アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.14 (1000レス)
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602: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/17(日)23:16 ID:263ZQ54w0(13/225) AAS
命令が発せられたあと、TG38.1、TG38.2、TG38.3の各艦が群旗艦からの命令を受け取り、その後、一斉に風上に
艦首を向けていく。
大小さまざまな艦が一斉回頭していく様はとても見応えがあり、各艦のレーダー員は平静さを装いながらも、心中では見事な艦隊運動を
誇らしげな気持ちで見つめていた。
エンタープライズは、僚艦であるヨークタウン、ワスプ、軽空母フェイト、戦艦アイオワを始めとする護衛艦群を従えながら、輪形陣を
組んだまま、風上に向けて鮮やかな転舵を終えた。
飛行甲板最前部から強い風が流れる。艦の速力は30ノットを超えており、発艦に必要な合成風力を得ていた。
エンタープライズ所属の第1次攻撃隊参加機は、最前列のF8Fから次々と車輪止めが取り払われ、まずは1番機がやや前方に出て
発艦指示を待つ。
リンゲ・レイノルズ大尉は、コクピットの風防ガラスを開け、艦橋の発着艦シグナルを見つめ続ける。
赤色のライトが緑に変われば、発艦始めの合図だ。
視線を前方下方に向けると、旗を持った甲板要員が旗を掲げたままその時を待っていた。
「いよいよか……」
リンゲはそう呟いた後、固く口を閉じて発着艦シグナルが変わるのを待つ。
程なくして、ライトが赤から緑に変わった。
次いで、甲板要員に視線を移すと、甲板要員も旗を振った。
「行くぞ!」
リンゲは意を決したように呟き、エンジンの出力を上げ、ブレーキを解除する。
機首の大馬力エンジンは愛機をぐんぐんと前方に引っ張り、滑走開始からそう間を置かぬうちに機体の尾部が浮き上がった。
弾薬と燃料を満載にした上に、胴体には増槽タンクを付けて重くなっている機体だが、機体全体の重量はF6Fよりも軽いため、
さほど重々しさを感じる事はなかった。
ベアキャットは轟音を上げながらエンタープライズの甲板を駆け抜け、甲板最前部を走り終える前に機体は完全に浮き上がった。
愛機は母艦を飛び立った後、最初の旋回上昇に入り始めた。
「1番機が鮮やかに発艦していきましたね」
ラウスは、第1次攻撃隊1番機の発艦風景を見据えた後、感心した口ぶりでハルゼーに話しかけた。
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