[過去ログ] かわいい女の子を強制肥満化其の17 (1001レス)
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672(9): 2010/07/31(土)23:48 ID:nwsnDvB7(1/5) AAS
初投稿だけどSSが出来たので書き込んでみますよ。
強制じゃないけど肥満化要素ありなのでご勘弁ください。
673: 672 2010/07/31(土)23:51 ID:nwsnDvB7(2/5) AAS
「同居人」
今の俺は部屋には同居人がいる。ちょっと我侭だけど、有能で可愛い同居人が。
『知ってるか?妖精ってのはちゃんと実在するんだぜ』
数年来の付き合いの悪友は、ずっと前からそう主張していたんだ。
奴によると、人間が見えなくなっただけで、今も彼らは近くに居るらしい。
その話になると、俺は肩を竦めて返すのが通例だった……筈なんだが。
「……えへ。ごめん、美味しそうだったからついつい」
省13
674: 672 2010/07/31(土)23:53 ID:nwsnDvB7(3/5) AAS
コイツと出会ったのは一月前のこと。
俺がくだらない講義にうんざりしながら帰ってくると、荒れ放題だった部屋が綺麗に片付けられていた。
まさかお袋でも来たのか?と戦々恐々と辺りを見渡すと、そういう訳ではないようだった。
がたがた、ごとごと。耳をすませると、そんな音が部屋の隅から聞こえてくるではないか。
綺麗好きの泥棒……?そんなありえない存在を想像しつつ、近寄ってみた俺の目に映った奇妙なもの。
それは、暴れるビンだった。否、正確にはマーマレードのビンに詰まって暴れるコイツであった。
「くっ、ふぬっ……ぬ、抜けない……」
とりあえず、状況は理解できた。多分、中身を平らげたせいで、出られなくなったのだろう。
あれ?童話か昔話にそんなのなかったか?そう思いつつ、呆然としてとりあえず見守る俺。
「ふぬっ、むむむ……あうう、どうしよう……」
省11
675: 672 2010/07/31(土)23:56 ID:nwsnDvB7(4/5) AAS
「やー、ホント大変だったんだからね?ちゃんと自分で毎日掃除すること!基本だよ?」
「それが出来てたら汚れはしない。ところで、このクッキーも食べるか?」
目を輝かせながら菓子に飛びつくコイツ。きっと戸棚の奥にあったから気づかなかったんだな……
少し話をしてみると、俺のように彼女達の存在を認識できる人間は、もう殆ど居ないらしい。
昔はちらほら居たんだけどね、とクッキーも全部あっさりと平らげて肩を竦められた。
「けぷっ、ごちそうさまでした。うーん、満足満足♪」
「そりゃ、それだけ食べればな……」
「でも、ケーキとか有ったらもっと良かったんだけど」
贅沢ものめ。と言うか常備するものじゃないだろう、ケーキって。まあ常識なんて無いんだろうけど。
しかし、部屋は本当に綺麗になっていた。物は試しと、姑チェックをしても問題なし。
省9
676: 672 2010/07/31(土)23:58 ID:nwsnDvB7(5/5) AAS
「いや、悪いが俺一人だとまた直ぐに散らかしてしまいそうだ。掃除のやり方を知らないんだし」
「ええ?またボクに片付けさせるつもりなの?」
「うーん、手取り足取り教えて貰えれば有り難いんだが」
「まあいいけど……正直、ちょっと心配だったし。た・だ・しっ!ボクは高いよ?」
乗って来た。やはり頭はあまりよろしくない様子だ。
高いといっても、このサイズだしたかが知れてるだろう。……多分、きっと、おそらく。
どの程度が相場なのか……妖精の雇い賃など、生まれて初めて考える難問に直面する。
「あー、じゃあ三食昼寝におやつ付き……いや、俺昼は大学だから二食かな?」
「あ、じゃあそれで。宜しくお願いしまーす」
即答だった。いいのかそれで、と思って聞いてみると、これで色々苦労しているらしい。
省3
678: 672 2010/08/01(日)00:28 ID:jVc5KqNN(1/5) AAS
……そして、一月。コイツも俺も、すっかりこの生活に慣れてしまった。
帰ってくると綺麗な部屋と、出迎えてくれるコイツと、食べ散らかされたお菓子。
休日は約束通り、小さな教師と一緒に掃除をする。と言っても、普段から片付いてるせいで楽なものなんだが。
コイツが来る以前を考えると、とても人間的な部屋で生活できてるよな、としみじみ思う。
変わったのは部屋だけではない。例え食料目的でも、出迎えがあると少し嬉しい。
「喜べ、今日はベリータルトを買って来てやったぞ。晩飯の後で食べるとしよう」
「やったあ!……でも、それならポテチは我慢しとけばよかったかも。げぷ」
「卑しい奴め。と言うか、明日食べると言う選択肢は無いのか」
「え?だって、明日は明日で他に食べるものあるでしょ?この前、テレビで見たアレなんていいなあ」
本当に、この小さな身体の何処に入るのか。そう言いたい位、コイツはよく食べる。
省2
679: 672 2010/08/01(日)00:28 ID:jVc5KqNN(2/5) AAS
「お前、またリクエストか?俺の財布は今日もダイエットに成功したと言うのに」
「うぐ。……日本の食べ物が美味しすぎるのが悪いんだよっ!」
そう、コイツは確実に太ってきている。まあ、あれだけ食べれば当たり前なのだが。
細かった身体には程よく肉が付き、折れそうだったウエストも小鹿のようだった足も、今は柔らかな脂肪に覆われている。
二の腕もたぷんとたるんでいるが、不思議と服には余裕がある。明らかにサイズ変わってそうなものなのだが。
……むしろあの食事量でありながら、全体的にはまだぽっちゃり程度で済んでいるのが奇跡なのか?
最も本人にこの事を言えば、頭を蹴られ胸を張って労働量の多さを主張されそうだが。
「で、今日の夕食は?コンビニ弁当は味気なくて嫌なんだけど」
「安心しろ、俺が作る。……しかし、料理だけは出来ないんだな」
「出来ない、じゃなくてやらないの。だって契約外だもーん」
省5
680: 672 2010/08/01(日)00:29 ID:jVc5KqNN(3/5) AAS
『知ってるか?妖精ってのはちゃんと実在するんだぜ』
この話題に、俺が肩を竦めなくなった時。悪友は、にやりと笑っただけだった。
もしかすると、アイツは俺にそういう才能が有る事を知っていたのかもしれない。
もしも、悪友も俺と同じように妖精と同居しているのなら、一度見てみたい。そう思った事も有ったが、やはり止めておいた。
お互い秘密の一つが有っても問題はないだろうし、逆にアイツを他人に見せたいか、と問われれば答えはノーだ。
それに、お前そういう趣味だったのか、と言われるのも……まあ、これは見抜かれていそうだが。
そう。こんな生活を始めて、俺は知ったんだが、俺にはどうもそういう性癖が有ったらしい。
いや、こんな幸せそうに食後のデザートを平らげるコイツが悪いんだ。そういうことにしておこう。
「げふ、ごちそうさまでしたっ♪うーん、今日のチョコレートケーキは絶品だったね」
「ホールで買ってきて、俺が1でお前が5という配分に疑問を覚えなくもないんだが」
省10
681: 672 2010/08/01(日)00:31 ID:jVc5KqNN(4/5) AAS
「あ、しまったな。飛べなくなった、責任取って!……って言えば、働かなくて済んだのかも」
「馬鹿を言うな。お前には、随分と立派になった二本の足があるだろう」
「ぶー、羽無しで掃除やるなんて無理なのにー。ボクの日々の苦労を知らないんだからぁ」
「と言うか、飛べなくなったとして、それは俺の責任なのか?」
まあ、もしもそんな事になったとしても変わらず養ってやってもいいんだけどな。
そんな言葉は内に飲み込み、コイツの笑顔をまた見るために、わざと隠しておいた物を取り出す。
「ところで、行きつけのケーキ屋がな。常連客に新製品を試食して欲しいと」
「な、なんて嬉しいサプライズっ!?ボク、幸せっ!」
「本当は明日にとっておこうと思ったんだがな。と言うか、お前まだ入るのか」
「甘い物は別腹って言うでしょ?それじゃ、いただきまーす♪」
省5
682: 672 2010/08/01(日)00:34 ID:jVc5KqNN(5/5) AAS
と言うわけで完です。色々足りない所ばっかりで申し訳ない
後、710様には感謝。貴方のおかげでインスピレーションが沸きましたので
文字数制限までしっかり考えて書かなきゃダメやね・・・冷や汗かいた。それではまた機会があれば
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