SSスレ(エログロ) (727レス)
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◆aP0ZjXi03Y
2005/12/16(金)21:34
ID:9g3ToJno(5/7)
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41: ◆aP0ZjXi03Y [sage] すぐさま巨大な頭部が水面を突き破った。 鰓から、くちから、飲み込んだ水が大量に流れ出している。最大級の咆哮を上げて、鯨の潮吹きのように霧を吹く。 「呼吸器が乾燥したんで、水に潜って、息継ぎしていた、だけ?」 水棲超虫がしいなを向いた。 こんどはくちをすぼめるように、釣鐘状に開いた頭部を尖らせて、内部の視覚器官は同心円の虹状に色を変えている。 咆哮した。 無数の目と同じく様々な色に発光する光球が、展開した頭部の内側に、多数、出現した。 空間に規則正しく配置され、三次元のきれいな虹模様を描いている。状況が違えば美しいとも思ったろう。 「あれは、目と同じ色の光球を制御するのか? 多数の目標に同時に撃てるのか!?」 川の流心にまで後退した水棲超虫には、たとえ弾が残っていても能力を妨害する燃焼ガスは届くまい。 攻撃が始まった。 水棲超虫はしいなより上流方向を向いて、多数の光球が放たれた。 遠くへは速く、近くへはゆっくり、次々に放たれる光球は、幾何学的に並んで、投射から五秒後に炸裂する。 「くうっ!」 戻った視界の半分がまた焼きついた。左半身に熱線が注ぎ、衝撃波に耳が、肌が痛い。 自らを焼かず、しいなを逃がさないため、小威力の光弾を無数に撃って、一帯を焼き払うつもりだ。 水棲超虫は、先に撃った光弾の閃光がすぼめた頭部の内側を焼かないようにゆっくりと首を振って、半径数百メートルを扇状に掃射していく。 しいなは背嚢をつかんだまま絶叫し、犬歯を剥き出しにしたくちもとにふさわしい、獣の雄叫びを上げた。 「逃げっ、どこっ、めらああああっ!」 つんと妙な匂いが鼻から抜けて、体が軽くなったように感じられた。重荷だった岩が容易に転がり、背嚢が手の内に帰ってきた。 てのひらが擦り切れて、血が滴っていたが痛くない。 大脳の思考よりも速い本能の領域で少女は動いた。 原始的な思考は聴覚を意味ある情報と認識しない。音のなくなった世界で、敏感になった肌が冷えて風を切っているとわかった。 もっともっと速さを得ようと蹴る足元が、妙に柔らかくて走りにくい。 視界の片隅に、いまだ光弾を吐き続けている水棲超虫が見えて、後方へ消えていった。 足元に硬さが戻る。しいなは気づかずに水上を走っていた。 川の対岸に着いても少女は止まらない。草原を駆け抜け、サボテン木の森に分け入って、まだ走ろうとする。 下草に足をとられて転び、地面を転がりながら雪だるまのように草をまとわりつかせて、ようやく止まった。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1084291336/41
すぐさま巨大な頭部が水面を突き破った からくちから飲み込んだ水が大量に流れ出している最大級のを上げて鯨の潮吹きのように霧を吹く 呼吸器が乾燥したんで水に潜って息継ぎしていただけ? 水棲超虫がしいなを向いた こんどはくちをすぼめるように釣鐘状に開いた頭部を尖らせて内部の視覚器官は同心円の虹状に色を変えている した 無数の目と同じく様な色に発光する光球が展開した頭部の内側に多数出現した 空間に規則正しく配置され三次元のきれいな虹模様を描いている状況が違えば美しいとも思ったろう あれは目と同じ色の光球を制御するのか? 多数の目標に同時に撃てるのか!? 川の流心にまで後退した水棲超虫にはたとえ弾が残っていても能力を妨害する燃焼ガスは届くまい 攻撃が始まった 水棲超虫はしいなより上流方向を向いて多数の光球が放たれた 遠くへは速く近くへはゆっくり次に放たれる光球は幾何学的に並んで投射から五秒後に裂する くうっ! 戻った視界の半分がまた焼きついた左半身に熱線が注ぎ衝撃波に耳が肌が痛い 自らを焼かずしいなを逃がさないため小威力の光弾を無数に撃って一帯を焼き払うつもりだ 水棲超虫は先に撃った光弾の閃光がすぼめた頭部の内側を焼かないようにゆっくりと首を振って半径数百メートルを扇状に掃射していく しいなは背嚢をつかんだまま絶叫し犬歯を剥き出しにしたくちもとにふさわしい獣の雄叫びを上げた 逃げっどこっめらああああっ! つんと妙な匂いが鼻から抜けて体が軽くなったように感じられた重荷だった岩が容易に転がり背嚢が手の内に帰ってきた てのひらが擦り切れて血が滴っていたが痛くない 大脳の思考よりも速い本能の領域で少女は動いた 原始的な思考は聴覚を意味ある情報と認識しない音のなくなった世界で敏感になった肌が冷えて風を切っているとわかった もっともっと速さを得ようと蹴る足元が妙に柔らかくて走りにくい 視界の片隅にいまだ光弾を吐き続けている水棲超虫が見えて後方へ消えていった 足元に硬さが戻るしいなは気づかずに水上を走っていた 川の対岸に着いても少女は止まらない草原を駆け抜けサボテン木の森に分け入ってまだ走ろうとする 下草に足をとられて転び地面を転がりながら雪だるまのように草をまとわりつかせてようやく止まった
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