アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.14 (1000レス)
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977: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/09/30(金)20:42 ID:EOmKTrqE0(49/63) AAS
「海軍総司令官の後任は、モルクンレル次官を……と、レンス提督は遺書の中で申されております。事ここに至っては、海軍総司令官というポストを
空席にしたままでは全軍の士気にも影響します。次官……不本意とは思いますが、レンス提督の申されているとおり、ここは次官に全海軍の指揮を
執って貰いたいと、私は思います」
「私も同意見です」
「私もであります」
幕僚達は、リリスティがレンス元帥の後を継ぐ事に同意し始めた。
だが、彼らの言葉に対し、リリスティは戸惑いを隠せなかった。
「なぜ……私が……私は、レンス提督とは幾度も意見を戦わせ、時には憎まれ口を叩きもしている。恐らく、私はレンス提督に恨まれこそすれども、
好意的に思われている事は無いと思っていた……でも………なんで、あたしに……?」
「それは、次官の才能を、レンス提督が常に認めておられたからであると、私共は確信しております」
航空参謀が彼女の目を見据えながら、淀みなく答える。
「私も、次官とは何度もやり合いましたが……モルクンレル提督なら、この時局に対応できると確信いたします。少なくとも……ここにいる幕僚の
中では、モルクンレル提督ほど、現場の経験を積んだ者はおりません。そう……生死の境を彷徨った経験も含めて」
リリスティは幕僚達の顔を眺め回し、最後に、左隣に立つヴィルリエで視線を止めた。
「魔道参謀はどう考える?」
ヴィルリエは、他の幕僚達とは違い、机に視線を向けながら話を聞いていた。
そのヴィルリエが顔を上げ、リリスティに目を合わせる。
「僭越ながら……私も、レンス提督の仰るとおりであると思います。ですが、次官のお気持ちもよく理解できます。何せ、このような状況下での、
全海軍の命運を背負うというとてつもない大役なぞ……誰もが着任を躊躇うのは明らかです」
ヴィルリエはそこで言葉を止めるが、その2秒後に、より語調を強めて続きを言い始めた。
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