てすと (136ﾚｽ)
上下前次1-新
37: 2021/05/06(木)11:15 ID:lK14B9y00(3/3) AAS
フィリップ殿下の死を悼む ２２
実はトラトラトラのニイタカヤマノボレの暗号がこの台湾の最高峰の山の名だったの
は、決して偶然ではない。ここに太平洋戦争の意味がある。１９５８年八月二八日には
、金門で中国と国民党政権とのあいだでに砲撃戦が始まっている。砲撃戦は十年近くも
続き、のちにこれは中国と国民党政権との茶番劇だったことが判明しましたのである。
というのも、１９５８年十月には、アメリカからダレス国務長官が台湾を訪れ蒋介石と
会談に及んで、「大陸への武力による反撃を放棄する。」という声明が出たからだ。こ
の時日本は戦後処理として台湾所有は連合国に預けて米国対応に任せていたのである。
アメリカは蒋介石の要望に、すでに中国の勢力範囲に入っている金門と馬祖を諦めさせ
ようとしたのである。ところが中国は、ダレス長官が台湾を訪れるころになると激しい
砲撃をしてくる。すると当然ながら、金門、馬祖の国民党艦隊は引き揚げる訳に行かな
くなったのだ。彼らの目的はアメリカの圧力で蒋介石軍が金門、馬祖から撤退するのを
止めることだったのである。もともと金門、馬祖から撤退したくなかった蒋介石側は、
これ幸いと引き揚げを中止した。そのうちに中国からの砲撃は、国民党が充分に補給が
できるように一日おきの形式的なものになっていった。中国にとって金門、馬祖は台湾
をつなぐ命綱、国民党がここから引き揚げて台湾に押し込められると、国民党は台湾に
おける「亡命政権」になってしまい、現地の政権がそれに取って代われば、台湾はアメ
リカの第七艦隊の保護のもとに独立してしまう。そう言う危惧があった。つまりダレス
の主張する「一つの中国、一つの台湾」が実現してしまうからだ。今でこそ中国は一つ
の中国に台湾を入れた話だが １９３６年当時は、毛沢東自身が、アメリカのジャーナ
リストのエドガー・スノーに対して「将来朝鮮は独立すべきである。台湾も朝鮮の方式
をとるべきである。」と述べて明確に別の国と認識していた。要するに毛沢東も蒋介石
と同じように台湾を中国の領土でなく日本持つ領土だとはっきり思っていたのである。
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