アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.14 (1000レス)
アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.14 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1380813462/
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559: 名無し三等陸士@F世界 [sage] 乙でした 統治機構を首都に集中させてる国家が首都を封鎖…確かにあの状況下では必要な措置なのでしょうが それが混乱する東独にとどめを刺してしまったようですね そして西ドイツの提案とは……次の話が楽しみです http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1380813462/559
560: 名無し三等陸士@F世界 [] >>557の続き投稿します。 題名を決めたいと思う今日この頃。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1380813462/560
561: 名無し三等陸士@F世界 [sage] ジェイコブ補佐官 「我々は西ドイツ首相の訪米は東ドイツにソ連軍が展開した時に我々が対応することを要請するためのものだと考えていました。 ですから東ドイツ問題を討議するためにホワイトハウスにやってきたコール首相が言い出したことに我々は驚愕しました。 東ドイツが単独で事態を収拾することができないことは我々も認識していましたが、まさかその解決法に 『東西ドイツを統一しボン政府の元で秩序を回復させる』なんてことを提案するとは思ってもいませんでした。ブッシュ大統領は私にどう思うか尋ねました。 その時私は、我々が東ドイツに対しできることは非常に限られていることは事実であり、その中で西ドイツの提案は考えられる限りでわが国が最も制御しやすい方法である、と答えました。 そこで大統領は、ソ連の同意を得ること、統一後もNATOに留まり軍をその指揮下に置くことを条件にその提案の準備を進めることに同意しました。」 ルビノフ副外相 「西ドイツ主導によるドイツ統一に対して政治局は大きく割れることになりました。 西側主導のドイツ統一は東欧における政情不安をさらに煽る結果となり、結果としてソビエトの勢力圏が大幅に後退するとして保守派は頑なに拒絶しました。 しかしゴルバチョフ書記長を含めた改革派はこれに対し程度の差こそありましたが比較的前向きな姿勢でした。 ソビエトには、経済的にも政治的にも余裕がありませんでした。ですから東ドイツに対して支援をする方法も非常に限られていました。 最終的に我々は、西ドイツから多額の経済援助と引き換えに西ドイツの提案に同意することになりました。 このまま不安定な状況が続くよりはましだ、と考えていたからです。」 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1380813462/561
562: 名無し三等陸士@F世界 [sage] 西ドイツの外交官だったバーデンはこう語る。 「西ドイツからすれば、この一連の出来事は、言い方は不適切かもしれませんが、絶好のタイミングでした。 事実として東ドイツは急速に崩壊して統治能力を喪失しつつありましたし、ブランデンブルク門事件によってベルリンを守る駐留軍が十分な能力を持っていなかった、と西ドイツ国民がみなすようになり、結果として東西ドイツ市民の間で『責任ある政府による』西ベルリンを含めた統一への機運を急速に膨らませることになりました。 コール首相の決断は、現実的なものよりも、そういった民意や機会に後押しされた政治的な選択だったと思います。 首相は、米ソのどちらかが統一に反対することで、『外圧に屈する』形でこの決断を撤回できると考えていました。 しかし、両国の承認が得られた以上、我々は『実行されることは無いであろう計画』にのっとって事を進めることになりました。 そして事態は我々の想像をはるかに上回る速度で展開していきました。」 1989年12月、西ドイツとアメリカ、ソ連、フランス、イギリスの外交官が秘密裏に会合を開き、ドイツ統一に関する合意を行った。 この秘密合意は、「クリスマス決定」と呼ばれており、西ドイツによる東ドイツの編入、統一ドイツのNATO加盟が合意されたとされる。 会合が行われている頃、ライプツィヒ市役所がデモ隊に占拠されると東ドイツ政府はデモ隊の要求を呑む形で憲法の第1条前文を停止する決議を議決。 その後ベルリンの検疫措置が解除されると同時に行われた自由選挙によって3月初頭、ドイツ統一を主張する政党が勝利すると、東ドイツは統一へ向け準備を急速に進めることになった。 それまで与党であったドイツ社会主義統一党は、ホーネッカーの除名を含めた『人事整理』もあってその能力を喪失しつつあった。 しかしその後の東ドイツはあまり良い立場に置かれなかった。ドイツ再統一への道筋は(自らがそれに関わっていなかったにもかかわらず)クリスマスの時点でほぼ決定していたからである。 米ソ両大国の合意とあれば、東ドイツ政府はその決定に従うほか無かった。そのため東西ドイツの統一への作業は『驚くほど』順調に進み、 1990年8月1日、ドイツ民主共和国の『州』はドイツ連邦共和国へと加入、これをもって東西ドイツは統一されたのであった。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1380813462/562
563: 名無し三等陸士@F世界 [sage] 投下終了。 まあ無難な解決に。というよりアメリカ様が一番自由に動いてもらうにはこうするのが手っ取り早かったわけで。 どんな題名をつけるか悩み中。今のところ思い浮かぶのは Another Escalation World in conflict (ともにゲームが元ネタ) War between the worlds (宇宙戦争の原題のもじり) あたり。意味は各自でぐぐるなりしてください。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1380813462/563
564: 名無し三等陸士@F世界 [sage] 乙です 史実では東独市民が自由と豊かさを求めたことによる影響が大きいドイツ再統一ですが、 こちらの世界では西独が東独及び市民を防衛するという形での再統一となりましたね 本事件の解決後も、ドイツ国民の東西間の意識は大きく変わりそうです ソ連も多額の資金援助が貰えるし、経済的には一息つくかな? 本事件に上手く対処できず、西ドイツ及びアメリカに丸投げしてしまったのは超大国ソ連の終焉と冷戦の終結を意味するでしょうね http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1380813462/564
565: 名無し三等陸士@F世界 [sage] ご無沙汰してます。年度明けから忙しくなりそうです。 今回は>>562の続き・・・ではなく試験的に「小説」を意識して書いた番外編を投下します。 試験的な意味合いが強いので今回は米軍ではなく東独軍がメインです。万一「なかったこと」にしても今後に響かないと判断したためです。 というわけでベルリン防衛線まで時計は巻き戻ります。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1380813462/565
566: 名無し三等陸士@F世界 [sage] 1989年11月14日未明、アレクサンダー広場 事件発生後、市街地からの民間人の退避とともに必要な建物の接収が進められ、ベルリンテレビ塔は双眼鏡を持った兵士が上から敵の様子を監視し、 そのふもとにあるアレクサンダー広場はシュプレー川に近いこともあり臨時の前線指揮所、物資集積所となっていた。 「第40航空突撃連隊第1大隊第2中隊、ディートリッヒ大尉、ただいま参りました。」 既に他の中隊長は席についていた。指揮所のテントに入った彼を出迎えたのは大隊長のハイマー中佐である。 「大尉、忙しいところよく来てくれた。時間が無いから早速始めよう。事件発生から3日間が過ぎた。 暴徒たちの詳しい情報は未だに不明だがその破壊活動をシュプレー川で押しとどめ、その間に中心街から民間人を避難する時間を稼ぐことが出来たのは不幸中の幸いだろう。 しかし我々とて守ってばかりはいられない。暴徒たちを鎮圧し川の向こうの秩序を取り戻さなければならない。我々はこれから反撃に転ずる。」 そう前置きを述べたハイマーは作戦の概要と各部隊の動きを説明していく。 「我々航空突撃連隊第1大隊は最も重要なウンター・デン・リンデン通りを進んでもらう。 第2装甲師団のT-72を支援し暴徒が最初に現れたブランデンブルク門を確保する。第3中隊は侵入路である橋を確保して罠が仕掛けられていないか確認する。 その後前進する戦車隊の援護を第1中隊が行う。またフンボルト大学に民間人が取り残されている可能性があるため第2中隊はそれの確認を行え。 現在シェーネフェルト空港で待機中の第4中隊の第2小隊がが夜明けの直前に大学屋上にヘリボーンするため連携して任務に当たるように。何か質問は?・・・ないな、よし解散!」 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1380813462/566
567: 名無し三等陸士@F世界 [sage] 1989年11月14日 0600時 シュプレー島共和国人民宮殿前 一国の首都で軍隊が戦っているにもかかわらずその日の朝は静けさに満ちていた。西側で銃撃戦が繰り広げられているのか遠方からの銃声がやや耳に障る程度である。 エンジンをうならせ準備を整える軍を警察官や労働者階級戦闘団の民兵達は頼もしそうに見つめていた。 防衛線を張っていたが飛び道具は弓矢や投石のたぐいがほとんどで、しかも地面は石やセメントで舗装されていたのもあり、 地面を掘る上に天井のない塹壕やたこつぼの類は少なく、土嚢や木、鉄板で作った簡単な屋根のある掩体が主力で、 放棄されたトラバントを敵に向けて配置し、タイヤを外して天井に縛り付け、シートやハンドルを外してスペースを広げてボンネットに機関銃を取り付けた簡易トーチカなんてものもある。 『暴徒』は前の戦争でのソ連軍のように機関銃に対して正面から突撃してくるのが常であったが、夜間は休養のためか行動をほとんど起こさなかった。 そのため守備隊は夜間に必要な装備や弾薬の補給を得ることが出来た。そんな夜中に打ち合わせを行い、攻勢の準備を整え、今、夜明けとともに反攻に打って出ようとしているのである。 「よし、準備はいいな!」 ディートリッヒは大声で部下と自分自身に言い聞かせる。すでにSPW装甲車は暖機運転を済ませ機関銃も補給部隊が用意した新品の弾薬ベルトが付けられている。 先鋒を務める戦車隊の乗員もすでに中に入ってその時を待っている。あとは命令を待つのみ。 頭上から風を切るような音が響く。通常ならば兵士達は物陰に隠れるが味方のものと分かっている今なら別だ。 しかし川の向こうでは『暴徒』達がしきりに空を見上げて戸惑っている。そして音が途切れた次の瞬間、瓦礫とともに集団の一部が砕け散る。 辛うじてそれを免れた暴徒たちも二度目、三度目の爆発で砕かれ、引き裂かれ倒れていく。 その災厄が空からやってくるものであると気付いた者はビルの陰に隠れようとするがパニックに陥った大多数は道路の上でただ無為に血を流して倒れていく。 共産国の軍隊は砲兵の層が厚く、数種類のロケット砲や重砲を多数取り揃えている。 東ドイツもソ連に比べれば規模は小さいもののこの傾向は例外ではなかったが、今回使用されたのは歩兵隊の迫撃砲であった。 自慢のロケット砲や野戦砲ではベルリンの市街地を過剰に破壊してしまうと考えられたからである。 同じ理由から事前砲撃は20分程度で終わることとなっていた。砲撃支援の不足は戦車部隊の砲火力で補う予定である。 『こちら迫撃砲部隊、最終弾発射、弾着まで10秒、5秒、今!』 『戦車、前進!』 準備砲撃が終わったことを確認すると戦車部隊の隊長が号令を出し、前から順番に戦車部隊が進みだす。AM06:30、国家人民軍は異世界の軍勢に対して反撃を開始した。 反撃が開始されたとはいえ、第2中隊の車列が動くまではまだ時間が有る。前方では第3中隊が橋を強行突破しているのか125mm砲の砲声と各種の銃声が轟き続けている。 戦車隊の援護の下とはいえ少数のSPWを遮蔽物として前進するのは並大抵のことではない。しかし橋を渡り安全を確保しなければ反攻作戦はそもそも始まらないのだ。 だからこそこの任務に最精鋭部隊である航空突撃連隊を当てたのだろうが。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1380813462/567
568: 名無し三等陸士@F世界 [sage] 前半部分投下終了。 航空突撃連隊って名前は降下猟兵よりもかっこいいですよね。 正直な話東独で書いた理由のひとつはこの単語を使いたかったことだったりします。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1380813462/568
569: ヨークタウン ◆.EC28/54Ag [sage] SS投下お疲れさまであります! 東独軍は装甲部隊を主力に大反撃に転じるようですが、そのあとの末路が以前出ていただけに、 何とも言えない気持ちになりますね。 とはいえ、曲がりなりにも統一できたからまだマシ・・・と言えるのかな。 >航空突撃連隊 自分もこの響きは良いと思いますね。立ちはだかる障害は何もかも蹴散らしてくれそう。 そして、精鋭部隊も含めた彼ら東独軍の活躍は如何に・・・次の投稿もお待ちしております! http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1380813462/569
570: 名無し三等陸士@F世界 [sage] 投下お疲れ様でした 航空突撃連隊(ルフトシュトゥルムレギメント)……原語でもかっこいい響きですね そして後半ではついに敵である異世界の軍勢の具体的な姿が明らかになるのかな? 次回の投下、楽しみにお待ちしております http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1380813462/570
571: 名無し三等陸士@F世界 [] しくじり先生 urx.mobi/sCIF http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1380813462/571
572: へへ [] HUNTER×HUNTER irohaya.xyz/ieae http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1380813462/572
573: 名無し三等陸士@F世界 [sage] ベルリン市街戦、後半部分投下。 銃声が一段落し第3中隊長から橋を確保した旨の連絡が入ると車列は一挙に動き始める。 敵戦線に開けた穴に多数の戦力を注ぎ込み傷口を広げるかのごとく浸透することはドイツ人民軍及びその模範となったソビエト連邦軍の基本である。 当然ながら自分の背後には自動車化狙撃兵連隊のSPz-BMP-2が列を成し、突破口となるウンター・デン・リンデン通りから横に広がる準備を整えている。 そして車列が動き出した頃合を見計らってか上空を複数のMi-8ヘリコプターが通過していく。 Mi-8には我々の仲間である第4中隊が搭乗し、彼らをフンボルト大学などの重要な建物に降下させ、地上部隊がその建物に取り付くまで側面に配した機関銃で支援する手はずになっている。 人や怪物の死体や破片が折り重なり血が川となってシュプレー川に注ぐ橋を越える。 フンボルト大学は渡河地点から200m弱の所にあるので、敵と交戦しながらといっても到着までそれほど時間はかからない。 到着した頃には第4中隊はすでに降下を完了し大学の天井を何箇所か爆破して中に入ろうとしていた。 「こちら第2中隊、大学に到着、これより生存者の捜索と内部の掃討を行う!」 『第4中隊了解、こちらは上層階から確認する、射撃の際誤射に注意せよ!』 無線手が第4中隊と交信を行う間、私は小隊長に指示を出していく。 「事前の打ち合わせどおりだ、第1小隊は外縁部の掃討と確保を、第2小隊は1階から順番に捜索し、第3小隊は第4中隊と連絡するため事前に指定した階段を確保せよ。 民間人を確認したらすぐに報告し、護衛を付けてこの位置まで誘導すること。 また誤射を避けるため上層階へ上がる際は必ず私に報告し、未確認の区域に入る場合には大声で人民軍であることを名乗るとともに射撃の際は敵であるか十分に確認すること。 本部は現在位置に展開する、かかれ!」 各小隊長に指示を出すと小隊長はそれぞれの部下をまとめて移動の準備を速やかに整え、兵士たちを動かしていく。 「ドイツ人民軍だ!」という声とともに第2小隊の兵士達は大学の中へと入っていった。 『こちら第3小隊、第4中隊が保護した民間人を保護、これより本部へ護送を引き継ぎます。』 「こちら本部了解。・・・リツケ、他の部隊の状況はどうだ?」 部隊用無線機のスイッチを切り、広域用大型無線機を背負い受話器を耳に当てた兵士に尋ねる。 「第4中隊は最上階を制圧し順次下に向かっています。現在民間人4名を保護し第3小隊へ引き渡した模様です。」 「他の部隊は?」 「第1、第3中隊はヴィルヘルム通りの手前でバリケードに足止めされていますが、燃料と弾薬の補給が済み次第Mi-8による支援が行われるようです。 またそこまでの道は第3自動車化狙撃兵連隊が確保しています。フリードリヒ通りを南下している第1自動車化狙撃兵連隊は駅を確保して現在周辺区域の掃討に入っています。 ライプツィガー通りを西に向かっている第2自動車化歩兵連隊もおおむね順調に進んでいますが暴徒が西ベルリンに入ったために追撃が出来ないようです。」 「西側は一体何をしているんだ。みすみす奴らを逃がせば第3連隊の側面も危ういだろうに。」 側面攻撃の危険を避けるために後背により多くの戦力を割かねばならない第3自動車化狙撃兵連隊長に私は少しばかり同情したが、すぐに気持ちを切り替え自分の任務に集中することにした。 第3小隊の兵士たちが民間人を連れて大学から出てきたからである。最終的に航空突撃連隊はフンボルト大学からこの5名を含む13名の民間人と人民警察官を救出した。 この戦いの後、各連隊にブリュッヘル勲章が授与されるが、民間人の救出という特別の功績を挙げたとして航空突撃連隊には祖国防衛武勇勲章が追加で授与された。 そしてこれは東ドイツにおける最後の勲章の授与であり、唯一の戦功に基づく勲章の授与となったのである。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1380813462/573
574: 名無し三等陸士@F世界 [sage] 投下終了。東ドイツ軍に申し訳ばかりの光を当てておきます。 次からは異世界へ進出する諸々の準備のお話を予定。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1380813462/574
575: 名無し三等陸士@F世界 [sage] 遅くなりましたが投下乙でした >これは東ドイツにおける最後の勲章の授与であり、唯一の戦功に基づく勲章の授与となった 未知の侵略者から祖国と人民を守って戦い、その戦功により勲章を授与された人民軍の兵士たち しかし彼らが守った祖国は程なくして消滅…諸行無常、盛者必衰が世の理とはいえ、せつない話ですな 次回の投下も楽しみにお待ちしております http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1380813462/575
576: 名無し三等陸士@F世界 [sage] 新しい作品が投下されているのをついさっき知りました 投下乙です Gateなんかは首都の中心部に門が現れたことで他国の軍を入れない言い訳に使ったと聞きますが こちらでは駐留していた他国の軍隊が思ったよりもたよりなくて自分たちで再び統一へ向かうと言った形でしょうか アメリカよりも内情がヤバイソ連政府のほうが頭を抱えていそうな事件ですね 西ドイツ人「ついでだし戦闘に紛れて西側に飾ってある戦勝記念のT-34を破壊しておこう」 次の投下も待ってます http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1380813462/576
577: 名無し三等陸士@F世界 [sage] ご無沙汰しております。 続きが上がったので投下します。 今回は時系列をベルリン事件の直後に設定しなおし、異世界進出の準備を進めて行こうと思います。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1380813462/577
578: 名無し三等陸士@F世界 [sage] 『ごきげんようみなさん。NATO司令部に各加盟国首脳をお迎えすることが出来て光栄でございます。 こういった会議が12ヶ月以内に2回開催されることはNATO結成以来始めての出来事であります。』 12月3日ブリュッセルNATO総司令部でのマンフレート・ヴェルナー事務総長のあいさつ 東ドイツで深刻な政治的混乱が起こっていた頃、主要国の間では「もう1つの問題」についての議論が進められていた。 ブランデンブルク門での騒乱の調査が進むにつれて、この事件が単なる「暴動」ではなく「組織的で計画された攻撃」であること、そしてそれを行ったのは先の見えなくなったブランデンブルク門(後に異世界のよく似た門と入れ替わってしまったことが判明する)の先にあるであろう異世界の軍勢であることが分かってきたからである。(この「非科学的な」現象に科学者たちの間でも大きな論争が起こったがそれは脇においておく) 主要国が「異世界の問題」に対してまず重要視したのは、どの組織が主導権を握るか、という「管轄」の問題であった。ドイツやフランスは「これはヨーロッパの問題でありヨーロッパで解決すべきだ」として(西)ヨーロッパによる解決を望んだ。 一方でアメリカやイギリスは「これは軍事的要素が非常に大きく絡んでおり大規模な軍事行動も視野に含めなければならない」としてNATOによる解決を提案し、東欧諸国などは「これは世界全体で当たるべき問題である」という理由から国連が主導すべきと主張した。 これを象徴するかのように、ブリュッセルでは11月末のNATO理事会にて「11月9日に発生した事態(ブランデンブルク門事件)は(当時ベルリンを占領していた)アメリカ・フランス・イギリスへの攻撃であり、北大西洋条約第5条の適用範囲とみなす」という内容の決議を採択すると、 12月初頭にはワルシャワで東ドイツの代表が欠席する中「ベルリンで発生した事件についてワルシャワ条約第4条を適用することを認める」旨の決議を採択した。 ただしこの決議には「適用についての最終的な判断はドイツ民主共和国政府が行う」という付帯条件が付けられ(しかも判断を下す前に政府が消滅する)、 またソ連はワルシャワにおける決定に賛成を投じた一方で「いかなる組織が解決に当たるとしても、この問題の処理に当たっては十分な透明性を維持しつつ理性的に行わなければならない」と述べるなど国家としての姿勢を明確にはしなかった。 これを受けてポーランドやチェコスロバキアなど東欧諸国はヨーロッパ以外の共産国や反米感情の強い国などと共同で国連にこの問題を提起することを試みたが、 アメリカ・フランス・イギリスの反対を受けたばかりかソ連や中国の支持も取り付けられない有様で到底実現可能なものではなかった。 最終的にイタリア、日本、オーストラリア、カナダ等の賛同を取り付けたアメリカとイギリスの提案に決定されることになるが、いずれの場合であれ、「東ドイツ問題」を早急に片付けることが必要である点では一致していた。 そのため「クリスマス決定」を主軸としたいささか強引とも言えるドイツ再統一が実行されたのである。関係各国が外交交渉を重ねていた頃、ベルリンの市内は緊張に包まれていた。 警察署長 「11月以降の西ベルリンは1945年のような雰囲気に包まれていました。崩れた建物があちこちにあって、その前をジープに乗ってライフルを担いだ駐留軍兵士が巡回していました。 市民たちは街角に立つ兵士たちを見て萎縮していました。しかし、今回の事態は警察だけで手に負えるような問題ではないことも事実でした。11月の悲劇を食い止めたのは彼ら自身であることは明白だったからです。 駐留軍がティーアガルテンの森を切り倒し、機関銃や対空砲を据え付け、コンクリートの壁で覆って軍事基地としていく様を我々警察官は遠巻きに見ることしか出来ませんでした。 酒場では、市民たちがそれを指して『鉄のカーテン』だと皮肉っては笑い話にしていました。」 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1380813462/578
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