アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.14 (1000レス)
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950: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/09/21(水)18:50 ID:EOmKTrqE0(32/63) AAS
エルファルフは、冷めたい口調で参謀たちに言う。
「戦って死ぬか……敵に降伏するか……だな」
「ライバスツ閣下はどのように判断されますかな」
エスフォレウヲ大佐の問いに、エルファルフは首を振って答える。
「俺にもわからんが……どちらにせよ、命令に従うまでさ」
「現時点で、我が軍集団は各軍共に、損耗が大きすぎます。敵が航空支援を受けられる状態となった今、包囲網の突破も不可能となっています」
この日、第1親衛石甲軍を始めとする第34軍集団の各軍は、天候が回復し始めた正午頃から、連合国軍航空部隊の猛烈な空襲を受けた。
最初に空襲を受けたのは、解囲攻勢を行っていた第3親衛軍団と第49軍団で、アメリカ海兵隊航空部隊の空襲を皮切りに、実に8波、
2000機もの航空機が各軍に襲い掛かった。
これにより、損害を積み重ねつつも、曲がりなりにも余力を残していた第34軍集団は、この一連の大空襲によって予備の石甲戦力、
並びに歩兵戦力に大打撃を被り、包囲網突破を図っていた第3親衛軍団、第49軍団は攻勢に必要な戦力を瞬く間に消失し、米第15、第29軍の
猛攻を受け、包囲されていた第20石甲軍も同様に防衛戦力を粉砕され、全滅か、降伏かの瀬戸際に追い込まれていた。
シホールアンル軍の航空部隊は、敵の大空襲をただ黙って見過ごしていた訳ではなく、ありったけのワイバーン部隊やケルフェラクを動員して
果敢な迎撃戦闘を行ったが、圧倒的な敵空軍部隊の前には衆寡敵せず、逆に270騎のワイバーン、ケルフェラクを失う有様であった。
第34軍集団司令官であるムラウク・ライバスツ大将は、移動司令部で逐一戦況報告を聞き、各軍に対して防戦に徹せよ、という命令を発した
以降は、何ら命令を出していない。
「ライバスツ閣下にご決断して頂きたいところですが」
「それは私も同感だが……4個軍中3個軍、総計30万名以上が包囲され、脱出不可となってしまった現状……ライバスツ閣下も相当応えていそうだ」
それも、軍の最精鋭とも言える部隊丸ごとだからな。
エルファルフは心中で、その一文を付け加える。
この時、一際大きな爆発音が外で鳴り響いた。
第1親衛石甲軍は、米第15軍の部隊と今も戦火を交えているため、外から聞こえる砲声や爆発音は時間が経つにつれて、徐々に近づきつつある。
各隊とも、不利なこの状況でよく戦っているが、その頑張りも、そう長くは持たない。
何かしらの事情があるにせよ、一刻でも早い決断を下してほしい。
エルファルフは常に、その思いで胸がいっぱいであった。
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