アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.14 (1000レス)
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603: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/17(日)23:18 ID:263ZQ54w0(14/225) AAS
「うむ。誰が見ても心地良いほどの発艦だったな」

ハルゼーは笑みを浮かべながら、何度も頷いた。
続いて2番機、3番機と、次々と発艦を終えていく。
この時、空にはいつの間にか朝焼けの光が見え始めていた。

「長官。夜明けですな」

参謀長のカーニー中将が東の方向を指さしながらハルゼーに言う。

「ワオ……予想以上に速い夜明けだな。気象班の知らせでは、夜明けは6時から7時半あたりだと聞いていたがな」
「これが例の、早明けというやつでしょう。この世界特有の……」

その言葉を聞いたハルゼーは、一瞬首をかしげつつ、発艦の状況と明るみ始めた東の空を交互に見やった。
そして、彼は再び笑みを浮かべた。

「何度も見てきた風景だが……どうしてどうして……今日は特にいい風景に見えるな」

ハルゼーがカーニーと会話を重ねている間にも、艦載機の発艦は順調に推移していく。
最後のF8Fが飛行甲板から飛び立った後、今度はAD-1の発艦する番となった。
ベアキャットよりも馬力の大きい(B-29が搭載しているエンジンとほぼ同じである)エンジンは凄まじいまでに唸りを上げている。
甲板要員がフラッグを振るや、そのエンジン音が更に木霊する。
魚雷2本を抱えたスカイレイダーは、その重装備も何のそのといった動きで順調に滑走し、飛行甲板最前部を蹴ると、最初はやや機体を沈み
込ませつつも、順調に高度を稼いでいった。
エンタープライズ所属の第1次攻撃隊は、24機のスカイレイダーのうち、半数ずつを雷撃チームと爆撃チームに分けている。
12機の雷撃チームが発艦を終えると、今度は爆撃チームの出番となった。
爆撃チームは、胴体、並びに主翼に計3発の1000ポンド爆弾を抱いており、これもまた重武装である。
爆撃チームも雷撃チーム同様、大馬力エンジンをがなり立てながら発艦していく。
その頃には、東の空も更に赤みが増し、幻想的な空間を現出していた。
爆撃隊の3番機が発艦する様子を、艦に搭乗している撮影班が艦橋前側の機銃座付近から撮影していたが、この時の風景は見事なまでに
絵になっており、後の記録映画や戦争映画では、このシーンが頻繁に使われることになるが、それはまだ先の話である。
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