SSスレ(萌え)8 (188レス)
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竜神様の中の人
◆NdgHDvOgik
2012/06/23(土)14:32
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64: 竜神様の中の人◆NdgHDvOgik [sage] なお、この話を聞いた当の本人が、 「馬鹿にするでない! 赤い丸のついた飛行機を落とさぬぐらいわかっておるわ!!!」 と憤慨して図らずも山下長官の疑問が的中した事を露呈。 あげくに馬鹿竜様の飼い主が確認の為に差し出した英国航空機の写真を見て、 「落としてはいけないのであろう。 ほら、ここに赤い丸がついておる」 と予想の斜め下ぶりを見せた結果、間違いなくこれは何かやらかすと確信した陸海軍が己の保身の為に権限を差し出したという。 『俺が腹を切る』と責任を明示した結果、横紙破りを可能とする権限を得てしまう日本官僚機構の構造的欠陥に山本と堀は頭を痛めるが、実は山本についてはある種自業自得な故に怒るにも怒れない。 何しろ、対英米戦開戦寸前までハワイ作戦という博打を強引に推し進め、馬鹿竜様飛来と共にいち早く囲い込んだ結果現在の軍令部総長の地位がある訳で。 第二第三の山本が現れないとも限らないし、連合艦隊司令部という現場の権限が強くなりすぎた結果、軍令部との間で摩擦が絶えなかっただから笑うに笑えないのが実情である。 「仮にも地球の裏側で戦争しようというのに、必要なものがなくて戦争なんてできないだろうが」 堀の当たり前の正論に山本も言葉を濁す。 このあたり、山本は己の組織である海軍軍令部を守らねばならないのだから、すさまじきは宮仕え。 「想像以上に抵抗が強いんだ。 困った事に頭のいい馬鹿が多すぎる」 海上護衛については本来軍令部下で海上護衛総隊が設立される予定だったが、連合艦隊はこれを己の下に入れようと画策しており、あげくに内閣直下の海上保安隊がお目見えしてから完全に収集がつかないようになっていた。 海軍からすれば、近海航路の護衛任務を丸投げ出来る組織が別に作られる事で戦時の護衛任務に充当する艦を考慮しなくてもよく、正面装備の充実に予算を回せるというのが多分最大の利点になるのだが、その相手組織がインド洋や大西洋まで出張って護衛任務に充当された場合、海軍そのものの存在意義にまで踏み込まれると判断していたのである。 それはまったく正しく、警察予備隊・海上保安隊・航空自衛隊の三組織が内閣直下に置かれた事は『陸海軍、つまり大本営抜きで戦争をする』と宣言しているのに等しいのだから。 これも大陸政策で事態収拾に動きながら戦火は拡大し続け、ついには対英米戦突入寸前という所にまで追い込まれていた内閣側の強い危機感から出ていたのだが、その喧嘩に関係していないと思っている海軍側は、はっきりと内閣が喧嘩を売っているのにその内閣に従うという方がおかしいというのが空気が主流を占めていたのである。 こんな状況を独逸側が見逃すはすがなかった。 出しうる最大の切り札を持って海軍を篭絡しようと動いたのである。 「人造石油……ねぇ……」 「魅力ではあるな。 東南アジアに出張らなくてすむ」 石油なしでは戦えないこの世界大戦において、独逸がここので奮戦しているのはルーマニアの油田だけでなく、独逸国内にて作られていた人造石油によっても賄われていた。 石油資源の乏しいが石炭についてはある程度確保できる帝国にとってこの技術は喉から手が出るほど欲しい技術であり、人造石油製造事業法を制定して昭和15年に福岡県の大牟田と北海道の滝川に工場が建設、生産が開始されたが期待される量を生産できていなかったのである。 ちなみに、開戦を回避した帝国の石油備蓄量はマリアナの竜捜索やインド洋全域の対潜護衛活動などで消費量は急上昇しているが、シンガポールにて英国やオランダ経由で購入できた事で収支はとんとんか僅かに上向いているという所。 これに、対ソ人道支援の代金として北樺太油田の石油が入りだした事によって石油備蓄量は上昇に転じ、竜神様によって発見された北満州油田も試掘が始められている。 独逸がこの技術を出すとしたら今が最後のかつ最大の売り時なのだろう。 実際に、インド洋まで出向いた事で石油消費量の急拡大に目を丸くし、英国からある意味ぼったくりに近い価格で石油を買わされている事に怒りの声を上げていた海軍関係者には技術にぐらついた者が多かったのである。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1335097928/64
なおこの話を聞いた当の本人が 馬鹿にするでない! 赤い丸のついた飛行機を落とさぬぐらいわかっておるわ!!! と憤慨して図らずも山下長官の疑問が的中した事を露呈 あげくに馬鹿竜様の飼い主が確認の為に差し出した英国航空機の写真を見て 落としてはいけないのであろう ほらここに赤い丸がついておる と予想の斜め下ぶりを見せた結果間違いなくこれは何かやらかすと確信した陸海軍が己の保身の為に権限を差し出したという 俺が腹を切ると責任を明示した結果横紙破りを可能とする権限を得てしまう日本官僚機構の構造的欠陥に山本と堀は頭を痛めるが実は山本についてはある種自業自得な故に怒るにも怒れない 何しろ対英米戦開戦寸前までハワイ作戦という博打を強引に推し進め馬鹿竜様飛来と共にいち早く囲い込んだ結果現在の軍令部総長の地位がある訳で 第二第三の山本が現れないとも限らないし連合艦隊司令部という現場の権限が強くなりすぎた結果軍令部との間で摩擦が絶えなかっただから笑うに笑えないのが実情である 仮にも地球の裏側で戦争しようというのに必要なものがなくて戦争なんてできないだろうが 堀の当たり前の正論に山本も言葉を濁す このあたり山本は己の組織である海軍軍令部を守らねばならないのだからすさまじきは宮仕え 想像以上に抵抗が強いんだ 困った事に頭のいい馬鹿が多すぎる 海上護衛については本来軍令部下で海上護衛総隊が設立される予定だったが連合艦隊はこれを己の下に入れようと画策しておりあげくに内閣直下の海上保安隊がお目見えしてから完全に収集がつかないようになっていた 海軍からすれば近海航路の護衛任務を丸投げ出来る組織が別に作られる事で戦時の護衛任務に充当する艦を考慮しなくてもよく正面装備の充実に予算を回せるというのが多分最大の利点になるのだがその相手組織がインド洋や大西洋まで出張って護衛任務に充当された場合海軍そのものの存在意義にまで踏み込まれると判断していたのである それはまったく正しく警察予備隊海上保安隊航空自衛隊の三組織が内閣直下に置かれた事は陸海軍つまり大本営抜きで戦争をすると宣言しているのに等しいのだから これも大陸政策で事態収拾に動きながら戦火は拡大し続けついには対英米戦突入寸前という所にまで追い込まれていた内閣側の強い危機感から出ていたのだがその喧嘩に関係していないと思っている海軍側ははっきりと内閣が喧嘩を売っているのにその内閣に従うという方がおかしいというのが空気が主流を占めていたのである こんな状況を独逸側が見逃すはすがなかった 出しうる最大の切り札を持って海軍を篭絡しようと動いたのである 人造石油ねぇ 魅力ではあるな 東南アジアに出張らなくてすむ 石油なしでは戦えないこの世界大戦において独逸がここので奮戦しているのはルーマニアの油田だけでなく独逸国内にて作られていた人造石油によっても賄われていた 石油資源の乏しいが石炭についてはある程度確保できる帝国にとってこの技術は喉から手が出るほど欲しい技術であり人造石油製造事業法を制定して昭和年に福岡県の大牟田と北海道の滝川に工場が建設生産が開始されたが期待される量を生産できていなかったのである ちなみに開戦を回避した帝国の石油備蓄量はマリアナの竜捜索やインド洋全域の対潜護衛活動などで消費量は急上昇しているがシンガポールにて英国やオランダ経由で購入できた事で収支はとんとんか僅かに上向いているという所 これに対ソ人道支援の代金として北樺太油田の石油が入りだした事によって石油備蓄量は上昇に転じ竜神様によって発見された北満州油田も試掘が始められている 独逸がこの技術を出すとしたら今が最後のかつ最大の売り時なのだろう 実際にインド洋まで出向いた事で石油消費量の急拡大に目を丸くし英国からある意味ぼったくりに近い価格で石油を買わされている事に怒りの声を上げていた海軍関係者には技術にぐらついた者が多かったのである
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