てすと (136レス)
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27: 2021/04/30(金)23:48 ID:6Ss28xNO0(1/3) AAS
 フィリップ殿下の死を悼む   12
 しかし、実は12月10日戦艦プリンス・オブ・ウェールズと巡洋戦艦レパルスを撃沈し
、航行中の戦艦を航空機だけで撃沈した世界初の海戦であったのには、理由があった。
チャーチルはキング・ジョージ5世級戦艦ヨーク、レナウン級巡洋戦艦1隻 空母1隻
の派遣を提案し、海軍大臣が拒んだ。既に新鋭のキング・ジョージ級の戦艦2隻には、
ドイツ海軍の出撃に備えて、イギリス本国護衛の為に、スカパフローから動かすつもり
もなく作戦行動に出ていたからだ。次にくるバトルオブブリテンに備えていたのである
。しかしチャーチルの大和型戦艦用の艦隊編成に切り替え、最終的にはジョージ5世級
戦艦のプリンス・オブ・ウェールズ、レナウン級巡洋戦艦2番艦、空母インドミタブル
、護衛の駆逐艦4隻からなるG部隊が編成されて東洋に向かう。空母インドミタブルは
突然に11月13日に、ジャマイカ近海で座礁事故を起こし、合流できなかったのである。
この頃は、参謀本部は「日本軍機とパイロットの能力は、イタリア空軍と同程度(イギ
リス軍の60%)」との推測で、マレー防衛の計画に 336機の配備を決定したとされるが
、実際には半数程度も配備されなかった。これはチャーチル首相のソ連に航空機の大量
供給を約束していたからである。彼にとってドイツのソ連進撃は英国の危機を助ける物
であり、出来る限り長く戦ってもらい、米国参戦に勝利をして貰う事が必要だったのだ
それに航空機爆撃よる損失よりは、若き航空機乗りのパイロットが死んで、市民が戦争
反対を叫ぶ事の方が怖かった。又乗員不足の為の処置でもあった。こうした実情を日本
は把握していて、具体的対策をとっていた。空母インドミタブルは棄権したままでは、
負ける事はなかった。しかしながら英艦隊のこの時のレーダー技術は世界で最新であり
、空が晴れればかなりの精度で遠くまで探知出来た。日本水上機を視認し追尾されて、
またプリンス・オブ・ウェールズのレーダーさえ日本の動向は捉えていた。シンゴラ沖
にして、日本軍上陸部隊支援部隊中主力艦は老朽艦金剛ただ一隻である。他は 小さな
旧式の駆逐艦である。とも知っていたのである。つまり戦艦様式では 既に勝っていて
航空機による沈没は想定外だったのである。空母がいれば変わっていたのだった。
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