ここだけファンタジー世界汎用スレPart33 (1000レス)
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900: ホロ@郵便局員 2013/06/12(水)00:11 ID:lr3FHb/I(1) AAS
>>899
「ん、今度から気を付ける。ここは安くて良いから、出禁をくらったら堪らない」
うんうんと頷くホロの前に、ほかほかと湯気を湛える温かい料理の数々が運ばれてきた。
ホロはそれらを見て、目を輝かせる。
「いただきますっ!!!」
ホロ少年の大声が、猫の目に響き渡った。
//承知、ではこれにて〆で。乙でしたー
901(1): くすんだ白髪の少女 2013/06/12(水)23:06 ID:PT49e8Xs(1/4) AAS
共和国。あまりにも一生懸命走っているからか、何人かは訝かしげに私を見るけれど、とかく走る。
全力疾走で、まるで何かから逃げるように。
ううん、実際に逃げている。その子は私の双子の妹だけれど、とにかく逃げている。
一生懸命に走っていると、酒場を見つけた。酒場ならば人も多く、隠れるには最適だと思う。
それに、息も切れ始めてきた。だから、休憩もする必要がある。
迷わずに、その酒場の方へと足を向け、走りより、酒場の入り口のドアを、思いっきり開く。
思った以上に、大きな音が店内に鳴り響いた。
「はぁ……っ、はぁっ!」
息を切らしながら、酒場の中を見渡す。期待していたよりも、人の数は少なかった。
それに私のような長い白髪の女性は少なく、同じく白色のヒラヒラとした衣装を着ている私は、すぐにばれてしまいそう。
省7
902(1): イグニス@魔刃使い 2013/06/12(水)23:19 ID:uxL1Ad5g(2/4) AAS
>>901
適当な仕事を探しに猫の目の掲示板を覗きこむが
どうやら今日は日が悪いらしい
あるのは本当に子供のお使い程度の仕事しか無く、小さなため息を零していた矢先
「―――ッ!」
突然現れた少女は慌ただしくこの酒場へと飛び込むと迷いなく自分の目の前へと近寄った
「……とりあえず、これ
その服よりは身を守ってくれるよ」
少女が声をかけた男
イグニス、という冒険者はその身に纏った紅いコートを少女に向かって差し出した
省5
903(1): くすんだ白髪の少女 「」 / 鮮やかな黄髪の少女 『』 2013/06/12(水)23:26 ID:PT49e8Xs(2/4) AAS
>>902
「ありがとう!」
有無も言わず、真っ赤なコートを受け取り、サッと身に包む。
今のままの白い衣服ならば、机の下に隠れていても、きっと簡単に見つかってしまう。
だから、衣服を貸してくれるのは、素直に嬉しかった。
コートで身を包み、指差された方を見る。
奥を使わしてくれるのか。確かに、あそこならば身を隠すには最適だけれど。
「あっ……窓!」
省9
904(1): イグニス@魔刃使い 2013/06/12(水)23:34 ID:uxL1Ad5g(3/4) AAS
>>903
奥の調理場へ走り込んだ少女を追いかけるように
入り口に背を向けると、その瞬間かけられる声
「……白い女、か
何人か知り合いに白い女の子は居るけど」
くるり、と振り返り緩い微笑み
其処に居たのは鮮やかな黄髪の少女
白の少女が言った『殺されちゃう』という言葉が妙に脳裏に残る
「君のお姉さんを探してるのか?」
困ったように笑うとイグニスは少女を視線を移した
省2
905(1): くすんだ白髪の少女 「」 / 鮮やかな黄髪の少女 『』 2013/06/12(水)23:41 ID:PT49e8Xs(3/4) AAS
>>904
『そうだ……おまえも、やっぱり、教えてくれないのか?』
その男の質問には短く、無駄なく答える。それ以上の問答は、必要もない。
ただ、お姉ちゃんの場所を教えて貰うだけで良い。
だってのに、この男は笑って、僕を見すえている。
また、僕はお姉ちゃんを隠されるのか。お姉ちゃんはまた、ヘンな妄言を言ったのか。
僕に殺されるだなんて。
『……ヒドイよ……っ!』
省6
906(1): イグニス@魔刃使い 2013/06/12(水)23:50 ID:uxL1Ad5g(4/4) AAS
>>905
「困ったな、あー……えっと」
泣き出した黄髪の少女に、あたふたとイグニスは慌て始める
元よりお人好しの気質の男だ
ふと、その視線は奥の調理場へと向かってしまう
白髪の少女の居る、だ
「……わかった、うん
なにか勘違いがあったのかな」
うんうん、と何度か頷くと奥の調理場に向かって男は歩き出した
「ほら、こっちだよ
省2
907(1): くすんだ白髪の少女 「」 / 鮮やかな黄髪の少女 『』 2013/06/12(水)23:59 ID:PT49e8Xs(4/4) AAS
>>906
『なんだ、調理場にいたのか』
男が歩き出すよりも先に、調理場の方へと少し早足に歩を進める。
場所がわかれば、もう用はない。
泣き真似も必要ないし、誰かに喋りかける必要もない。見つけて、殺すだけ。
お姉ちゃんが隠れている調理場の方へと、いっさいを無視してさっさと歩み寄る。
すると、ほら、音がした。やっぱり、お姉ちゃんがそこに隠れていた。
赤いコートを取ったお姉ちゃんが、調理場から飛び出し、呆気にとられた僕の横を素通りして、その男の腕に絡みつく。
「助けて! 殺されちゃう! 妹は、本気なんだから! ホントに殺されちゃう!」
省5
908(1): イグニス@魔刃使い 2013/06/13(木)00:08 ID:1VcrJnAI(1/6) AAS
>>907
腕にしがみつく白髪の少女を庇うように、一歩前に
「……そういう訳にも行かない、かな
この子を姉の手で死なせる訳もいかないし
君に妹を殺させる訳にもいかない」
その男は構える訳でもなく
黄髪の少女の目をじっと見つめたまま、仁王立ち
白髪の少女と彼女を遮る壁のように
「俺、誰かが泣いてるのは嫌いなんだ
理由があるなら聞きたいし、どうにか出来るならどうにかしたい」
省2
909(1): くすんだ白髪の少女 「」 / 鮮やかな黄髪の少女 『』 2013/06/13(木)00:14 ID:7SOBi0Ws(1/5) AAS
>>908
『良いから、どけって』
スカートの下に隠していたナイフを抜き、男へと差し向ける。
ホントは、こんな実力行使はイヤだったってのに。ああ、もう。最初からお姉ちゃんを渡してよ。
『どかないと、おまえを殺すよ?』
低い、威圧するような口調で。
省8
910(1): イグニス@魔刃使い 2013/06/13(木)00:22 ID:1VcrJnAI(2/6) AAS
>>909
「何も出来ずに、何かを見捨てるぐらいなら死んだ方がマシだ
そんな風に生きてたって、俺の心は死ぬ」
向けられたナイフに左手を伸ばす
刃を握るようにそのナイフへ掴み掛かる
それに成功すれば、生身であるその手は傷付き血が溢れだすだろうが、きっとその手を離すことはない
男の腕力なら少女に力勝負で負けることはないだろう
「妹だろ、姉なんだろ
家族で殺すとか死ぬとかそういうのはダメだ」
こんな剣呑な雰囲気の中でも、この男が纏う雰囲気は変わらず
省3
911: くすんだ白髪の少女 「」 / 鮮やかな黄髪の少女 『』 2013/06/13(木)00:35 ID:7SOBi0Ws(2/5) AAS
>>910
『離せよ』
一歩、より深く踏み出す。そんな拍子に、ナイフがしかりと掴まれた。
そうなると、僕の力では、もうどうしようもない。
白いナイフに皮膚が切り裂かれ、簡単に血が流れる。
でもこれで、ナイフは使い物にならない。
ナイフから手を離し、またさっきと同じように、両手を広げ、顔に押し当てる。
『どうして……っ!? 邪魔、するのさっ!』
省5
912(2): イグニス@魔刃使い 2013/06/13(木)00:43 ID:1VcrJnAI(3/6) AAS
>>912
ナイフの刃を握る手から血が滴る
だが、更にその手に力を込めその刃が自分以外を傷つけぬように
「殺させないし、死なせない」
押し付けられた身体
少女が特別な力でも持たない限り、この男を一歩でも動かすことは叶わないだろう
「殺したほうがマシ、そういう風に思える奴だって居る
殺したほうが得だ、そんな奴は確かに居る」
事情も、理由も何もかも知らない部外者だが、この男はそんな我儘を周囲に押し付ける
正義などではない善などではない
省5
913(1): くすんだ白髪の少女 「」 / 鮮やかな黄髪の少女 『』 2013/06/13(木)00:58 ID:7SOBi0Ws(3/5) AAS
>>912
動かせなかったそのかわりに、指先がほんの少しだけ、男の後ろに隠れていたお姉ちゃんに触れた。
お姉ちゃんが、荒く息を吐く。まるで落胆したように、、もしくは気が抜けたかのように。
お姉ちゃんにほんの少しだけ触れることができて、ガッツポーズする。
やった、色々とあったけれど、お姉ちゃんを殺せた。
「……役立たず!」
ギロッと、お姉ちゃんは男を睨み付けて。
省9
914(1): イグニス@魔刃使い 2013/06/13(木)01:08 ID:1VcrJnAI(4/6) AAS
>>913
「……えーっと、ちょっと待って」
ストップストップ、と頭を抱える
この子達は、つまり……
「……やれやれ、かな
いや、何はともあれ無事で何よりだ、うん」
差し出されたハンカチに、イグニスは首を振る
この程度慣れている、と
「駄目だな、こういうのに慣れちゃって
子供ってもっと純粋か……」
省3
915(1): くすんだ白髪の少女 「」 / 鮮やかな黄髪の少女 『』 2013/06/13(木)01:18 ID:7SOBi0Ws(4/5) AAS
>>914
「いや、でも、ゴメン!」
お姉ちゃんは両手を合わせ。
『やるときは本気でやろう、って決めてるんだ?
だから、遊びでも本気。殺す気でやった方が楽しいかな、ってね? わかる?』
口調はやはりどこか沈んだように、しかし威圧した様子で、妹は話す。
ともかくナイフを拾って、血を適当な布きれで拭き取り、スカートの下に隠して。
省8
916(1): イグニス@魔刃使い 2013/06/13(木)01:27 ID:1VcrJnAI(5/6) AAS
>>915
「気持ち悪いって……結構便利なんだけどなぁ
俺はほら、こんなんだから」
白髪の少女に貸していた赤のコート被るように身に付け
酒場を飛び出していった少女に視線を送った
紅いコートに隠れていまったが、この男は隻腕らしい
「本気でやるのは良いけど、程々にな」
俺みたいなのもいるし、とバツの悪そうに視線を泳がせた
「俺今日はこの店にずっと居るからさ
疲れたらお茶でも飲みにおいでよ、邪魔しちゃったお詫びだ」
省2
917(1): くすんだ白髪の少女 「」 / 鮮やかな黄髪の少女 『』 2013/06/13(木)01:42 ID:7SOBi0Ws(5/5) AAS
>>916
『あ~……』
お姉ちゃんが逃げた方を見て、う~ん、と首をかしげる。
別に、すぐに追いかけても良いんだけれど。
『いや、もう少しここにいるよ』
適当な椅子に座って。
省7
918: イグニス@魔刃使い 2013/06/13(木)01:48 ID:1VcrJnAI(6/6) AAS
>>917
「ん、じゃそうしようか
お茶菓子は親父さんに願い……って、親父さん?」
ふと、視線を横にずらせば其処にはこの店の店主の姿
ただ、問題なのは彼が眉間にシワを寄せている、と言う所
「いや、緊急事態だって、俺は思ったんだって
ああ、これは……」
調理場に上がり込み、ドタバタと暴れ血で床を汚した
親父さんを怒らせるには充分すぎるようだ
少女がお茶菓子とお喋りにたどり着けるのはイグニスが調理場の掃除を終えた時だろう
省1
919(1): ラース@復讐者 2013/06/14(金)15:30 ID:T6mITRzQ(1/9) AAS
ヴェリアプルに住む復讐の悪鬼。時計台の上に佇む彼はとある理由により今は此処…共和国の国境付近の森へと着ていた
暫く歩くと丸い石の地面と、浅くも広い川が見えて…彼は其処で立ち止まる
「……復讐者に用が有るのか。
それとも、悪魔だからこそ、かァ…さて、どちらだ?」
振り返るでも無く、青い空を見上げながら問いかける
熱烈な殺気染みた視線に釣られ…ヴェリアプル内では事を起こせぬだろうと、態々此処まで歩いてきたのだ
無事、エスコート出来たとは思うのだが
「……用が無くば、我は釣りでもして帰るがな
最近は、幸いにも我の力を必要とする者も少ない」
くぁ、と欠伸を零して伸びをし
省1
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