◆三島由紀夫の遺訓◆ (511レス)
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328: [] 2011/04/08(金) 20:18:14.98 ID:7bgK+PRV ものを書くことと農耕とは、いかによく似てゐることであらう。嵐にも霜にも、精神は一刻の油断もゆるさず、 たえず畑を見張り、詩と夢想の果てしない耕作のあげくに、どんな豊饒がもたらされるか、自ら占ふことができない。 書かれた書物は自分の身を離れ、もはや自分の心の糧となることはなく、未来への鞭にしかならぬ。どれだけ 烈しい夜、どれだけ絶望的な時間がこれらの書物に費やされたか、もしその記憶が累積されてゐたら、気が狂ふに ちがひない。……しかし、今日も亦、次の一行、次の一行と書き進めてゆくほかに、生きる道はないのだ。 三島由紀夫「無題(『三島由紀夫展』案内文 書物の河)」より にせものの血が流れる絢爛たる舞台は、もしかすると、人生の経験よりも強い深い経験で、人々を動かし富ます かもしれない。音楽や建築に似た戯曲といふものの抽象的論理的構造の美しさは、やはり私の心の奥底にある 「芸術の理想」の雛型であることをやめないのだ。 三島由紀夫「無題(『三島由紀夫展』案内文 舞台の河)」より http://egg.5ch.net/test/read.cgi/rongo/1296353789/328
ものを書くことと農耕とはいかによく似てゐることであらう嵐にも霜にも精神は一刻の油断もゆるさず たえず畑を見張り詩と夢想の果てしない耕作のあげくにどんな豊がもたらされるか自ら占ふことができない 書かれた書物は自分の身を離れもはや自分の心の糧となることはなく未来への鞭にしかならぬどれだけ 烈しい夜どれだけ絶望的な時間がこれらの書物に費やされたかもしその記憶が累積されてゐたら気が狂ふに ちがひないしかし今日も亦次の一行次の一行と書き進めてゆくほかに生きる道はないのだ 三島由紀夫無題三島由紀夫展案内文 書物の河より にせものの血が流れる絢たる舞台はもしかすると人生の経験よりも強い深い経験で人を動かし富ます かもしれない音楽や建築に似た戯曲といふものの抽象的論理的構造の美しさはやはり私の心の奥底にある 芸術の理想の雛型であることをやめないのだ 三島由紀夫無題三島由紀夫展案内文 舞台の河より
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