アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.14 (1000レス)
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675: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/07/26(火)15:49 ID:263ZQ54w0(72/225) AAS
しかし、この時……攻守は逆転していた。
ドシュダムの射撃は、ベアキャットに居た位置を貫いたが、当の敵機はそこにはいなかった。
ケンショウは激しいGに体を押し付けられながらも、愛機の姿勢を元に戻した。
(今の動きは……!)
彼は、自分が今やった、機体を捻りこませるような機動がなぜ出来たのか理解できなかったが、どういう訳か、ドシュダムの背後は捉えられている。
反撃のチャンスである。
ケンショウは無言で20ミリ機銃を放った。
機銃弾はドシュダムの胴体に突き刺さるかと思ったが、敵もやり手なのだろう。
即座に機体を右に傾け、水平旋回でよけようとする。
だが、ドシュダムが機銃弾を避ける事は叶わなかった。
まず、左主翼に20ミリ弾が命中し、大穴を穿つ。次に尾翼や胴体に命中し、こじんまりとした機体から白煙が吹き上がった。
ドシュダムには数発しか命中弾を浴びせられなかったが、その数発が致命弾となったのであろう。
敵機はくるりと一回転したあと、そのまま機首を下に墜落し始めた。
その時、コクピットから搭乗員が飛び出した。
程なくして白い花のような落下傘が開き、搭乗員は落下速度を大幅に減殺され、大空にゆらゆらと漂い始めた。
かろうじて脱出を果たした敵搭乗員と、ケンショウ機の位置は近かった。
「……相手の顔でも見てやるか」
不意に、自らを苦戦させた相手の顔を見たくなり、ケンショウはゴーグルを外し、高度を下げてパラシュートに接近する。
そして、400キロほどの速度を維持し、ケンショウはそっと敬礼を行いつつ、敵パイロットの近くを通過し、顔を確認しながら
その場を飛び去って行く。
「あんな女の子に、俺は翻弄されていたのか……こりゃ参った」
ケンショウは自然と、自らの不甲斐なさを恥じる余り、顔に苦笑を浮かべていた。
その一方で、心中では最新鋭機を手玉に取りつつあったその女性パイロットに、尊敬の念を抱いていた。
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