[過去ログ] 女権帝国【アマゾネス・サーガ】part4 (986レス)
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7: 2009/10/14(水)08:17 ID:LHnww7/V(7/17) AAS
第5部 黙示録の巻 第6章 蒼ざめた馬(5)
「アンティゴノスよ! アフスムの最近の情勢はどうなっているのだ!?」
ここはアフスム帝国亡命政府のメンバーの集う、パリの邸。今、アンティゴノスに下問している歳の頃二十代後半と見られる男。
聡明そうな顔立ちに、勇武の性をも備えると思われるこの青年こそは、アフスム皇帝ナディン・ラーの従兄弟、ヘラクレイオスである。
「……それが、……なかなか思わしくない状況に……」
アンティゴノスは憔悴していた。女達の監視網は思いの他厳しく、レジスタンス組織の結成は困難を極めていたのだ。
「しかし、男達の反感も密かに広がりつつあります! なにとぞ、今しばらく時節をお待ちになって……」
「おのれ、魔女どもめ! この手に兵馬あれば、自らそれを率いて海を渡り、アドゥアナやクレオパトラの首を上げてくれようものを!」
「今はまず、アルビジョワ十字軍が一段落するのを待たねばなりません……」
何とか、軍資金だけでも調達できれば……。アンティゴノスは、考えをめぐらせていた。
アレクサンドリアでは、皇帝ナディン・ラーが、ふと何かに目覚めたかのように、呟いていた。
「……一体、我が帝国はどうなったのだ! 私があの女に現を抜かしているうちに、我が帝国は、女どもに乗っ取られてしまったではないか!」
慨嘆する皇帝に、臣下の者が言った。
「陛下、やっと目が覚められましたか!
今からでも遅くはありません!帝国軍を率いて魔女どもを滅ぼしましょうぞ!!」
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