アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.14 (1000レス)
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935: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/09/21(水)18:29 ID:EOmKTrqE0(17/63) AAS
その後、軍縮に伴って装甲擲弾兵隊は解体されているが、その名前が復活したのが、先にも話した1484年頃であり、アメリカ式の武器には
手榴弾と呼ばれる投擲装備や、装甲を施されたM3ハーフトラックがグレンキア軍に納入された事もあり、グレンキア軍上層部は、祖国独立の
ために奮起した装甲擲弾兵隊に因んで、機械化歩兵師団を装甲擲弾兵師団に改称している。
機械化歩兵もこれに応じて装甲擲弾兵と呼ばれる事になり、北大陸戦線では、アメリカ軍はもとより、かつては敵であったバルランド軍とも、
共に肩を並べてシホールアンル軍と戦い、成果を上げてきた。
第19装甲軍団は、今年の10月にグレンキア本土から送られてきた新参部隊ではあるが、指揮官クラスは既に前線を経験したベテランで
占められており、その訓練の成果は、反撃作戦開始の緒戦で遺憾なく発揮されている。
彼らは、ホーランド・スミス中将が期待した以上の働きを見せてくれたのである。
部下達は手慣れた動きで配置を終え、あとは敵の襲来を待つだけとなった。
事前砲撃を終えて前進中のシホールアンル軍石甲部隊を双眼鏡越しに見つめる。
「昨日の時点でかなりの犠牲を出しているはずなのに、まだ向かって来やがるか!」
ポリースト中佐は忌々し気に吐き捨てながら、上空を仰ぎ見る。
「天候さえ晴れてくれれば、俺達も大きな犠牲を出す筈がなかったんだ。糞!忌々しい!」
今も続く天候不良は、損害の大きいグレンキア軍にとって全く喜べる状況ではない。
12月7日から始まった反撃で、第19装甲軍団はよく戦った。
同じ戦線で戦っている米海兵隊のホーランド・スミス中将からは、その勇猛果敢ぶりに
「グレンキア軍の素晴らしい攻撃精神と、勇猛果敢さが無ければ、敵の退路を断つことはできなかった。彼らは海兵隊の良きパートナーである」
と、惜しみない賛辞の言葉を贈られたほどである。
だが、グレンキア軍とアメリカ軍は、クロートンカに至る過程で少なからぬ犠牲を払っており、その一番の原因は航空支援が受けられぬ事にあった。
このため、敵の部隊とまともにかち合い、損害が積み重なった別動隊は、その傷が癒えぬまま敵の解囲攻勢をもろに受ける事になり、それが
損害の累積に繋がってしまったのである。
だが、敵の猛攻を受けているとはいえ、グレンキア軍の将兵たちは、ここが踏ん張り所であると自覚していた。
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