[過去ログ] ■□■天皇制は百害あって一利なし 6■□■ (587レス)
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(1): 旧きものへの畏敬の念 2014/08/02(土)11:45 ID:aLi+U+Hv(2/6) AAS
 
 (>>29の続き)

・・・第一は「(古来より受け継がれてきた智)見」にこそ「潜在する深遠な智恵」が宿っていること、第二は「(古来から受け継がれてきた智)見」によって、「精神の腐敗」と、「道徳の損傷」と、「道理に適った(=道徳を伴う)自由からの逸脱」が防止されることである。
第一の点についてバーク曰く、

「我々は、各人が自分だけで私的に蓄えた理性に頼って生活したり取引したりせざるを得なくなるのを恐れています。

というのも各人のこうした(理性の)蓄えは僅少であって、どの個人にとっても、諸国民や諸時代の共同の銀行や資本(=祖先の叡智の貯蔵庫)を利用する方がより良いと我々は考えるからです。

わが(英)国の思索家の多くは、共通の(智)見を退けるどころか、そうした(智)見の中に漲る潜在的智恵を発見するために賢察を発揮するのです。」(『フランス革命の省察』、みすず書房、2009年、111頁)

この「(智)見=深遠な智恵」論からすれば、明証性と確実性のみを信仰するデカルトらの「 設計主義的合理主義」は単なる「裸の理性(=(智)見の上着を纏わない、野蛮人の理性)」のレベルのものであるのが解る。

僅かな智力しかない人間の裸の理性は、「(智)見」という服を何枚も着て初めて、漲るほどに豊かな智恵を得ることができる。自らの人格を高次の人間に向上させうる。

美徳ある文明を創る真正の智力を大きく成長させることができる。
デカルトのごとく「(古来から受け継がれてきた智)見を欠く理性」は「智力の貧困」、「智恵の欠如」になるだけである。

(智)見をもつ理性が本当の理性であって、知力の豊饒をわれわれに与えてくれる。
もう一度繰り返すが、バークの「(智)見」とは、前述したように、神への畏怖(宗教心)、王への畏敬、聖職者への崇敬、判事たちへの服従・・・、というような「感情」のことである。

王に対して畏敬する「(智)見」なくして王制の是非を論じるルソー的「裸の理性」の王制論は、智力の貧困に基づき、このために妄説以上のものになりえない。

日本で言えば、天皇・皇后両陛下に対して、「(古来から受け継がれてきた智)見」である畏敬の感情に支えられていない、「裸の理性」での天皇制有用論や無用論すべては、「貧困な智力」がもたらした「貧困な妄説」となる。
 
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