[過去ログ]
創価大学駅伝部6 (1002レス)
上
下
前
次
1-
新
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索
歴削→次スレ
栞削→次スレ
過去ログメニュー
806
: 2023/03/08(水)07:09
ID:oHPKpN9l(2/2)
AA×
>>804
[240|
320
|
480
|
600
|
100%
|
JPG
|
べ
|
レス栞
|
レス消
]
806: [] 2023/03/08(水) 07:09:53.53 ID:oHPKpN9l >>804 こうして読めば、これは実に太古の社会史の一節である。人類の祖先たちに属する話というこころもちがする。ところが、このようにしてはじまった婦人の社会的地位の決定は、おどろくべき延長で今日もなお地球の大部分の文明国においても本質的には変化させられないままで来ているのである。 日本が今やっと民法における婦人の地位の改良に着手した。日本が近代資本主義の国として出発したとき、既に改正されるべきはずであった資本主義社会の枠内での婦人の人権が、今日ようやく認められて来た。そのくいちがいの大きさ。 即ち、明治からの七十年間近くが半封建のかげを日本の婦人の生活の全面におとして来ていた。「家」という藤村の傑作がある。そういう文学作品の表題は中国文学の中と、日本文学の中にしかないだろう。バルザックは「人間喜劇」をかいた。しかし、日本の文学の中には「家」がある。鴎外の歴史文学の卓抜した諸作品には、「阿部一族」のように殉死という忠節の表現さえ、「家」を守る武家の痛ましい封建的な経済事情によるものであることを鋭く描き出した。 婦人は「家」に属し、その利害に応じて一生を費し、「家」のために貞操を強要された。「家」の所属品として、きずのないことを求められつづけた。しかも、封建の女の生涯に「家」というものは何であったろう。「女は三界に家なし」無限の悲哀を誘うこの現実と、生殺与奪の権利をもった男たち、その父、その良人、その息子からさえ監視されて、貞節に過さなければならなかった女の生涯を眺め合わせたとき、私たちは心から慄然とする。女とはどういう生きものと思われて来たのであったろうか、と。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/sposaloon/1672361281/806
こうして読めばこれは実に太古の社会史の一節である人類の祖先たちに属する話というこころもちがするところがこのようにしてはじまった婦人の社会的地位の決定はおどろくべき延長で今日もなお地球の大部分の文明国においても本質的には変化させられないままで来ているのである 日本が今やっと民法における婦人の地位の改良に着手した日本が近代資本主義の国として出発したとき既に改正されるべきはずであった資本主義社会の枠内での婦人の人権が今日ようやく認められて来たそのくいちがいの大きさ 即ち明治からの七十年間近くが半封建のかげを日本の婦人の生活の全面におとして来ていた家という藤村の傑作があるそういう文学作品の表題は中国文学の中と日本文学の中にしかないだろうバルザックは人間喜劇をかいたしかし日本の文学の中には家がある鴎外の歴史文学の卓抜した諸作品には阿部一族のように殉死という忠節の表現さえ家を守る武家の痛ましい封建的な経済事情によるものであることを鋭く描き出した 婦人は家に属しその利害に応じて一生を費し家のために貞操を強要された家の所属品としてきずのないことを求められつづけたしかも封建の女の生涯に家というものは何であったろう女は三界に家なし無限の悲哀を誘うこの現実と生殺与奪の権利をもった男たちその父その良人その息子からさえ監視されて貞節に過さなければならなかった女の生涯を眺め合わせたとき私たちは心から然とする女とはどういう生きものと思われて来たのであったろうかと
上
下
前
次
1-
新
書
関
写
板
覧
索
設
栞
歴
あと 196 レスあります
スレ情報
赤レス抽出
画像レス抽出
歴の未読スレ
AAサムネイル
ぬこの手
ぬこTOP
0.046s