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■全日本吹奏楽コンクール(大学、職場・一般)20■ (1002レス)
■全日本吹奏楽コンクール(大学、職場・一般)20■ http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/suisou/1572307186/
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193: 名無し行進曲 [sage] 2019/11/01(金) 01:08:28.01 ID:oPZdn8vr 8.百萬石 課題曲:正直,例年よりも荒く感じた。対旋律を目立たせるつくりは好きだけど今年に限ってはややもすれば破綻している印象さえも抱いてしまった。 トリオもメトロノームの目盛りを1つくらい下げたテンポで始まったね,解釈なのか・事故なのか,解釈だとしたら面白いけど,ヒヤヒヤしてしまった。トリオの確保の部分のホルンは勇ましくていいね。 自由曲:面白い曲だね。シャコンヌをベースに、リコーダーやクラの特殊奏法が輝いていた。 最初,どこかでリコーダーの音がすると思って,探したらトロンボーンの方々がだった。間違い探しのようで視覚的に楽しめました。 この重苦しい雰囲気に,リコーダーの素朴さがなお「惨さ」を際立たせていたと思う。 クラの特殊奏法,音色がキンキンしてしまい耳に障ってしまう部分も少々あった。 最後はシャコンヌの短調部分と長調部分が短いスパンで見え隠れして面白かった。 ここも危うい銀賞だったのかな…? 去年のワイルド・グースのような爽快な演奏にそのうちまた出会えることを期待してる。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/suisou/1572307186/193
194: 名無し行進曲 [sage] 2019/11/01(金) 01:09:08.66 ID:oPZdn8vr 9.川越奏和 課題曲:全団体合わせて光と同率で最も好きな演奏。こちらはパワーが違う。さすがのアンサンブル力で,一瞬の隙もない。 5:4の前のタメや,5:4の裏の何気ない一音にも意義を見出すような解釈と演奏,大変すばらしかった。 3rdトランペットの「ポワ〜〜〜」もそこまでこだわるかwと面白かった。 5年前のきみは林檎の樹を植えるの時みたいな,説得力のある演奏だった。これぞ川越奏和の底力か…。 欲を言えばホイッスルの「ポワッ」の音程はもう少し低いものの方が好みかな。でもこれはこれで勢いがあって面白い。というかそれくらいしか文句のつけようがないと感じた。 自由曲:サトマがどうしても金賞とりたかった曲なのかな。ソノーレとの比較で聴いていたけど,冒頭から圧が違う。 コントラバスが荒々と弾いていて,いい意味で不安になる。2楽章は全体を通してスターリンの恐怖に怯える国民の心情を巧みに表現していた。 あのカットは賛否があるかもしれないが,私はソノーレので慣れていたので,今回はうまくパワーを持っていったなと思った。 4楽章,オーボエソロ,ここはソノーレにはない部分。裏のサックスとクラのバランスも絶妙。 ゆったりとした旋律と,低音軍の行進のようなはっきりとした伴奏のコントラストの変化が面白い。メリハリが効いている。 ファゴットソロ,ソノーレの時は少し埋もれている感が否めなかったが今回はしっかり主張していた。 最後の「タタッタッタッタ タタッタッタッタ」は個人的にその中でダイナミックレンジが大きい演奏が好きだが,全部言い切るのもそれはそれでいいかな。 自由曲も説得力のある演奏で,完全復活した感じでした。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/suisou/1572307186/194
195: 名無し行進曲 [sage] 2019/11/01(金) 01:09:54.85 ID:oPZdn8vr 10.秋田 圧こそは川越奏和に劣るものの、解釈と表現には斬新さを感じた。 課題曲: 始めの和音にかなり気を遣えている気がした。一瞬だったけど,「幻想」の世界に引き込まれた。 急の部分では,ドラを軽めの音で叩いていたり,リムショトの扱いなど,打楽器の工夫が結構見られたかな。 ここも114小節への思いが伝わる演奏だった。そして何より,中間部のラストでは旋律部分で「ハモリ」を強調していて,面白かった。 個人的にこの解釈はかなり好み。後述の日進,藤原と併せてここの演奏も推したい。 自由曲:よくやり切ったね。トリッキーなこの曲,指揮する方も大変だけど,遠藤さんもよく頑張りました,お疲れ様でした。 東北大会も聞きましたが,その時は演奏そのものよりサトマの指揮に注目してました…w 支部の時より勢いと精度が上がっていて,銅賞はないと安心できる演奏だった。 名取の演奏と比べるとどうしてももう少しスリルを求めてしまう。 スピート感はあるが,猛スピードではなかったかな。そういうアスファルトカクテルもそれはそれでありなのかな。でももう少しほしいのが正直なところ。 久々の全国お疲れ様でした。 余談ですが,全団体通して東北が銅賞なしというのも,嬉しいです。皆さんよくがんばりましたね。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/suisou/1572307186/195
196: 名無し行進曲 [sage] 2019/11/01(金) 01:10:29.83 ID:oPZdn8vr 11.グロ 課題曲;コード感が好きです。バランスが整えられていて輝きがあってそしておしゃれなものとなっていた。 昨年のマーチは重いというか硬いというかそんな印象を抱いたが,今回はがっしりとしている印象。でもそこにノリのよさも見られて,練習時に恩恵を変えたりして楽しくやっている様子が思い浮かんだ。 コーダ部の木管のトリルが分厚くて,重厚なサウンドになっていた。 自由曲:最初の打楽器アンサンブルを入れていましたね。2017年の創価関西よりも長くやってたし,2013年の演奏とも一応差別化できたか。 トランペット・トロンボーンからもとにかくうまい。それに呼応する木管・中低音群も柔和なサウンドでスケール感があった。うまい,うまいのだがどうしても13年の演奏と同じように聞こえてしまう…。 ここ2年のマーチ+再演路線は,ファンとしてはちょっと残念。 自由曲はやっていない曲にどんどんチャレンジしてほしいし,課題曲も演奏割合の多いマーチだと他に埋もれてしまう…。14年の役人のような狂気じみた演奏にまた巡り会いたいな。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/suisou/1572307186/196
197: 名無し行進曲 [sage] 2019/11/01(金) 01:11:21.20 ID:oPZdn8vr 12.光 課題曲:アルトサックスを強調した出だしはインパクトがありました。 5:4の部分は,川越が裏の楽器を目立たせていたのに対して,こちらはあくまでも5:4がメインというような演奏だった。その対比も面白い。 サックスのスラップもこれでもかというくらい鳴らしていた。 途中,ヒヤヒヤしたがなんとか持ち直したかな。 今年の5は去年と比べても大分難しそうに思えたが,それでも挑戦していたことにこだわりとチャレンジ精神を感じた。 自由曲:また樽屋作品かと思いつつ聞いてみると,冒頭の柔和なサウンドに癒される自分がいた。なんて柔らかいのだろう。ここでもしかしたら金賞いけるかも(?)と思った。 マリンバから始まる急の部分はサウンドが一変し,技術力を見せる演奏。 トランペットの決め所をミスしてたと思われるがそんなミスはご愛嬌。 その後のサックスソロも上手。中低音の長めのフレーズとトランペットの早いパッセージの部分はエネルギッシュだった。 イングリッシュホルンから始まる怪しい旋律,不気味さを醸し出しすつもその後のサックスで安心感。 フルートのソロは一体何の象徴なのだろう?そしてアメリカ国家。「そう来るのかw」と思った。 再び急の部分は,ブリュッセルのような音型も見られたw 最後のトランペットは次の世代への橋渡しかな? テーマがケネディ暗殺なのだろうけど,正直それぞれの場面やパッセージが何を象徴しているかは一聴した限りでは想像しきれなかった。CD聴いて解釈を深めます。 初の金賞は樽屋作品でという強い意志がやっと報われたのだろう。初の金賞おめでとうございます! 台風の被害に遭われながらも,いい演奏を届けてくれてありがとう。来年以降も期待しています。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/suisou/1572307186/197
198: 名無し行進曲 [sage] 2019/11/01(金) 01:11:47.04 ID:oPZdn8vr 13.NTT 課題曲:やはり少し浮き彫りか。旋律が特に浅く感じてしまう箇所が多かった。これまでの2を選んだ団体の演奏と比べると,やや生音に聴こえてしまうところも見受けられた。 トリオのスネアもやや不安定に感じられた。うーん細かいミスが気になってしまう…。 強奏部はいいサウンド。コーダも申し分なかった。 今回に限っては選曲ミスのように感じた。3番だったらどうだったんだろう,そちらの方がバンドのカラーにあっているような気がした。(いっそ16年みたくマーチじゃないのもどこかで期待していた。) 自由曲:好演。全国大会では初演ですかね。よく踏み込んだね。七夕コンサートで演った交響曲第3番の方を持ってくるかと思っていたので,この選曲に驚いた。 パガニーニの旋律が曲全体を通して出てくるが,部分部分で歌い方を変えたり,メインの楽器が変わったりで,聴いていて楽しかった。オーボエソロ→サックス群→バスクラ→フルートと続くのも演奏会の楽器紹介のようで楽しい。 去年のカルミナもオーボエ中心の音作りだったので,この団体はオーボエ推しなんだね。上手でした。裏のクラ群の伴奏も怪しさを醸し出していた。 バスクラから始まる緩の部分は,曲想がまたガラリと変わり,夕べの海で若い男女が黄昏ているロマンチックな姿が思い浮かんだ。叙情的な演奏。 A G♯ C B の動機からは再び怪しさが伝わってきた。最後は案外あっさり終わらせたね。軽快でよかった。 前回銅賞だった14年も前半のトリでしたね。変なジンクスにならなければいいが…。 自由曲はよかったけど課題曲が足を引っ張ってしまったように感じる。 職場・一般に統合されてからまだ金賞に届いていないけど,惜しい演奏も多かった。またそのうち金賞に届いてくれるといいな。 今回の自由曲も面白かった。来年に期待。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/suisou/1572307186/198
199: 名無し行進曲 [sage] 2019/11/01(金) 01:13:26.60 ID:oPZdn8vr 後半 1.Nisshin 課題曲:歌い方が上手。課題曲1では一番好きな演奏でした。理路整然とした、しかし熱のこもった演奏。弱奏の歌い方はピカイチかと。 清野氏の手からはまるで全体を紡ぐような糸がでているかのように感じた。 中間部がとにかくきれいでした。異界に誘われたような印象を抱く。 すごく上手なので,もう少し情熱的な演奏も聴いてみたいな。この団体のこの曲を聴けてよかった。 自由曲:ドンファン,きれい。木管の細かいパッセージもまとまって飛んできた。緩の部分に行く前の細かいパッセージで音色をグッと変えたのも好印象。場面ごとのカラーに変化が見られ,色鮮やかだった。最後もちゃんと3回鳴らしていてよかった。 ただ,唯一惜しいのが,原調ではないことかな。 調を変えることで吹奏楽で表現しやすい音楽になり得るし,無理して原調でやるよりは聞いている方も安心して聞こえるかもしれない。 でもキーが低く,どうしても元気(精力)のない優等生ドンファンに聞こえてしまった。そこだけが唯一惜しい。 初の全国お疲れ様でした!来年はヤマハが復活するので,東海支部は激戦になるか…? 2.出雲 課題曲:暗めのサウンド(けなしているわけではないです),寒色系のカラーだと感じた。だからこそのネリベルか。 正直課題曲のカラーとはあってなかったですが,これはこれで価値ある演奏かなと。短調マーチが課題曲であれば,よりバンドにあった選曲なのかと思う。 自由曲:今時ネリベルを選曲するだけですばらしい。3年前の秋田を思い出す。 ?の勢いは良かったけれど,?が単調に聞こえてしまった。ネリベル特有の表現がもう少し輝けるとよかったでしょうか。 久々の全国お疲れ様。小西氏もお疲れ様でした。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/suisou/1572307186/199
200: 名無し行進曲 [sage] 2019/11/01(金) 01:14:38.59 ID:oPZdn8vr 3.リベ 課題曲:E♭クラと1stクラの主張が強く,「衝撃」を感じられた。この手の現代曲はお手の物か。綺麗にまとめ上げる。 練習番号Eからのノリはここの演奏が好きかな,にやけてしまう。去年のエレウシスも5/8のところのノリが好きだった。105からは低音が重厚で背後から迫るものを感じた。 自由曲:愛と祈りの歌ですが,私は「愛」に注目しながら聴いていました。 ここのハープだいぶいいもの使ってますね。いつだかの全国の時にも感じたけど,太い音がする。 それに加えて例年よりも重厚感のある低音にフルートのソロが乗っかり,異世界のような雰囲気を醸し出していた。 冒頭は幻想的な「愛」だろうか,薄紫からピンクにかけてのグラデーションの背景が思い浮かんだ。この団体のクリアなサウンドが,はじめの色彩感に磨きをかけていたと思う。 フルートの細かい上昇音型も綺麗。しかし,この薄紫,どこか嫉妬のようなものも感じる。ただ単に美しい愛ではなく,不純さも感じられた。 早いパッセージでは幻想の打ちこわし?荒波?衝撃的な出来事に遭遇し,自暴自棄になる。 再びフルートの旋律とともに美しい音楽が奏でられる。?→?→?の進行は「切なさ」「哀愁」を兼ね備えた「愛」だろうか。 それがいつしか大きな力となるが,これは「負」の力。中間部の最後こそはメジャーの響きで終わるが,どうもすっきりしない。 形式上の和解(そう言い聞かせる・正当化)のようなものに感じた。 それがラスト1分くらいの情熱を際立たせたのかもしれない。様々な思いがこみ上げ葛藤。つい感情的になる。 しかしそれが本心だと気づき,自分なりの結論に至る。 …そんなストーリーでしょうか。初めて聴く曲は,場面ごとに先入観なしに想像が膨らんで、そういった楽しさがあります。 リベルテは愛をテーマにした作品をたまにやるけど,葛藤のある愛を巧みに表現してくれる。CDを聞いてもっと解釈を膨らませたいな。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/suisou/1572307186/200
201: 名無し行進曲 [sage] 2019/11/01(金) 01:16:08.26 ID:oPZdn8vr 4.ブリ 圧巻。課自通して今回のグランプリか。ここはもう審査とかそういう次元ではなく,お祭りのような印象(好きです)。 審査員によってはBをつける人もいそうだけど,それはそれとして,さほど気にしないかのスタンスがさらにかっこいい。 自分たちのやりたい表現でやる,聴衆もその雰囲気に包み込まれることを期待している,そんなエンターテインメントのような存在かな。 課題曲:よくこの曲を選んでくれた。てっきり2番かなと思ったが,嬉しい。この団体が6/8のマーチをやると,ゴージャスなものとなるんだよね。伴奏の扱いかな? DグループはE♭クラを主体としていたのが面白かった。そういうのもありなんだね。核がしっかりしていた。 トリオ,伴奏(ホルン)が少し大きいかなと思ったけど,ドラマチックに歌い上げてたね。 ブリッヂの部分はブリヂストンらしい力強さと華やかさ。「夕方」のような景色,金色のシャワーを浴びているようだった。 トリオの確保,壮大なスケールで演奏していた。どこまでも吹ききるね。最後の残響が心地よかったです。 希望の空は冒頭が不安定で心配していたけど,今回は安心して聴けた。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/suisou/1572307186/201
202: 名無し行進曲 [sage] 2019/11/01(金) 01:16:45.42 ID:oPZdn8vr 4.ブリ 自由曲:演奏箇所は,序奏,代官の踊り,粉屋の踊り,終幕の踊り。前回と比べて最初に序奏と代官を加えた他に,粉屋を長めに,終幕は少しカットしてやってたかな。 カスタネット飛んで行ったのはびっくりして,その後の「オーレ」(会場では「ホイ」と「オイ」に聴こえてしまったがw)にさらにびっくりしたw 代官のフルートの音がちょこんとしていて可愛かったw すぐ終わっちゃったけど。 粉屋の冒頭,なんだあれw 楽器ってあんなに吹き込めるのかというくらいバリバリだしていた,それでいて決して不快ではなかった。 木管中低音だろうか,サックスだろうか,その辺りの楽器のブレンドされた音は弦楽器のボーイングのような圧を感じた。 終幕では,あんな情熱的な終幕の踊りは初めて聴いた。 なんだろう,「聴く」という次元を超えて,五感を使って体感する,という方が適切かもしれない。聴衆を引き込んでの演奏でした。 そしてラスト一分半くらいはこれまたお祭り騒ぎ。そこへの持っていき方が凄すぎて演奏が終わるまでずっとにやけていましたw 火の鳥の時も札幌で同様の体験をしたけど,今回はこういう曲調なので勢いがすごかった。 演奏終了後,鳴り止まない拍手。周りの人は「え,まだ続くのw」みたいなこと言ってた。退場するくらいまでは続いてていたんじゃないかな? この体感を聴衆全員で共有できたのは,本当に,本当に良かった! http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/suisou/1572307186/202
203: 名無し行進曲 [sage] 2019/11/01(金) 01:18:01.18 ID:oPZdn8vr 5.グラール 5年ぶりの復帰ですね。前回も新潟で聞いていました。天野作品ではなく,課自ともに福島作品で揃えてきたね。 課題曲:前回の新潟の時の課題曲はバスドラに注目してた。あの白髪(はくはつ)長髪の人のノリが気に入ってた。今回はその方は課題曲はおやすみでちょっと残念だった。 ここのバスドラってゆるめにしているのかな,中大のK点まではいかないけどそんくらい響かせてた(全部じゃなくて,決め所で強調していたのがよりよい)。そういう表現も面白い。 全体的に守りの演奏のように聴こえた。手堅くまとめてきた印象。でも141はかなり歌いこんでいて,面白かった。職場一般でも課題曲3で金賞が出てよかった。 佐川氏の指揮は大変しなやかでした。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/suisou/1572307186/203
204: 名無し行進曲 [sage] 2019/11/01(金) 01:18:16.34 ID:oPZdn8vr 5.グラール 自由曲:G・B♭のパッセージは最初から最後までオスティナートなまでに主張していた。突風や粗暴さを表しているのだろうか。 初めの急の部分はいろんな楽器が「北風」を異なる表現で表しているような印象。 G・B♭だけでなく,トランペットとか金管群の長めのフレーズも「もしかして,これも北風なのかな?」と思わせるような曲だった。 G・B♭の勢いがだんだんおさまってきて中間部へと続いていく。ここは佐川氏独特のねばりが効いていた。 ただ,昨日の文教大とは異なるベクトルの佐川節だった。文教大は木管が息の吹き込みをガラリと変えることで生まれる,異世界に迷い込んだと思わせるような表現(レトロな雰囲気)。 グラールは十分なまでに鳴らした上で生まれる力学的な表現。この違いも面白い。 再び急の部分,G・B♭が復活。初めよりも荒々しい。 束の間の重厚感,トロンボーンのフレーズ,木管とホルンのアンサンブル→ホルンとトランペットのアンサンブル,テンションのような推進力を経て,中間部の佐川節が復活する。 この流れが緊張感があった。 ここの佐川節も力学的なパワーがありつつ,しやかさを兼ね備えていた。 そして最後までG・B♭。最後までやりきりましたね。 ふと,昨日の神大を思い出す。昨日の小澤氏はかなり元気が無く,本番前に文教大の演奏を聴きにきていたが歩いているのが精一杯に見えた。 今は元気な佐川氏も10年程経てばそうなってしまうのか…?悲しさと切なさがふとよぎってしまった。どうか,いつまでもお元気で,生涯現役で。 12年ぶりの金賞おめでとうございます!来年以降も期待しています。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/suisou/1572307186/204
205: 名無し行進曲 [sage] 2019/11/01(金) 01:18:58.41 ID:oPZdn8vr 6.上磯 指揮者が変わってサウンドにも変化が見られた。澤邊氏,結構お若い方だったんですね。 課題曲,コーダ直前の5小節で音量をグッと抑えてサックス主体のアンサンブルで奏でていたのはここだっけ?面白いつくりだった。 自由曲;まさかアパラチアを聴けるなんて…!清涼感。遠くの方から光が差し込み段々と明るくなっていく日の出の様子が目に浮かびました。 クラの「タータータタター」の部分が日の出の合図のようで,一日を無事過ごすためのエネルギー源となっていた。 澤邊氏のメリハリの効いた指揮も見ていて楽しかった。全体としてはぼやける(埋もれる?)感じは否めなかったけど,大変楽しませてもらいました! 7.春日 課題曲:濃厚な中低音のサウンドに華やかなトランペットが鳴り響く。要所要所のバランスが考えられていて面白かった。 自由曲:緩の部分の歌い方が好きです。昨年は液体や気体のような流動性と言ったけど,同じ流体でも今回は「油」のような気がした。 油は空気や水と比べて力学的なエネルギーを秘めているが,昨年よりもブレンドされた音がパワーとして伝わってきた(アンサンブル力)。 一方で,やや濁りのようなものも感じられたか,昨年はもっとクリアだった気がする。 ここはクラリネットアンサンブルがとても上手なことに気づいた。 緩の部分でクラ群が伴奏をしている箇所は特にシャリュモー音域が効いててとても心地が良かった。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/suisou/1572307186/205
206: 名無し行進曲 [sage] 2019/11/01(金) 01:19:48.59 ID:oPZdn8vr 8.大曲 私はこの団体の大ファンです。小塚氏×大曲吹奏楽団,この組み合わせが奏でる独特の表現に惚れ惚れしています。どちらが欠けてもダメなんでしょう。 老舗バンドですが,老舗が故のバンドのカラーというか波長の調和というか,そういったものを感じます。両者が出会ったのはちょうど30年前だったかな?(違ったかな?) ただ,今回の演奏は正直もっと期待していた。 東北大会も聴きに行ったのですが,その時の衝撃が忘れられず,楽しみにしていたあまり,いつしか期待は知らぬうちに膨れ上がっていたのだと思います。 もし東北大会の演奏を知らなければ,こうしてヒヤヒヤすることもなかったのかも。まさに「秘すれば花」…。 とはいっても十分楽しませてもらいました。あの雰囲気をまた体感できたのは嬉しかった。 課題曲:歯切れの良いファンファーレ。かっちりしていましたね。バスドラの鳴らし方も気を遣っていた。第一マーチ,クラのハモリが綺麗だなあ。 トリオ以降は音色がグッと変わって小塚ワールド全開…と思いきや支部よりはあっさりしてた(気がした)。 ブリッヂへの盛り上がりは流石,ブリッヂの掛け合いも見事。ただ,支部の時はもう少しドロっとしていた,個人的にはそっちの方が好みかな。 トリオの確保に向かう部分では道祖神のような濃厚な表現だったし,トリオの確保の部分でも133と141の対比を支部の時は大げさにやってたと思う。 他の団体を聞いてて耳が慣れてしまったのかも。もう少し濃い表現が欲しかった。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/suisou/1572307186/206
207: 名無し行進曲 [sage] 2019/11/01(金) 01:21:16.32 ID:oPZdn8vr 8.大曲 自由曲:出だしが若干不安定だったものの,雰囲気をしっかりつくっていた。 今回の演奏といったら何と言っても中間部分。「ベルキスの到着」だったかな(?),ここをもう一度聴けるのを楽しみにしていた。 始まった瞬間,心の中で「キタキタw待ってました!」と叫んでた。 山場で一瞬見せる,切なくも勇ましい和音をしっかり聴かせてきたのは予想外,心奪われる。 サックスソロに入る前の最後の一音から組曲版でいう2楽章冒頭のホルンに繋がっていくのだけれど, その強引な引き込み方(巻き込み方)が非常に爽快でそしてグロテスクだった(一見相反するように見えるけど,そんな感じでした)。 サックスソロは哀愁漂う演奏。音色も変えてきたね。 そして狂宴の最後は金管の鳴りが良かった。 一方で木管が埋もれてしまい,ややバランスが崩れたか。それでもしっかり曲を締めくくってくれた。 演奏が終わってふと考えたのは,昨今の金賞団体は若い方が多い団体が多いのかな, それに比べて大曲や高松市民や支部止まりだったけれど倉敷とかは「ザ・老舗」で(指揮者の印象かな?), 特に大曲は96年のベルキスと比べると金管が思うように鳴らせていない部分も見受けられた。 老舗のよさもあるが,裏を返せば若手が入りにくい・あるいはそもそも若手がいない地域・団体なのかな。 大仙市も(秋田県そのものが)過疎地域だけど,バンドをしっかり維持しているだけでも凄いことなんだろう。 そして自分たちのやりたい曲を,独自の表現で演奏したその姿に感服。独自の路線で,納得のいく演奏を続けてほしい。 (欲を言えば金賞を取ってほしいけど,いい演奏してくれればそれだけで大満足ですw) http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/suisou/1572307186/207
208: 名無し行進曲 [sage] 2019/11/01(金) 01:22:39.91 ID:oPZdn8vr 9.藤原 ここも期待していた団体。昨年当日販売CDを買わず,後悔していた自分がいる…。今年は迷わず購入してしまったw 課題曲:昨年書いたけど,ここの課題曲はとにかく熱い。 プロヴァンス、ある英雄の最後の部分,そして昨年の古き森,「ここまでテンポ上げるの!?」と思わせるほどの独特なテンポ設定,だけどそのテンポに心惹かれる。 指揮者と奏者が我を忘れて「楽しさ」にふけてしまい,結果的にあのテンポになった,という演奏が多くて好き。 しかし今年に限ってはテンポ通り。早い部分もメトロノームの目盛りを上げることなく演奏していた。 しかし,熱は失われていない。例えるなら「低温やけど」。一見,大人しいように見えても,触れると危ない,実は測りきれない情熱が秘められている,そんな演奏だった。 急の部分のドラを軽めに鳴らす団体が多かったけれど,ここはしっかり鳴らしていたね。中間部はピッコロを目立たせる演奏だったね。 「風の通り道」を聞いているような印象だった(「和」のテイストとうまくはまっていて、「自然」を幻想的に表現しているように聴こえた)。 ただ一点残念だったのはピッチが…。情熱的な1番をありがとう,満足できる演奏でした! http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/suisou/1572307186/208
209: 名無し行進曲 [sage] 2019/11/01(金) 01:22:57.12 ID:oPZdn8vr 9.藤原 自由曲:トリトン・エムファシスではなく,トリトン・デュアリティを選曲するあたりが藤原らしいのかな。個人的には前者の方が好きだけど,敢えての選曲も面白い。 出だしの雰囲気はGood。曲を聞いていると「あれ?銅賞って何だっけ…」と思ってきた。 ただ細部の詰めがゆるいのは,仕方ないか…。中盤から終盤にかけて単調になってしまったのも否めない。 課題曲自由曲総じて感じたのは,音量のバランスが例年より整えられていたのか,会場の特性なのか,キャパオーバーに感じた部分はなかった。 打楽器も例年は鳴らし過ぎと思う部分があったが,今回はなかった。 確実に成長しているバンドで,その成長の過程を見られているのはこちらも嬉しい限り。来年に向けて,次なるステップへ進んでくれ。そしてまたいつか銀賞へ…! http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/suisou/1572307186/209
210: 名無し行進曲 [sage] 2019/11/01(金) 01:24:00.01 ID:oPZdn8vr 10.名取 かなり落ち着いた指揮ですね。遠くから見ていると1小節を 4で振っているのか2で振っているのか(そもそも振っているのか)わからなかった。 課題曲:最初の一音で差を見せつける。中低音の木管とホルンがいい感じに主張していて,ブレンドされた柔らかいサウンドだった。 第一マーチは四分音符の下降型で音色と音程がブレてしまう団体が多かったが,ここはしっかり整えられていたと思う。 トリオのダイナミクスの変化も素敵,弱奏部が以前に比べてだいぶ上手になったと思う。 (舞台袖で楽器が倒れてしまったのが唯一残念。仕方ないことだけど…。というか結構派手に落としていたけど大丈夫でしたか…?) 名取は数年前から課題曲が大事なんだと静かに訴えかけるように聞こえている。楊氏の影響だろうか? 全団体を通して課題曲2を選ぶなら,ここかな?グロリアのコードの煌びやかさも捨てられないが…。 自由曲:タイムフォーアウトレイジ,激怒への時間,ボルテージが高まっていく様が緊張感があってよかった。 曲としては,勝手に「ウインドアンサンブルのためのコンチェルト」の中間部(?)の続きと思いながら聞いていた。 この曲では3〜4分値のところで一度山が来て,その1分ちょっと過ぎたところで2回目の山,さらに数十秒過ぎたところでついにボルテージがマックスになり,早いパッセージが展開される。 支部の時はなかなか名取らしさ(打楽器を主としたテンポ感)がでないなと思ったけど,敢えてそうしているのかなと思った。 それぞれの山の和音が素敵だったのと,それぞれの山に向かう際の「静かなる怒りの蓄積」が緻密に計算されていた。それがあってのボルテージマックス。 だからこそ名取らしさがより強調される,そこに気付かされた。濃厚なサウンドと計算高いつくりで納得の金賞でした。 奥村氏,初のコンクールで金賞おめでとうございます! http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/suisou/1572307186/210
211: 名無し行進曲 [sage] 2019/11/01(金) 01:24:41.97 ID:oPZdn8vr 11.西宮 かつての王者。CDでしか聞いたことのない団体でしたが,テレプシコーレやカルミナの衝撃は忘れられません。かなり前に出た40周年記念CDを聴きながら楽しみにしていました。 われらをめぐる海は昨年の川越でも難しい曲だなと思って聞いていた。川越奏和にない部分もやっていて新鮮さもあった(サックスアンサンブルとかだったかな?)。 ウッドブロックのところ以降は,深海を除くことで感じられる生命の神秘・新たな生命体や概念の誕生と既存の生命体の危機・自然への畏敬のようなものを感じられる演奏だった。 中低音が濃厚に感じられた。 川越奏和よりもウッドブロックが目立っていたかな。阿部氏は何をもってウッドブロックを使ったんだろう。その意図について,録音を聴きながらまた考えていきたいな。 久々の全国お疲れ様でした。石川氏や楊氏の頃から残られている団員さんはいるのかな? 小谷氏も久々の全国お疲れ様でした。来年はどんな選曲をするんだろう,また抜けてきてほしいけどどうかな…? http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/suisou/1572307186/211
212: 名無し行進曲 [sage] 2019/11/01(金) 01:25:33.63 ID:oPZdn8vr 12.東京隆生 3拍子の次は5拍子ですかw 曲調も似たようなパッセージが多く,続編のような印象。拍子以外ではどんなコンセプト(テーマ)でつくったのだろう。ごめんなさい,正直昨年との違いがわかりませんでした。 例年通り明るいサウンドで,ミスもないように思えた。ただ欲を言えば,それ以上の何か(この団体だからこそできる表現や解釈)が欲しい。課題曲も同様。いっそマーチ以外も聞いてみたいな。 次は変拍子やスケルツォ風とかかな,と来年の選曲に期待している。 畠田さん,長年指揮者おめでとう。 13.ムジカ 瀬尾氏の指揮が見られて充分満足ですw 課題曲:一昨年の自由曲も和物で,そういった選曲が得意なのかもしれない。前回の富士山は正直生音が飛んで来てしまった部分も多く感じられたが,今年はかなりまとまっていたのでは? 叙情的な演奏だったと思います。 自由曲:待ってましたアーノルド。カットは文教大のを主として,途中オーボエソロの部分が入っていた。 そういえば08年のソールリジェールも瀬尾氏が振ってましたね。金賞だったけどどんなカットだったっけ? 多少荒さはあるけれど微々たるもので、ノリの良い演奏。ボンゴのところ以降はつい聞き入ってしまった。 Aも多かったんじゃないかな?藤原と同じく銀賞にとどいてもおかしくない演奏だったかと思う。 ただ,好き嫌いが分かれる演奏(表現)なのかな。案外AとCしかなかったりして…。 2年ぶりの全国お疲れ様です。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/suisou/1572307186/212
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