[過去ログ] 【古生物学】太古の絶滅フクロライオン化石を発見、新種 サイズは大型リスほど、ほかに絶滅「超肉食」フクロネコも発見 [無断転載禁止]©2ch.net (15レス)
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2: もろ禿HINE! ★@無断転載は禁止 2016/08/22(月)07:54 ID:CAP_USER(2/2) AAS
百獣の王

 もう1つ見つかった歯の化石は、別の新種の有袋類ホーリードーレイヤ・トムンパトリコルム(Whollydooleya tomnpatrichorum)のものだ。属名は、化石が発見された場所であうホーリー・ドゥーリー・ヒル(Wholly Dooley Hill)、種小名は、リバースレーのベテラン研究者トム・リッチ氏とパット・リッチ氏の名前にちなんでいる。

 ギレスピー氏は、ナショナル ジオグラフィック協会の助成金を受けているマイケル・アーチャー氏や、ミクロレオに関する論文の共著者であるスザンヌ・ハンド氏らとともに、『ビクトリア博物館紀要(Memoirs of Museum Victoria)』に、この動物に関する論文を発表した。

 ミクロレオの特徴が小さいことだとすれば、ホーリードーレイヤは刃物のような歯が特徴だ。

 研究チームが発見したのは1本の歯だけだったが、ロウ氏によると、その歯冠は肉を切断するためにしか役に立たない形をしていて、ホーリードーレイヤが「超肉食動物(hypercarnivore:食物の75%以上を肉が占めているような肉食動物)」だったことを示しているという。

 アーチャー氏は、この動物の口は臭くなかっただろうと考えている。このような形の歯には、腐敗して口臭の原因になる食べ物のかすが付着しにくいからだ。(参考記事:「歯の汚れが古代人の暮らしを解き明かす」)

 1200万〜500万年前に生息していたホーリードーレイヤはフクロネコ科に分類された。フクロネコ科の有袋類は、タスマニアデビルなど60種以上が知られているが、ほとんどが小さく、ネズミほどの大きさだ。

 けれどもホーリードーレイヤは、これまでに知られている仲間とは大きく異なっている。研究者は、その体重は約23kgで、現代のタスマニアデビルの2〜3倍の大きさだったと推定している。アーチャー氏は、この地域の多くの動物にとって、凶悪な歯と大きな体を持つホーリードーレイヤは恐ろしい存在だっただろうと考えている。(参考記事:「類人猿ギガントピテクス、大きすぎて絶滅していた」)

「ホーリードーレイヤは、この一帯の『百獣の王』だったと思われます。食べたいと思った動物は、なんでも捕まえて食べることができたでしょう」

 しかし、ホーリードーレイヤがミクロレオを食べることはなかったはずだ。彼らが生きた時代は何百万年もずれていたからだ。それでも、両方の化石動物を一緒に調べることで、オーストラリアの古代の気候の変化について多くの事実を知ることができる。(参考記事:特集オーストラリアの絶滅哺乳類「巨獣はなぜ消えた?」)

 ミクロレオが発見されたネビルズガーデンという発掘現場は、化石の中に石筍が保存されていることから、かつては熱帯雨林の洞窟内の水たまりであったと考えられている。

 一方、より新しいホーリードーレイヤが発見されたホーリー・ドゥーリー・ヒルの堆積物は、この動物が乾燥した時代に土中に埋もれたことを示している。2つの化石から得られる情報を組み合わせることで、オーストラリア大陸が中新世に湿潤な気候から乾燥した気候へと移行したという理論を裏付けることができる。

 科学者たちがリバースレーの周辺でもっと多くの化石を発見すれば、オーストラリア大陸の乾燥とともに何が起きたかを知ることができる。古代の気候変動で生物がどうなったのかを知ることは、気候変動が加速している現代の絶滅を理解する上で欠かせない。

 ミクロレオやホーリードーレイヤが絶滅した原因はまだ分からないが、アーチャー氏は「気候変動は、常に絶滅の主な原因です」と言う。(参考記事:「マンモスを絶滅させたのは人間か? 気候変動か?」)
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