ここだけファンタジー世界汎用スレPart33 (1000レス)
1-

このスレッドは1000を超えました。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ
138
(1): クル@旅人 2013/05/05(日)04:06 ID:wP1rvyyo(6/12) AAS
>>137
「あ、あーこれですかー? 食べ過ぎと言われましたけどねー」
非常に豊満な体。それに高い身長。間違いなく美人と言える顔つき。
化粧などには無頓着で少々人を選ぶかもしれない。
それでもしかるべきところへ持っていけばちょっとした財産になりうるほどの極上の『商材』が目の前にいる。
リシャールにとっては何としてでも手に入れたいところだろう。

「昔見た煙草の葉とは違いますねー?
 あー、いいですね。すごーく甘い感じですー」
副流煙から流れる甘い香り。
かなりの副流煙を吸ってしまったが、体への影響はこの程度でもあるのだろうか?
省4
139
(1): リシャール@うぃっち 2013/05/05(日)04:19 ID:kFZdB7io(7/8) AAS
>>138

「きっと、いいところの生まれなのですね。
少し、羨ましいです」

商材、そういうのにも手を染めたことがあるリシャールにしてみれば、
何の呵責も無く売り払う事ができる。
ただ、今リシャールがクルに感じているそれは手持ちに置きたいような魅力。
護衛にしてもよし、それ以外のこともきっと仕込めばこなせるはずだ、と打算をつけていたり。

「ええっ、これは特別なのですよ。
身も心も安らぎ……どうです?とても吸いやすいのですよ?」

パイプを口から離すと、そちらの方に向けてみる。
省6
140
(1): クル@旅人 2013/05/05(日)04:38 ID:wP1rvyyo(7/12) AAS
>>139
「あははー、最後は追い出されちゃいましたけどねー」
暗い過去ですらも笑って話す。
底抜けの明るさが彼女の魅力なのだろうか?

「え、っと……妹さんは……」
彼女の演技に動揺しはじめる。間違いなく逃げれば罪悪感に苛まれるだろう。逃げられない。リシャールの手の内で転がる様に、内心笑いが止まらないだろう。
そうしている間に副流煙が体に入り込み、彼女を蝕む。混血とはいえ竜の血が入っているため、それなりの耐性はある。
しかし少々煙の量が多すぎた。甘美な毒が確実に彼女の体を回りだす。
ぽわん と煙と同じくらい甘い感覚が体中にはじける。

「ん、ぁ……はぁ……」
省8
141
(1): リシャール@うぃっち 2013/05/05(日)04:50 ID:kFZdB7io(8/8) AAS
>>140

なるほど、予想通り快感に慣れてない彼女は
あっさりと期待していた反応を示した。

「あれ、どうしたんですか、大丈夫ですか?」

なんて心配するように声をかけた所で、忌々しい足あとが聞こえてきた。
それも、やたら多い。はぁ、とため息をつくとパイプに食いつこうとしたクルから手を引き
代わりにリシャールが最後に、とばかりタップリと吸う。効果は無いわけでもなく、リシャールの顔は汗ばみ
耳朶まで紅く染まりつつあった

「残念ですけどお預けです。続きは、次に会えた時にです。
無事に会えたら、のお話ですけど」
省3
142: クル@旅人 2013/05/05(日)05:02 ID:wP1rvyyo(8/12) AAS
>>141
「あ、ふぁ……」
口の端からだらだら涎がこぼれる。あの少女と全く同じだ。

足音にも気にしていなかったが、リシャールは何か真剣そうな表情を浮かべている。
パイプを取り上げられ、残念そうな表情を浮かべる。
と思った瞬間、大量の煙を吹きかけられる。

「…………!!」
声にならない叫びを発し、びぐんと全身を激しく痙攣させたかと思うとその場に崩れ落ちた。
体は完全に弛緩しきり、涙や涎など、様々な体液を溢れさせたまま失神してしまう。
もっともそのことをリシャールが確認できたかは定かではないが。
省2
143: ロロファナ@海賊 2013/05/05(日)19:51 ID:G1EfDUrw(1/18) AAS
−−ヴェリアプル港

「〜〜♪」

最近港に入港し話題を攫った小さな海賊船、最もその間に私掠船免許を取り、天下御免のヴェリアプル商工会私掠船となり、仲間も増えたのは記憶に新しい所

さて、そんな海賊旗たなびく船の前
この日、好天に恵まれ、気分の乗った海賊船長のロロファナは……

外で肉を炙ったり、ライス料理を作ったり、所謂野外料理を楽しんで居た。
省2
144
(1): レーナ@巡礼者 2013/05/05(日)20:02 ID:amUazvcI(1/13) AAS
――海賊。読んで字の如く「海」の「賊」であるわけだから、強盗集団なのである。
そんな輩は許しておけぬと言わんばかりに、今一人の熱心な宗教家が立ち上がったのだ。

「こらぁ海賊ゥ! 出て来やがりなさいですよ!」

ぶんばぶんばと十字架型のハンマーを振り回し、肩を怒らせずんずんと一人の修道女がやってきた。
どうも聖主教の修道女であるらしいのだが、特徴的なベールは被っておらずに、上品な金の髪が露になっている。
年の瀬は十代後半といったところだろうか? その顔立ちにはまだ幼さが残る。

「辻に吊るしてやるですよ!」

……出てこないと、船に火ぐらいはつける気迫であった。
145
(1): ロロファナ@海賊 2013/05/05(日)20:11 ID:G1EfDUrw(2/18) AAS
>>144

「……へ?」

出て来ると言うか、今もこうして船の外で野外料理をして居る
しかも、船長その人である
とにも角にも、どうやらあのハンマーを振り回す聖主教関係者の装いの少女は、何かこちらに恨みか敵意があるらしく、こちらの事を呼んで居るようだ……。

「あの〜、海賊は僕だけど……何か用かなー?」

「あ、ケバブ出来たけど、食べる?」
省1
146
(1): レーナ@巡礼者 2013/05/05(日)20:18 ID:amUazvcI(2/13) AAS
>>145

「……なっ」

もっと、髭もじゃもじゃのおじさんを想像していました。
こんな歳の娘が海賊ということで少々面食らった様子。

「こ、こほん……汝、盗むことなかれ! 海賊稼業なんて強盗でしかねーじゃないですか。どう説明つけますか!」

多少出鼻を挫かれた節はあるが、とりあえず、断固とした態度で臨まなければ。
少女はくるくるとハンマーを降り、先端をロロに向けるのだった。
147
(1): ロロファナ@海賊 2013/05/05(日)20:26 ID:G1EfDUrw(3/18) AAS
>>146

「え?ぬ、盗む?」

「ええーっと、僕は盗む、とか強盗とかやった覚えは無いんだけど……」

ハンマーをこちらに向けられ
たじろぎつつ、どうやら有らぬ疑いをかけられて居ると、口ぶりから察し

「えっと、僕って君に何かした?」
省3
148
(1): レーナ@巡礼者 2013/05/05(日)20:31 ID:amUazvcI(3/13) AAS
>>147

「……は?」

一体全体どういうことなんでしょう。
海賊を問い詰めたら海賊行為なんてしていないと返ってくるなんて。

「な、汝偽証することなかれ、ですヨ……?」

ひゅんひゅんとハンマーを振り、担ぐ姿勢を取る。
相手を威圧しつつ――異端審問官のようにロロの眼をじっと見つめる。嘘かどうかを判別するためだ。
省3
149
(1): ロロファナ@海賊 2013/05/05(日)20:39 ID:G1EfDUrw(4/18) AAS
>>148

「うん、そもそも今は僕と後1人しかメンバー居ないし、強盗何てしたら返り討ちだねー」

確かに周囲に仲間達の気配は無い。
レーナの疑念も、抱く海賊像とも大きな差異があるようで
最も私掠船なので、相手限定でその手の許可は出て居るのだが……。

「少なくとも、今まではした事無いかなー、考えてもないし」

「それより、君も、そんな恐い目してないで一緒にご飯どうだい?」
150
(1): レーナ@巡礼者 2013/05/05(日)20:45 ID:amUazvcI(4/13) AAS
>>149

「……は? 二人?」

ロロからの返答のたびに疑問符を飛ばしているような気がする。
彼女は原因不明の頭痛に襲われたのだった。
……要するに、ただの早とちりだったというわけだ。

「……巨悪を粉砕するつもりでしたのに」

たった二人の海賊じゃあごっこ遊びの範疇を出るまい。
彼女はそう考え、だからこそため息をつくのだった。
省3
151
(1): ロロファナ@海賊 2013/05/05(日)20:55 ID:G1EfDUrw(5/18) AAS
>>150

「巨悪?」

この時点でレーナが落胆ともあるいは、呆れとも取れないため息をついて、この時点でロロファナも何か察したようで。

「ま、人生色々あるさ!さあ、ケバブがいい出来だよ!」

巨大に作られた炙り肉を、ナイフで削ぎ切りにして行き、皿に付け合わせとソースを添えて、近くに作られたテーブルに置く
省5
152
(1): レーナ@巡礼者 2013/05/05(日)20:59 ID:amUazvcI(5/13) AAS
>>151

「見たこと無い料理ですね……ちょっと待つです」

とりあえずは、食事前のお祈りを欠かしません。
何しろ熱心な信者ですから……とは本人の弁。

「ええ。私はレーナと言うです。こんな格好ですが、旅の巡礼者です」

「ここには暫く逗留することになるですね。路銀が尽きかけているですから、多少お金を稼ぐ必要があるです」
省1
153
(1): ロロファナ@海賊 2013/05/05(日)21:12 ID:G1EfDUrw(6/18) AAS
>>152

「色んなところを旅して、覚えて来た料理だからね!」

「お……」

食事の前のお祈りだが、聖主教の信徒で無い限りは、縁のある物では無く物珍しい。
そうして

パエリアとイスケンデルケバブを囲み
省5
154
(1): レーナ@巡礼者 2013/05/05(日)21:18 ID:amUazvcI(6/13) AAS
>>153

「……なので、ここまでもてなされてから言うことではないのですが」

お金なんてありませんよ、と震えながら言う。
スパイスを盛りだくさん使っているらしい肉料理、新鮮な海鮮を使ったピラフのようなもの。
少なくとも、彼女の切り詰めた生活からは考えられない程の豪勢さだった。
詰んだ、と彼女は冷や汗を流す。これ、罠だと。

「何でもするですよ……その、罪にならないものなら」

なかなか手をつけられずに、ちょっと硬直している。
テーブルをひっくり返して逃走することも考えたが、多分、配下が自分に弓を向けている。
そう考えたのである。この娘は大層嘘が上手く、それで何となく今だまされてしまったという風に思い込んでいるようだ。
155
(1): ロロファナ@海賊 2013/05/05(日)21:31 ID:G1EfDUrw(7/18) AAS
>>154

「え……お、お金?」

逆に面食らってしまった。
何故お金なのか?何故レーナはこんなにも恐縮しているのか?
次のレーナの言葉で答えは解るだろう。

「えっと、そのレーナちゃん?」

「お金とか、そう言うの別にいらないよ?取らないしさ」
省1
156
(1): レーナ@巡礼者 2013/05/05(日)21:34 ID:amUazvcI(7/13) AAS
>>155

「……し、信じるですよ」

主は言った、疑うな。
もう、心配では済まされない。レーナは思い切りよくロロを信じることにした。
この者は、強盗のような名前を掲げていながら、隣人(この場合自分)を愛している。
潜在的な信者だと彼女は直感した。

「ええ、では、あらためていただくです」

覚悟完了。
毒入りなら、もういっそそのまま死んでしまおう。
そう心して、ケバブを一口サイズにナイフで切り、口に運ぶ。
157
(1): ロロファナ@海賊 2013/05/05(日)21:41 ID:G1EfDUrw(8/18) AAS
>>156

「大丈夫だよ!変な事は考えて無いから!」

ニコニコと笑いながら
そう言うロロファナに嘘や偽りはなさそうだ。

「どお?」

彼女が口にしたケバブは、濃厚ながらしつこく無く、上手に臭みを消し
なおかつ、肉の旨さが際立った物だった。
1-
あと 843 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.332s*