大会専用スレ (255レス)
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202: 剛田 剛太郎 ◆UYdM4POjBM [sage] >>196 【激突音がとどろき―――会場は静寂に包まれる】 【ムクは「その結果」を静かに眺めていた―――目を伏せ、ふうと息を吐いて呟いた】 「……じゃから細心の注意を払えと言うに。いや……違うか どの道、右手が万全じゃない以上あのニコイチの小娘の一手は左手一つに集中すればええからのう その分……実にみごとな動きで決めたモンだと素直に褒めるべきか」 ……ぐ、うう……あざやかな……一発だったな…… こりゃひどいな……傷口から向こう側の景色が見えちまってる…… 【膝をつき、鋭い痛みに顔を歪めて動きを止めているのは―――剛太郎の方だった】 【決して油断をしていたつもりはない。もしも何か反撃をしてくるならもう攻撃には使えない右腕を盾にするつもりだった】 【だが……左手に、最後の一発に全てを賭けひねり出した白桜の最高の一手は、最高の挙動と共に防御行動よりコンマ1秒早く引き金を引くことに成功していた】 【白桜の放った一撃は貫通特化した分―――的確に剛太郎の左腕に綺麗な風穴を開け破壊成功していた!】 【無論、使い物になるわけがない。痛む右腕以下だ。立ち上がった所で攻め手はもう足技しかない】 【それも―――先の『快刀乱麻』のように手で地に立ち、蹴りを放つような技は使えない。前蹴りのような攻撃しかできないだろう】 【それでも闘志が消えず、立ち上がってしまった剛太郎の前に―――ムクが闘技場へと飛び出し割り込んだ。無論反則―――否】 「……どうじゃあ剛の字。手負いでの真剣勝負の心細さ、何が出来て何が出来ぬか 自分の攻め手を潰されたときどう立ち回り―――どこまでなら自分の技をひねり出せるか、どこまで傷を受けたら退くべきか そしてどういう時、仲間が助けを入れてくれるとありがたいかは掴めたか?」 ……うん、無駄じゃあなかったと思う 「……そうか。それなら……やってみてよかったのう フン、じゃがもう最初に言った通り……続ける事はもう許さん。その傷ではもう勝ち目はない 万に一つ、今お前が考えてたようにこの場を足技で乗り切れたとしても、その次はまずない事はわかるな? ……よい一撃じゃったからな。貴様でさえ防げなかったほどの……鮮やかな射撃じゃった」 【子犬は白いタオルをくわえて闘技場に飛び出していた。これを剛太郎の足元に向けて投げる】 【セコンド判断でのギブアップ。最初の取り決め通り先がないと判断した段階で下ろすという宣言通りの行動に出たのだ】 【彼のこの行動を確認し会場がゴングを鳴らす―――決着!この瞬間に剛田 剛太郎の敗退が決定する―――!!】 【ゴングを合図とし鳴り響く歓声を耳に、剛太郎はどん、と尻を地につけ空を仰ぎ―――】 くっそぉ――――――――――!!!また優勝できなかったァ――――――!!!! 【悔しそうな声色で―――しかしいっそすがすがしいとばかりに晴れやかな表情で叫ぶのだった】 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14029/1539498707/202
203: 剛田 剛太郎 ◆UYdM4POjBM [sage] />>198でした http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14029/1539498707/203
204: ギア・ボックス ◆ZJHYHqfRdU [sage] >>200 【この瞬間だけは、眼前の試合に必要なもの以外の全てを捨てる】 【日常の生活でも、命を懸けた実践でも出来ない、この時だけの瞬間】 【そう、何もいらない。サーベルを握る腕、間合いへ踏み込む足、敵を定める目、そして己の魂】 【この瞬間だけは、それらのみで十分だ】 【レグルスの策は最後の切り結びを、この上なくシンプルかつ緊張感あふれる刹那のものとした】 【恐らく、大会の観客たちは大盛り上がりだろう。今、この場に立つ二人にとっては外の世界のことだろうが】 【一点突破の刺突。棍を使えなくしさえすれば、自分の勝利だ】 【ゆえに、速度と立ち回り。歴戦の戦士を相手に、この状況で勝機があるとすればこれだけ】 ――――!!! (突きを妨害するために、石礫の嵐……!! 範囲攻撃をされれば、確かに正確性を求められる刺突は弱い) (凄まじい戦闘センス……でも、崩れない、崩しはしない――――!!!) 【前のめりに。自分が口にしたことだ。進め。ひたすらに前に出ろ。怯めば負けだ】 【巨大な岩が四つ、それが空中で衝突する。恐るべき魔術。局地的な小規模自然災害とすら言える】 【怯むな。怯むな。己にそれだけを言い聞かせて、ただ前に出たギアのサーベルの切っ先は、確かにレグルスへ通った】 【肉を貫く手応え。視界から消える棍。それに混じって。何かが砕ける音が、僅かに】 【レグルスが前を見れば。互いに全力を尽くした戦いの結果が、そこにあるだろう】 【破砕音は、礫の直撃を食らって砕け散った、ギアの胸部が立てた音だった】 【防御も回避も考えず、ただ前進したのだから当然だ。メテオストームを発動した時点で、決していたといえるだろう】 【人形の身体ゆえ、魂にまでは届かないが。その極限の苦痛は、もはや魂の知覚を超えて】 【衝撃と、勝敗だけをギアに伝えた。大穴が空いた胸、されど視線は真っ直ぐにレグルスへ】 ――――貴方の、勝ちです 【負けを認める、その宣言だけをようやく口にすると。ギアは、限界を迎えた】 【文字通り、糸の切れた人形のように。ゆっくりと倒れた。前のめりに。ガシャリ、と無機質な音がした】 【激闘を讃える観客たちの歓声も、最早遠く。悔しがるのもレグルスを讃えるのも、後回しになりそうだ】 【意識はかろうじて保っていたが、もはや一歩も動けず、口もきけそうにない。それだけ、全てを絞り尽くし】 【前のめりに、倒れたのだから。今はただ、横たわる他なく――――】 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14029/1539498707/204
205: ◆zqsKQfmTy2 [sage] >>202 【最期に笑うのは、最期に立っていられるのは―――白桜、ヒトオニを自称する白雪】 【剛太郎の拳を貫いた、そして貫いた先に勝利を掴み取ったのだ】 (……随分と冷や汗をかかせてくれやがる相棒だこと。 まぁ勝者に注がれる歓声も悪くはネェな。……なぁ白桜よう) 【最初に口を開くのは内側に潜むフェイ。危なっかしいと口を尖らせつつも】 【苦笑気味に相棒の健闘を称え、労うのだった。その姿、妹を見守る姉の様に】 【マイペースなのんびり妹に、口の悪いアウトロー系で血の気の多いけども世話焼きの姉の図】 【白桜と剛太郎の間に割って出てきたムクに若干の驚きを見せつつも】 【賞賛を受けた最後の一撃に頬を緩めてしまうのは、やっぱり年相応の少女らしさか】 【柔らかく淑やかな微笑みを湛えて、勝者らしい/らしからぬ緩慢さで立ち上がり】 わぁわぁ………っ。……鼓膜がやぶれそうな声を出されると、こっちが驚く。 ――――剛田、剛太郎。………ありがとう。全力で、戦ってくれて。 「りたーんまっち」は何時でも受け付けるから……。まぁその時も私が勝つつもりだけど。 【剛太郎の傍に近寄れば、拳銃を腰に挿して―――手を伸ばす。どうやら敬意の一つでも表しているのか】 【或いは無自覚な勝者の傲慢か。いずれにせよ悪意は無くて、純粋に相手の強さを認めているのだった】 【―――――白桜:二回戦突破】 //長時間お付き合い頂きありがとうございましたっ! http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14029/1539498707/205
206: サリード=ヴァルマンウェ ◆auPC5auEAk [] >>201 (一瞬の隙……作れれば、それで良い。どうせ、実力差は覆せない、なら……どこかで、賭けるしかない……ッ、それが今だ……ッ!) ……スリルは、乗りこなせば快感だけど……僕はまだ、とても戦いに「良いものだ」なんて、言える気はしないです……ッ! 【左手の被弾に顔を顰め、視線をやりながら、サリードはしみじみと答える】 【本当なら、こんな剣技などよりも、薬学や地質学なんかの知識を入れて、将来の旅に備える方が好きだった】 【その剣は、時折の危機を乗り切るための手段でしかなかったはずなのに――――今の世界は、それを許してくれない】 【そんな有様に、どこか自虐的な気分になる。とはいえ、今目の前の事実から、逃げ出す事もしたくはない】 ――――跳ん……ッ!? 「(いや、怯むなサリー君、それは逆にチャンス……ここをきっちり決め切れば、勝負ありだよこれ……!)」 【地面にしゃがみ込んだ姿勢で、炸裂させた礫を視線で追いかけるサリード。その表情が愕然としていた】 【意に介さないと言った様子で跳び上がる。まるで予測でもしていたかのような、流麗な跳躍だった】 【足止めにも目くらましにもならず、なお真っ向から向かってくる。しかしその瞬間、セコンドの少女は鋭い視線を両者に投げかけていた】 【――――本来のサリードの腹積もりなら、こここそ『刹那の見切り』の終着点であり、最大の賭け所のはずだ、と】 (――――――――ッッッッ、今――――――――!!) 【それは、どうやらサリードにも本能的に理解されたらしい。曖昧ながらも組み上げた勝ちのレール。それに沿って飛び込む、勝負はここだ――――と】 ――――砕けろッ!! 【全身の全てを、この一瞬の為に使用する――――被弾した左手を無理やりに跳躍したドラへと向けて】 【その瞬間、握りしめていた氷の剣が『炸裂』し、真っ向からドラへと破片が降り注ぐ】 【――――炸裂による、目くらましを兼ねた牽制。これを2連続と言うのは、流石に意表を突かれるはずだ、と踏んで】 【空中は、姿勢やポジションの制御がやりにくい。魔力による補助を用いる自分自身が、正にそれを痛感している】 【その中にあっては、回避や防御も同様に難しく、偶然にも――――目くらましと言う形で「視界を攻める」事で、攻撃の狙いをブレさせる効果も期待できるだろうと】 【そして――――】 『天霊』――――飛ばさなくて良い……貫けぇッ!! 【腕輪から、風の魔力を剣へと充填した右手を、レンジに入ったドラへと真っ直ぐに突き出す。その身体を串刺しにするために】 【――――斬撃を飛ばす、と言う形でばかり利用されてきた『天霊』の力を、応用する事を考えた時に、思いついた技がこれだった】 【剣が、まるでドリルか何かの如く、荒れ狂う風の力で抉り込むべく突き出される。胴体に当たれば、間違いなく大きな痛手になるだろう、と――――】 【左手の剣を砕いての目くらましで隙を作り、右手の剣の強化した刺突で仕留める。これがサリードの答えだった】 ――――っぐ、ぅ――――――――ッッ!! 【ただし。そんな連撃を仕掛けた上で、防御にまで対応する余裕は、流石に存在しない】 【目くらましによって、多少は力のモーメントを乱す事は出来ただろうが、それでもその殴打は痛恨の一撃だった】 【殴り飛ばされ、地面をゴロゴロと振り回される。下手にその勢いに抗うよりは、転がり続ける方が、ダメージとしてはマシなのだろうが――――】 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14029/1539498707/206
207: レグルス=バーナルド ◆auPC5auEAk [] >>204 っく、畜生……痛ぇな、流石に……ッ 【左腕には貫通傷、そして右肩にも刺し傷。レグルスが膝を折った様子は、正に満身創痍だった】 【最後の一手を放って、張り詰めていた意識が緩むと、痛みは、身体の凄絶な状況を正確に伝えてくる】 【思わず口にした、その一言ですら痛みを増加させられている気さえする。痙攣と共に、細長い息を、口から吐き出して】 ぁ……! 【そんな、どうしようもない身体を引きずって、レグルスは前方を――――勝負の結果を見届ける】 【胴体の一部が砕け散り、姿勢を崩して倒れ伏す、ギアの姿。それを、何故か意外そうにレグルスは見ていた】 【途中から、勝敗がどこかに吹き飛んでいた。『前のめり』――――その一言だけが、意識の領域を占有して】 【それが、『勝ち』でも『負け』でもない、ただの『終わり』の様に感じられて。当事者であるにも関わらず、青天の霹靂に撃たれた気分だった】 ――――へっ……ギリギリまで、ありがとうよ……完全燃焼ってのは、こういう時に言うもんじゃねぇか、なぁ……ッ? 【ギアの呟きを受けとめて、レグルスは苦しげに、それでも笑顔で返す】 【――――正に両者の力の全てを出し切った、死闘と言っていい勝負だった。互いに、最後まで『前のめり』になれたのだろう】 【軽く口に出された「ありがとうよ」の一言――――正に、今のレグルスはギアへの感謝の気持ちで一杯だったのだ】 ――――少しは、楽になってくれると良いんだがな……バルオー(命)・サン(拡散)・ミル(慈愛)・ビン(レベル2)……『スイートフォグ』…… 【残された、最後の魔力を行使して、レグルスは場一帯に、癒しの力を持った、ピンク色の霧を展開させる】 【正式な治療の前にでも、試合が決まった今ならば、互いの為に回復をして構わないだろうと。そして、それがレグルスなりの『礼』だったのだ】 【特殊な状態のギアに、これが通じるかは分からないが、ともあれ――――これで、この勝負は終わったのだ】 ――――ぁ、火……!? ……お、おいおい。早く消して、治療をだな……ッ、俺たちを『完全燃焼』するんじゃねぇよ!! 【――――ふと気が付くと。医療班がフィールドの外で、何かまごついている。レグルスの『ボルケーノラッシュ』でまき散らされた火に、悪戦苦闘しているようだった】 【思わず相好を崩し、醜態を晒してしまうレグルス。自分で放った火の後始末は、水の魔力を持たないレグルスには出来ないのだ】 【――――ともあれ。少なくともレグルスにとっては、いい意味での『完全燃焼』が出来た。それは間違いないだろう――――】 【レグルス魔力残量 0/11】 /それではこれで! お疲れさまでしたー! http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14029/1539498707/207
208: 剛田 剛太郎 ◆UYdM4POjBM [sage] >>205 【感情を吐き出し終わった剛太郎は、地に腰をかけた体制のまま空を仰いだ】 【世界にはまだこんなにも強い奴がいる。なんと頼もしい事だろうか】 【こんな奴らが自分と共に戦ってくれればきっとこれから先どんな恐ろしい敵がやってこようとも勇気を振り絞って立ち迎える】 【今日までの参加者の戦いぶりと、これからの勝ち抜いた選手の戦いぶり。やはり皆戦いがうまい者達ばかり】 【そんな彼らと肩を並べても恥ずかしくないよう、今後も伸ばしていかねばならないと改めて心に決めるのだった】 ……ああ、ごめんごめん。なんかこの気持ちを精一杯表現したかったんだよ そうだな、いずれまた俺から申し込ませてもらえると嬉しいかも。なんだったらまた大会に出ろよ この公の場でもう一度お前と戦うのも悪くないと思うんだ 今後の戦いも頑張れよ、白桜!俺も応援するからさ! 「……ま、いずれはこの雪辱が出来るくらい強くなってもらわねばならんからのう まずはせいぜい傷をいやして再び鍛錬を続けてもらおうか、剛の字」 【改めて戦いの勝者に敬意を表し、伸ばした手に対して握手を交わし、今後の戦いを激励する剛太郎だった】 【だがその後で左手で自分の右腕の二の腕辺りを指さすと】 あ、このまま引っ張るなよ、両腕痛めちまったから今引っ張ると痛い……この辺掴んでこの辺 そうそうちょっと脇に近い所らへん!そう、そこそこ……! 【と、妙に細かく頼みながら立ち上がり、まずは医務室へと向かうのだった】 【剛田 剛太郎 二回戦敗退】 /はい、こちらこそお付き合いありがとうございました!! http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14029/1539498707/208
209: キャットⅢ ◆UYdM4POjBM [sage] >>206 【サリードの手元に魔力がこもる、呼吸のリズムが変わり攻撃が変調するのを感じ取る】 【その状況を目視しながらキャットⅢの仮面の下で―――ドラは思う。キャットギアに備わる装備の中で一番ありがたい品はやはり"仮面"そのものだと】 【元々複数の仮面をコレクションし愛用する趣味があったりするドラだが、特に自分はすぐ感情が顔に出てしまうので仮面は特にありがたかった】 【ゆえに安心して―――今この時も仮面の下でほくそ笑んでいた】 ……やっぱりね。あえてぼくの方から空中に飛べば好機だと思って本命の"仕掛け"を撃ってくると信じてたよ 普通に考えれば空中に飛んじゃえば隙が出来ると思うよね……だが、じつはぼく空中戦とかとびきり得意なんだよ ルチャとか好きだし (さて、日ごろのぼくの定石通りに決めるのならば、"キティ ACT2"を使って避けちゃうところだけど……) 【キャットⅢはサリードがこれまでに語った事情を思い返す】 【決して戦いなど好まない青年なのは見ればわかる。それでも今の世界がそれを許さないがために戦いという物を今この時も学んでいることを】 【彼は今自分との戦いの中で実りのある物を欲している。"奪い取って手にした自分にしか出せない"能力を使って避ける戦法を使っても参考にならない】 【ゆえに彼はこれから行う技を変更した。ただ安牌を手放した訳ではない】 【今から使用する一手は"技"であり"心構え"、流石に空中ですらそれを使える自分のように並外れた身体能力がなくても】 【地に足がついている場合の条件ならば―――この一手はいずれサリードにも使えるようになると考えたのだ】 【そして何よりも―――能力で避ける安全策よりも大きな利点がある。成功した場合―――キャットⅢの必殺の間合いに確実に入れるという利点!】 ―――……ヘイ、サリード君 強くなりたかったら今からぼくがやる攻防をハートに深く刻み込んでおきなよ 戦いの基本は『恐怖をわが物にする事』……!さすれば呼吸は乱れず、動作も乱れない 恐怖の感情を自分の思い通りにコントロールできるようになったならば……危機を察知する虫の知らせはより一層研ぎ澄まされ 思考を感情に飲まれぬように乗り越えるべき危機をありのまま捉える事が出来たならば―――寸分で見切り、躱し、いなす事も実戦で行えるようになる 【炸裂しこちらに飛び交う氷に―――ドラは全く臆していない!?】 【少なくとも心理的な面ではまるで上回れていなかったのだ、そもそも空中に飛ぶ行動自体が相手の攻撃を誘う動作だったのだから……】 【キャットの仮面の下でドラは瞳をぎょろぎょろ飛びかわせ、こちらに飛来する破片を瞬時に認識する】 (拡散する破片、9発くらいか?この中でぼくの体に命中するコースにあるのは5発。『顔面』、顔を右によじって回避 『左肩』、避けきれない。あえて受ける。『右胸』―――ハンマーによるサリード君への攻撃のついでに潰せる 『腹部』、右膝を上げて金属パーツで潰せる。『左足』、これも空中でよじって回避できるな ―――だが真に警戒をしなければならないのはこれじゃない。ぼくが彼ならせっかく空中に追い詰めたのに 当てるのに特化したこんなちっちゃい拡散型の攻撃で仕留めようなんて思わない。―――本命の一撃がこの弾幕の奥から来る) 【という状況を、精神的に憶さなかったキャットⅢは瞬時に読み取っていた】 /続きます http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14029/1539498707/209
210: キャットⅢ ◆UYdM4POjBM [sage] >>209続き 【爆ぜる破片が戦士を襲う、顔のはかすめたがギリギリ回避、左肩には命中、バキィン!と火花を発している】 【狙い通り右胸に来るのは攻撃ごとハンマーで潰し、腹部のは右膝で迎撃、しかし左腿付近は空中で可動させきれずざくりと音を立ててヒット、血が滲み始める】 【しかし最小限のダメージにとどめながら彼は冷静に弾幕の奥に警戒を行った―――必ず何かが来ると確信していた】 【?――その確信は現実となって表れた!】 ……っ、そこだァァァァ――――!!! 【左手のクナイガン・クナイモードの切っ先が閃く、強い力で潰す必要はない】 【こちらを真っすぐ狙い点の一撃を放ってくる剣に対し、押し込むような横からの力でクナイの切っ先に沿って剣は滑り、逸れていく】 【風の魔力がガリガリとキャットの左手の甲を削って、火花を散らしていくも―――本命の一撃は胴体からそれていく―――】 【両者の攻撃が放たれた後、ドラは右足で着地。自分の足で着地した一方サリードはハンマーの一撃で地面を転がる】 【チャンスだ。倒れるサリードに速やかに近づくと―――彼はおそらく左足の甲をサリードの胴に付けに行くだろう】 【蹴りではない、置きに行く感じだ。もしこの足が置かれるのを即座に立ち上がって回避しなければ―――】 さて……決めに行こうか。今度は―――きみが空中にいく番だ 【左足の甲をサリードの胴に置いたまま、そのまま勢いよく足を上に振り抜き、その力でサリードの体を上に『投げ飛ばそう』としているのだ】 【こんな技を使った理由は明白―――今度はサリードを不安定な体制のまま空中へと投げ飛ばし、次の技を避けられなくさせるつもりだ!】 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14029/1539498707/210
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