とすれば壷の中の空虚すなはち肉体に包まれた 思想がもし良知に至つて真の太虚に達してゐるならばその壷すなはち肉体がされようと瞬間にして永遠に 偏在する太虚に帰することができるのである その太虚はさつきも言つたやうに良知の極致と考へられてゐるが現代風にいへば能動的ニヒリズムの根元と 考へてよいだらう 三島由紀夫革命哲学としての陽明学より
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