[過去ﾛｸﾞ] メガネ・眼鏡・めがねスレ (1002ﾚｽ)
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127: 静香 2009/09/14(月)00:28 ID:qKn2QZByO携(2/16) AAS
(はい、お願いしますね。書き出しもよろしくです)
128: 恭一 2009/09/14(月)00:32 ID:5NK8wgq+0(2/16) AAS
（静香と付き合うようになってから数週間が経過した）
（今では昼休みや放課後にこの屋上で二人で会うのが習慣になっていた）
（普段は先輩である静香の方が屋上に近いため先に来ていることが多いのだが）
（今日の昼休みはたまたま恭一が先に到着したようであった）
あれ…静香先輩はまだなんだな…
（ぽかぽかとした陽気が睡眠不足の体に大いに作用する）
うーん…すごい眠い…
いいか、先輩が来るまで、昼寝でもしようかな…
（眼鏡を外しブレザーの胸ポケットの中にしまうと床に仰向けになる）
（快晴の空を見上げながらゆっくりと瞳を閉じ、自身の体を解き放っていく）
129: 静香 2009/09/14(月)00:39 ID:qKn2QZByO携(3/16) AAS
(４時間目の授業が長引いてしまったのが全ての不幸の発端だった)
(昼食に目当てのパンを買う競争に敗れ、手にしたのはパサパサのコッペパン１つ)
(牛乳パックとそれだけを携えて屋上に着いたのは、昼休みが始まって既に１０分が経過した頃だった)
恭一くーん……あれ、寝てるよ
(２人の何時もの定位置に向かうと寝息を立てている幼なじみ兼恋人の姿)
起こしたらかわいそうだよね…
(隣に座り起きない程度に髪をなでて、様子を見ている)
130: 恭一 2009/09/14(月)00:42 ID:5NK8wgq+0(3/16) AAS
（現実の恭一が眠り続ける一方で夢の中の恭一が目覚めた）
（夢の中での静香は眼鏡を外していた）
（無意識の中、本音が寝言から発せられる）
先輩…やっぱり眼鏡無いほうがかわいいですよ…
（コロリと寝返りを打って静香の両足に頭が乗っかる体勢となる）
131: 静香 2009/09/14(月)00:48 ID:qKn2QZByO携(4/16) AAS
…！？
(丁度その時参考書を片手にコッペパンを口に含んでいた彼女は、何時もの眼鏡をかけていて)
(寝言に驚いたようでぱちぱちと目を何度か瞬かせ)
恭一くん…？もしかして起きてる？おーい…
(いつの間にか膝の上に移動していた頭に小さく呼び掛けてみる)
……外すか。
(少し躊躇ったが、参考書を置き眼鏡を外したのは少なからず先ほどの言葉に影響されたから)
132: 恭一 2009/09/14(月)00:52 ID:5NK8wgq+0(4/16) AAS
（明らかに地面とは違う感触に違和感を覚え意識が覚醒する）
………？
（目の前には眼鏡を外した静香の姿）
（ぼんやりとした頭で目の前の景色で何が起きているかを処理しようとする）
……
（やっぱり、静香先輩は眼鏡外したほうが可愛いな）
（改めて自分の意見が正しかったと確信する）
（夢か現実か、はっきりとしていない状況の中で突如何かを思いつく）
先…輩…？
133: 静香 2009/09/14(月)00:58 ID:qKn2QZByO携(5/16) AAS
あ、おはよう。完全に寝てたね
(まだぼんやりとした顔のままの少年に苦笑しながら、朝の挨拶を)
(それでも意識がまだハッキリしていないのは、眼鏡をしていないからだろうかと思いながら)
ん？なに？恭一くんは眼鏡かけた方が良いよ、たぶん
…見えないでしょ？
(先ほどの寝言を少し捩って投げ返し、口元を緩ませる)
(一方で呼び掛けて来た事に対して何の気なしに答えて)
134: 恭一 2009/09/14(月)01:01 ID:5NK8wgq+0(5/16) AAS
おはようございます…
（右手を上げて謎のポーズで気まずく挨拶をする）
あの、先輩…？
僕は眼鏡をかけてるのとかけてないの…どっちが格好良いでしょう？
（胸ポケットの中にある眼鏡を手探りで探しながら訊ねる）
（意識ははっきりとしないが、自分の中にある気持ちはしっかりと自覚していた）
135: 静香 2009/09/14(月)01:08 ID:qKn2QZByO携(6/16) AAS
どっちがかっこいい…？
(思いも寄らない質問に、思わずオウム返しで全く同じ文言を繰り返して)
(しばらくした後に、ゆっくりと表情を緩ませおかしそうに笑って)
そんなの気にしてたの？…そんなの決まってるでしょ
(と胸ポケットを漁っていた手を制し、自分で少年の眼鏡を取り出すと)
ちゃんと見てくれる方が嬉しいに決まってるでしょ。…当然だよ
(寝ぼけまなこの少年の目にかけてやる)
136: 恭一 2009/09/14(月)01:13 ID:5NK8wgq+0(6/16) AAS
先…輩…
（自分の手に静香の手が重ねられ思わずドキリとしてしまう）
（だからだろうか…普段の恭一なら到底思いつきもしないことを思いついた）
あっ…
（眼鏡がかけられ、ぼんやりとした視界が開かれ、目の前の光景がしっかりと映る）
（目の前には優しい笑顔を浮かべる静香が居た）
（どうしてだろう…この笑顔を見ると優しい気持ちになれるのは…）
137: 静香 2009/09/14(月)01:19 ID:qKn2QZByO携(7/16) AAS
ほらやっぱり見えてなかったんでしょ？
逆に恭一くんが眼鏡かけてないと…私の中では不自然かなぁ
(ぽんぽんと少し寝癖のついた髪を撫でて整えてやりながら)
(昔から目の悪かった少年を思い出し、クスクスと笑う)
恭一くんが眼鏡かけてないと、心配になっちゃうんだよね
昔も眼鏡無くして転んで泣いたりしてたじゃない？
(他愛の無い昔話をしているのは彼の気持ちを知ってか知らずか)
(小さな頃からあまり印象の変わらない少年を気遣ってはいるようで)
138: 恭一 2009/09/14(月)01:24 ID:5NK8wgq+0(7/16) AAS
なんですか…それ…
（静香に言われたことに不満を抱きつつも表情は穏やかだった）
（苦笑しつつも頬の緩みは隠せていない）
静香先輩にとって…僕はいつまでも子供の恭一くんなんですか…？
（グッと静香の腕を掴み上半身を起こすと目の前に静香の顔がある）
（今では既に自分の顔のほうが若干だが高い位置にある）
（真正面から静香を見つめる、真っ直ぐな想いを持って…）
139: 静香 2009/09/14(月)01:32 ID:qKn2QZByO携(8/16) AAS
(腕の自由を奪われた事に若干とは言えショックを受け、動けずにいる)
別にそう言うつもりで言ったんじゃない…けど
(見つめる瞳には普段の頼りなさげな恭一とは違う何かが、揺らめいていた)
(それに不本意ながらも男性を感じ、胸の奥に熱いものが湧き上がり心を揺り動かす)
恭一くん…？こ、子供扱いしたのは謝るから…っ
(微かに紅潮し始めた顔を隠そうと謝るついでに頭を下げて)
140: 恭一 2009/09/14(月)01:38 ID:5NK8wgq+0(8/16) AAS
先輩…今の…今の僕を見て欲しいんです…
眼鏡の恭一くんじゃなくて…今の恭一を…
（過去の自分と決別するかのように眼鏡を外し胸ポケットのブレザーにしまう）
（ぼんやりと数センチの距離もはっきりとは見えていない中でしっかりと静香を見据える）
（右手で静香の顎を押さえると下がった頭を無理やり持ち上げ上を向かせる）
先輩…好きです…
（自ら瞳を閉じ、空いた左手で静香の視界を隠す）
（顔を横に傾け…そして初めての口付けをかわす…）
141: 静香 2009/09/14(月)01:46 ID:qKn2QZByO携(9/16) AAS
(顎を上げられると現れたのは、恥ずかしさと期待から真っ赤になっていた顔で)
……――っ！
(眼鏡を外した少年の顔を認めると、視界を塞がれてしまい)
(暗闇の中で残されたのは柔らかく温かな唇の感触と、彼の温もり)
恭一…？いま、私たち…キスした…？
(両手で頬を覆いながら言葉で確認しようとするが、やはりそれは揺るぎない事実のようで)
でも何で私目隠しされたの…？
142: 恭一 2009/09/14(月)01:49 ID:5NK8wgq+0(9/16) AAS
はい…しました…
（顔は熱く、真っ赤に染まっているものの頭はいたって冷静であった…）
（顔を見られたくない気持ちから今度は静香の顔を自分の胸元に埋める）
だって…恥ずかしいじゃないですか…
（胸に押し付けた静香の髪の匂いを感じながらソッと髪を撫であげる）
143: 静香 2009/09/14(月)01:55 ID:qKn2QZByO携(10/16) AAS
やっぱりしたんだ…
(今度は抱き締められて彼の香りに包まれる。心臓が壊れそうな位に暴れているのがばれてしまうだろうか)
ね…ねえ、恭一くん…って呼ばれるのは嫌なの？
(それを誤魔化そうと必死に話題を振ろうとするが、ぎこちなさを拭う事はできなくて)
そうだね…たしかに恥ずかしいわ…
(言いつつ髪を撫でられては恥ずかしさが増すばかりなのだが、身動きも取れずどうすることもできないのだ)
144: 恭一 2009/09/14(月)01:59 ID:5NK8wgq+0(10/16) AAS
………
（無言…ただ無言で静香を抱きしめ続ける）
（静香の投げかけた質問、声は届いている…しかし返事はあえてしない）
（ただ相手の温もりを感じる作業だけに没頭し、静香の心臓の鼓動を感じる）
静香先輩の心臓の音が聞こえますね…
（驚くほど穏やかな声が自分の口から出た）
（その後、落ち着いた様子で笑いながら問いに答える）
嫌じゃ…ないですよ…
145: 静香 2009/09/14(月)02:06 ID:qKn2QZByO携(11/16) AAS
……。
(問いかけに応じてくれないことに不安を感じながらも、ただ抱きしめられて体温を教授するしかできない)
(決して長い時間ではなかったはずだが、彼女には１時間にも２時間にも感じられた)
心臓、凄いドキドキしてるもん…しょーがないよ
(自分よりもずっと落ち着きのある声に、再び心臓が跳ね上がる心地がした)
いやじゃないの…？でも、恭一って呼んで欲しかったり…する？
(無意識に少年の制服の袖を握りしめながら、恐々と訊ねる)
146: 恭一 2009/09/14(月)02:09 ID:5NK8wgq+0(11/16) AAS
えっ…
（静香から想像もしていなかった呼ばれ方をしたことで驚く）
（心臓の脈打つ速度がまた早くなってしまったような気がする）
もう一回…言ってみてくれませんか…？
（お互いに抱きしめあう体勢のまま…耳元でソッと囁く）
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