他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 17 (404レス)
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115: 2019/06/11(火)20:36 ID:sQEBcB1Q(26/71) AAS
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もし芸術作品の個性という事が言いたいのなら、
それは個人として生まれたが故に、
背負わなければならなかった制約が征服された結果を指さねばならぬ。
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批評文の作者はいつも、ある命題が心に浮ぶと同時に、
その反対命題が心に浮ぶくらい鋭敏でなくてはならぬ。
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人生の謎は、齢をとればとる程深まるものだ、とは何んと真実な思想であろうか。
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心に疑惑の火を絶たぬこと、これが心に皺がよらない肝腎な条件に思えた。
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人の心は問題の解決をいつも追っているかも知れぬが、
矛盾の解決によって問題を解決しようとは必ずしも希ってはいない。
生活意欲というものは寧ろ問題を矛盾したまま
会得しようと希っているし、事実それを日々実行している。
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誰も彼もが他人の言葉には横を向いている。
迂闊だからではない、他人から加えられた意見を、
そのまま土台とした意見を捨てきれないからだ、
土台とした為に無意味なほど頑固になった意見を捨てきれないからだ。
誰も彼もがお互に警戒し合っている、騙されまいとしては騙し合っている。
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ニューズの氾濫は人々に疲れやすい神経的昂奮を齎すばかりではない。
人々に戦争を悪く冷静に模倣する術も教えるのだ。
戦争に関する僕等の直覚力や想像力を、
この異常な人間経験に対する僕等の率直な理解を麻痺させて了う。
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室町時代という、現世の無常と信仰の永遠とを
聊かも疑はなかったあの健全な時代を、史家は乱世と呼んで安心している。
それは少しも遠い時代ではない。何故なら僕は殆どそれを信じているから。
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科学主義というものは一と口で言えば、
問題を解決する事を知って問題を提出する事を知らぬ一面的な批評主義だ。
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誰も、己れの心を、自分の感じ方でしか感じはしないし、
己れの語り方でしか語れはしない。
小林秀雄
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