アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.14 (1000レス)
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981: ヨークタウン◆.EC28/54Ag 2016/09/30(金)20:45 ID:EOmKTrqE0(53/63) AAS
彼女は再び、心中で自問自答を続ける。
そこに、後ろから近づく足音が聞こえてきた。
その足音は、重々しくも、どこか安心感を与えるような物だ。
リリスティは、その足音に聞き覚えがあった。
「もしや……リリィか?」
その声にも、聞き覚えがあった。
リリスティは振り返ると、驚きの余り一歩後退してしまった。
「え……エルグマド閣下!?」
「おお、やはりリリィか。久しいな」
その初老の男性将官は、紛れもなく、ルィキム・エルグマド予備役大将であった。
リリスティは慌てて敬礼する。
「こちらこそ、お久しぶりです!」
「まぁまぁ、そう固くならんでよろしい。同じ大将ではないか」
エルグマドは答礼しつつ、柔らかい口調でリリスティにそう言い放った。
「いや、大将ではもうなくなるか。あと少しで、2人とも元帥じゃな」
「と、申されますと……エルグマド閣下が新しい陸軍総司令官に?」
「うむ。話せば長くなるが……まぁ、そういう事じゃ」
エルグマドは、老いを感じさせぬ邪気の無い笑みを浮かべながら、リリスティの右肩を片手で叩いた。
そこに、エルグマドの到着を報告した衛兵が謁見の間から姿を現した。
「お待たせいたしました。それでは、お入りください」
2人は、衛兵の案内を受けながら謁見の間に入室していく。
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