[過去ログ] 憲法9条改正議論スレ 6 (1002レス)
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94: 2018/01/07(日)01:57 ID:LzRCRmHh(4/4) AAS
1945年8月15日、私は敗戦の瞬間まで典型的な軍国少年だった。動員先の工場の屋上で敗戦を聞いた。実はその
前の日に「明日は敗戦だぞ」という噂が工場に流れてきて、「そんなことはあるはずがない」と友人と論争したばかり
だった。

 本当に小学校時代、教育勅語と軍人勅諭でたたき込まれて育った軍国少年だった。教育勅語というのは幼稚園で大声
で合唱するような軽々しいものではなかった。どこの小学校にも小型の神社風のご本殿というものが建てられ、そこに
いつもは教育勅語がまつられている。祝日など学校の節目の集会があると、校長が恭しくそこから取り出してきて、私
たちの集まった講堂で、厳かに一語一語重々しく読み上げる。生徒はそれを身動きせずに頭を垂れて聞く。せきをする
ことも、つばを飲むこともできない空気だった。学校生活で最も厳粛な時間だった。

 中学に入ると、今度は教練という軍事教育が正規の科目になる。各学校に軍人が配属されていて、毎週何回か軍事教
練を受ける。そのときに今度は、軍人勅諭というものを暗唱させられた。これもわが国の軍隊は「我國の軍隊は世々天
皇の統率し給ふ所にそある」。軍隊というのは天皇の軍隊なのだ。途中で武家に取られたが、それは明治維新で取り返
した、これが今の日本の姿だ、軍隊の姿だ。

 こういう歴史の解説から始まって、天皇の地位こそが軍人の本分だと説明した後で「只々一途に己か本分の忠節を守
り義は山嶽よりも重く死は鴻毛よりも輕しと覺悟せよ」。鴻毛とは鳥の羽。天皇への忠義は大きな山よりも重いが、そ
のために犠牲にする身は鳥の羽のように軽い。そのつもりで軍隊の仕事をせよ。これで締めくくる。これが軍人勅諭だ。
それが中学ではたたき込まれる。
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