アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.14 (1000レス)
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53: ヨークタウン◆vpdKySpD2. 2013/11/18(月)09:34 ID:0WgIVZhA0(44/97) AAS
クレゴート少佐は、ある敵戦闘機に狙いを付ける。
(あの小柄な形……あれが、噂のベアキャットと言う奴か。)
彼は、眼前の敵戦闘機の形を見るなり、心中でそう思った。
クレゴート少佐は、今では貴重種と揶揄されているケルフェラク隊初陣時から前線に居る古強者であり、過去に幾度か、アメリカ海軍の戦闘機ともやりあっている。
これまでの経験上、ヘルキャットやコルセアは無骨さを感じさせる姿をしていた。
だが、目の前の敵戦闘機は、ヘルキャットやコルセアと違って、機体が小さく、動きが良さそうな感じがした。
(今日初めて戦う事になるが……貴様の力、見せて貰うぞ!)
クレゴート少佐は敵戦闘機に心中で語り掛けながら、距離200グレルに迫った所で魔道銃の発射ボタンを押した。
ケルフェラクの主翼に搭載された4丁の魔道銃が光弾を吐き出す。
敵機を包み込むようにして吐き出された光弾の一部は、過たず敵新型戦闘機に突き刺さった。
光弾が突き刺さると同時に、敵戦闘機も両翼から機銃を発射したが、これはクレゴート機を捉えることが出来ず、両者はそのまま高速ですれ違って行った。
彼は次に、別の敵戦闘機に狙いを付け、短い連射を叩きこむが、これは惜しくも外れてしまった。
敵戦闘機との正面戦闘は短時間の内に終結し、クレゴート少佐は5機に魔道銃を放ち、2機に命中弾を与えていたが、撃墜には至らなかった。
最初の儀式とも言える正面戦闘が終わった後、ケルフェラク隊は反転して敵戦闘機に向かう。
この時、40機いたケルフェラクは36機に撃ち減らされていた。
敵戦闘機もまた、反転してケルフェラクに向けて突進して来る。
米戦闘機隊もまた、正面戦闘で2機が撃墜され、4機が被弾して戦線離脱を図っていたが、数は50機以上と多いため、躊躇う事無く再戦を挑んで来た。
「ここからは2機ずつに散開しながら敵機と当る。クスブナとヴェニはペアを組んで敵と当れ!ポリトヴ、行くぞ!」
「了解です!任せて下さい!!」
クレゴート少佐の2番機を務めるポリトヴが威勢の良い返事を響かせる。
クレゴート少佐は28機撃墜の古強者だが、ポリトヴ中尉もまた、44年春から今年の8月までの間に、17機の敵を撃墜したベテランである。
新型機との空戦を戦う準備は整ったと、クレゴート少佐は確信した。
反転した敵戦闘機隊との空戦が始まった。
ベアキャットとケルフェラクの戦闘は、当初、ほぼ互角に推移していた。
クレゴート少佐とポリトヴ中尉のペアに関しては好調とも言える程で、最初の攻撃でワイバーン編隊に向かおうとしていたベアキャットの2機編隊の背後を
取る事に成功した。
ベアキャットは、背後に迫った2機のケルフェラクに気付くと、すぐに右旋回を行い、ケルフェラクの背後を取りにかかった。
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