アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.14 (1000レス)
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931: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/09/21(水)18:25 ID:EOmKTrqE0(13/63) AAS
1485年(1945年)12月12日 午前8時 ヒーレリ領クロートンカ

夜が明けても、上空の空模様は相変わらず、鉛色の雲に覆われており、上空からは依然として雪が降り続けていた。
起伏の多いクロートンカ周辺は、降り続ける雪によって辺り一面の銀世界と化していたが、そこは数日前から続く
シホールアンル軍と連合軍との戦闘が繰り広げられており、今日もまた、シホールアンル側の砲撃によって一日が明けた。
静まり返っていた地上に、砲弾が着弾して大音響とともに雪や、その下の土砂が上空に噴き上げられる。
守備位置に付く連合軍兵士は急造のタコツボに隠れて難を逃れようとするが、不運な兵士は直撃弾を受けて肉体を四散させられる。
戦友の仇討ちとばかりに、偽装された連合軍側の野砲が猛然と撃ち返し、シホールアンル側の野砲陣地を叩きにかかる。

彼我の砲兵隊が互いに砲弾を飛ばし合い、戦場音楽が付近に響く中、ある戦闘集団はこの日、定めていた目的地にようやく到達した。
軽やかなエンジン音と共に、道路の起伏に揺られていたそのハーフトラックは、目的地を指し示す道路標識を視認するや、
ゆっくりとスピードを落とし始めた。

「よし、止まれ!」

ハーフトラックのキャビンで運転兵に告げた男性士官は、停止すると同時にキャビンから降り、部下と共に道路標識を間近で確認し始める。

「ショトンスポヌ……よし、ひとまずの目的は果たしたな」

第3海兵師団A戦闘団……別名、パイパー戦闘団を率いるヨアヒム・パイパー中佐は、道路標識に書かれているショトンスポム
と書かれた文字を認めると、満足気に頷く。
ショトンスポヌは、シホールアンル軍反撃部隊の攻勢発起地点であるクロートンカより東に5マイル離れた場所にある無人の村で
あるが、ここから先は峻険な山岳地帯が聳え立っているため、これ以上の東進はほぼ不可能となっている。

「やはり、敵は前に進みすぎて拠点の保持を怠ってしまったようですな」
「その結果がこれだからな。俺達もこうならんように気を付けんといかん」

明日は我が身、と付け加えてから、パイパーはくわえていたタバコに火をつけた。
ふと、前方でカメラのシャッター音が鳴る。
顔を上げると、カメラを構えた男がパイパーと、副官の前に立っていた。

「パイルさん、いいのが撮れたかい?」
「バッチリ取れましたよ」
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