アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.14 (1000レス)
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カレアントの異世界戦争
2015/11/08(日)21:58
ID:rrOxNttA0(5/8)
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509: カレアントの異世界戦争 [sage] もう少佐だろうがかまうものか、拳銃にモノを言わせてでも逃亡を押しとどめようと壕を出た途端、狙いすましたかのように飛来した戦車砲弾の爆発がネラを吹き飛ばす。 出ていったばかりの壕の中に背面宙返りで落下し、激しい勢いで叩きつけられたネラは全身を襲う形容し難い痛みに身悶えする。 さらに連続して至近弾が炸裂し、崩れてきた土嚢の下敷きになったネラは、遂に意識を失ってしまうのであった。 そして数時間後―― 肌を刺す冷気で目が覚めた。 立ち上がったネラが周囲を見回すと、すでに日はとっぷりと暮れ、敵も味方も消え失せた暗闇の中に撃破された戦車の残り火がチロチロと不気味に揺れている。 肋骨を痛めたのか、深く呼吸をすると鈍い痛みが胸を刺す。 「そうだ、みんなは……」 痛めた足を引きずりながら、戦闘を開始した位置にそのまま留まっている4輌の戦車駆逐車のもとへとたどり着いたネラは、周囲に敵の気配がないことを確認して懐中電灯を点ける。 明りに照らし出された光景は、修羅場は充分経験したはずのネラでさえ一瞬気が遠くなるほどのものだった。 20人の乗組員はそのことごとくが吐き気を催すほど冒涜的な辱めを受けた骸となって、戦車駆逐車の残骸に縛りつけられていたのだ。 「ドッパ、サガティ、バクアス…こんなことって……」 せめて埋葬してやりたいが敵の後続部隊がいつやってくるかも知れない。 右手に握っていたコルトは吹き飛ばされたときに失くしている。 そのうえあたりを見回しても、使えそうな武器は敵が根こそぎ回収していったようだ。 後ろ髪を引かれながら、ネラは丸腰で歩き出した。 目指すは連隊本部が置かれているはずのヒルチャンマである。 負傷と夜の寒さは獣人の体力を容赦なく奪う。 ネラは道路わきの溝の中で何度も休憩を取りながら夜通し歩いた。 そして空が白み始めるころ、ついに体力が尽きたネラは大休止しようと荒野に一軒だけ建っている崩れかけの民家を目指す。 すると民家の中から7~8人ほどの男たちが出てきた。 最初はルケン軍歩兵だと思ったのだが、輪になってネラを取り囲んだ男たちを仔細に眺めるとどうも様子がおかしい。 男たちの服装は確かにルケン軍歩兵のものだが、銃も携行していなければ軍帽も被っていない。 そして肩と襟には階級章を毟り取った痕跡がはっきりと残っている。 みな一様に自暴自棄に陥ったもの特有の荒んだアトモスフィアを纏っている。 「貴方たち、まさか……」 まさかもナニも、あからさまに脱走兵なのだ。 ネラの背中に冷たい汗が流れる。 いかに獣人といえど1人対8人、しかも負傷し消耗した身体ではとてもこの場を切り抜けることはできない。 「だれかと思えばカレアントの獣だぜ」 「だが女だ」 「い、いいカラダしてるぜ」 思わず後ずさりするネラの肢体に粘液質な視線を這わせながら、リーダー格の脱走兵が言った。 「なあお前ら、ケモノ女の味見をしてみるか?」 「ふざけるな!」 包囲する男たちの間をダッシュで突破しようとするネラだったが、その動きはスピードもキレも普段の半分もない。 タックルを受けて倒れたネラに、男たちが雄叫びをあげて襲いかかった。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1380813462/509
もう少佐だろうがかまうものか拳銃にモノを言わせてでも逃亡を押しとどめようと壕を出た途端狙いすましたかのように飛来した戦車砲弾の爆発がネラを吹き飛ばす 出ていったばかりの壕の中に背面宙返りで落下し激しい勢いで叩きつけられたネラは全身を襲う形容し難い痛みに身悶えする さらに連続して至近弾が裂し崩れてきた土嚢の下敷きになったネラは遂に意識を失ってしまうのであった そして数時間後 肌を刺す冷気で目が覚めた 立ち上がったネラが周囲を見回すとすでに日はとっぷりと暮れ敵も味方も消え失せた暗闇の中に撃破された戦車の残り火がチロチロと不気味に揺れている 肋骨を痛めたのか深く呼吸をすると鈍い痛みが胸を刺す そうだみんなは 痛めた足を引きずりながら戦闘を開始した位置にそのまま留まっている4の戦車駆逐車のもとへとたどり着いたネラは周囲に敵の気配がないことを確認して懐中電灯を点ける 明りに照らし出された光景は修羅場は充分経験したはずのネラでさえ一瞬気が遠くなるほどのものだった 20人の乗組員はそのことごとくが吐き気を催すほど冒涜的な辱めを受けた骸となって戦車駆逐車の残骸に縛りつけられていたのだ ドッパサガティバクアスこんなことって せめて埋葬してやりたいが敵の後続部隊がいつやってくるかも知れない 右手に握っていたコルトは吹き飛ばされたときに失くしている そのうえあたりを見回しても使えそうな武器は敵が根こそぎ回収していったようだ 後ろ髪を引かれながらネラは丸腰で歩き出した 目指すは連隊本部が置かれているはずのヒルチャンマである 負傷と夜の寒さは獣人の体力を容赦なく奪う ネラは道路わきの溝の中で何度も休憩を取りながら夜通し歩いた そして空が白み始めるころついに体力が尽きたネラは大休止しようと荒野に一軒だけ建っている崩れかけの民家を目指す すると民家の中から78人ほどの男たちが出てきた 最初はルケン軍歩兵だと思ったのだが輪になってネラを取り囲んだ男たちを仔細に眺めるとどうも様子がおかしい 男たちの服装は確かにルケン軍歩兵のものだが銃も携行していなければ軍帽も被っていない そして肩と襟には階級章をり取った痕跡がはっきりと残っている みな一様に自暴自棄に陥ったもの特有の荒んだアトモスフィアを纏っている 貴方たちまさか まさかもナニもあからさまに脱走兵なのだ ネラの背中に冷たい汗が流れる いかに獣人といえど1人対8人しかも負傷し消耗した身体ではとてもこの場を切り抜けることはできない だれかと思えばカレアントの獣だぜ だが女だ いいいカラダしてるぜ 思わず後ずさりするネラの肢体に粘液質な視線を這わせながらリーダー格の脱走兵が言った なあお前らケモノ女の味見をしてみるか? ふざけるな! 包囲する男たちの間をダッシュで突破しようとするネラだったがその動きはスピードもキレも普段の半分もない タックルを受けて倒れたネラに男たちが雄叫びをあげて襲いかかった
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