【愛媛】[新居浜市]新居浜太鼓祭り[2019/10/15-18] (319レス)
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22: 2023/08/26(土)11:04 ID:+7WrPMye(2/3) AAS
2022年年の5月に、医療センターに勤務していた26歳の男性専攻医が、命を絶ったことが報じられた。
両親宛てに残した遺書にはこう書かれていたという。「悪いのは全て僕です。誰も悪くないです。
最後にお母さんが来て、お父さんが電話をくれたこと嬉しかったです。幸せでした。
お母さんに辛い思いをさせるのが苦しいですもっといい選択肢はあると思うけど選べなかった」
職場の病棟スタッフにはこのように遺していた。「少し無理をするのに限界があったみたいです。
何も貢献出来ていないのにさらに仕事を増やし、ご迷惑をおかけしてすいません」医師になって3年目、
過酷な労働環境の中での自死。この件に対して、多くの医師がSNSで自分の経験を語っている。
小児科医・新生児科医も「もう10年以上前の話。地方のNICUで後期研修をした時、自分はうつ状態でした。
妻の話では天井に向かって何度も死にたいと言っていたそうですが、全く覚えてません」とポストした。
「今回の件は、多くの医師が他人事とは思えなかったはずです。心から頑張られたことと、
省37
23: 2023/08/26(土)11:08 ID:+7WrPMye(3/3) AAS
これはそれだけ、「乗ったレールからは外れてはいけない」
という雰囲気が学部内で大きかったことを示しています。
さらに、医学部は他学部との交流がほとんどなく、
自分がいる世界がおかしいことすら気づけない環境であるということも影響していました。
その後、私は研修医としてアメリカに渡りました。日本の医学部で経験した勉強量や苦労以上に、
研修医としての仕事量は膨大でした。今はずいぶん変わったと聞きますが、
私が研修医だった今から10数年前は、難しい症例や患者を最初から任され、
毎朝5時台に出勤し、4日に1回は当直、週末休めるのは月1回。常に、
自分の判断で誰かの命や苦しみが脅かされる可能性がある状況に疲弊しきっていたのを覚えています。
もちろん、この私の経験を、「良い方」とおっしゃる方もいると思いますが、良い方であっても、
省41
24: 2023/08/27(日)16:56 ID:NkjYoPuj(1) AAS
県感染症情報(8月7日―20日)
結核5例。
梅毒3例(40代男性2例、70代男性)。
過去分として
梅毒1例。
県感染症情報(8月14日―20日)
新型コロナウイルス感染症1017例。
25: 2023/08/28(月)17:18 ID:i3UHc2su(1/3) AAS
65歳を過ぎると、どんなに注意をしていても、調子の悪いところが1つ、2つと増えていきます。それが
「老いる」ということであり、生きている証です。ところが、医療では、病気を薬の力で抑え込もうとします。
オーストラリアでの調査報告では、全入院患者の3%前後が、薬の服用に起因した入院でした。
高年の患者ではその比率がさらに高くなり、15〜20%とされています。
薬の飲みすぎで重篤な状態になる人が、こんなにもいるのです。
薬を処方しすぎる薬大国・日本では、その比率ははるかに高いと見て間違いないでしょう。
実際、それによって患者さんの健康を害することが起こっています。薬の数が増えれば、
必然的に副作用も多くなります。ちなみに高年者の場合、薬の数が6種類以上になると、
副作用が増えるとされています。「最近、頭がボーッとするし、寝込むことが多い」と思っていたら、
多剤服用による副作用だったケースも珍しくありません。認知症と間違われたり、
省36
26: 2023/08/28(月)17:25 ID:i3UHc2su(2/3) AAS
なぜ飲むのかといえば、慢性の下痢や胃痛に悩まされているためです。
飲んだほうが一日を元気で過ごせるため、服用しています。高血圧の薬も飲んでいます。現在のところ、
薬を飲まないと最大血圧が200mmHgを超えるほど上がるので、薬の力を借りているのです。
なお、血圧の正常値は、最大血圧が140未満mmHg、最小血圧は90mmHg未満です。
高血圧治療ガイドラインが示すこの数値まで血圧を下げると、
頭がボーッとしてどうにも調子がよくないので、正常値より高めの170mmHgを維持しています。
この数値だと頭がスッキリして思考力が保たれ、元気に過ごせるのです。すでに動脈硬化がある高年者に、
正常値より数値が高いからといって「薬の力で正常値まで血圧を下げる」という引き算医療は、
ダメージを与えます。動脈硬化を起こすと、血管の壁が厚くなります。
そのため、血圧を多少高くしてでも血液を巡らせないと、脳に酸素や栄養素が届きにくくなります。
省36
27: 2023/08/28(月)17:31 ID:i3UHc2su(3/3) AAS
加齢とともに徐々に食が細くなっていくので、普段の食事にできるだけこれらの食材を取り入れて、
日頃から認知症予防を心がけていきましょう。高齢者の方々は男性ホルモンが減少しがちです。
これが減っていくと、物事に取り組む前向きな意欲が衰えてきます。物事を記憶するのに役立つのが
「意欲」や「好奇心」ですので、男性ホルモンの低下は、記憶力の減退につながっていくのです。
男性ホルモンが減少してきますと、短期記憶を担っている神経伝達物質
「アセチルコリン」がつくられにくい状態になります。最近の研究では、
男性ホルモンが記銘力の中枢である海馬という部分に直接働きかけることも知られています。
つまり男性ホルモンが減ると、記憶力が悪くなってしまうのです。男性ホルモンの減少には、
肉や魚などのタンパク質を多くとることです。食べ過ぎると「コレステロール値が高くなるから」
と気にする方もいらっしゃいますが、一般的に言われている「善玉コレステロール値」や
省33
28: 2023/08/29(火)16:12 ID:OAgKLQXP(1) AAS
世界の見え方や人との関係性も変わってしまうということです。
人間が記憶を持つのは4歳くらいだと言われています。言葉が使えるようになってから、
ああしてーこうしてーこうなったという、時系列を持った物語記憶ができるようになるのが大体4歳なんです。
4歳までは、時系列という物差しがない感情的な記憶や身体感覚、
自律神経系の反応を身体が無意識に覚えているんです。0から4歳までの間に守ってもらえなかったとか、
愛されなかった、私は大切にされないとか、私は生きていてはいけないとか、
そういうネガティブな感覚っていうのは身体感覚として右脳に残っているといわれています。
そして私達は、その感覚を映写機のように現実に投影します。
ネガティブな体験をいろんな人間関係に投影してしまうんです。ネガティブな感情のフィルターがかかって、
世界が汚染されてしまう。トラウマは世界の見え方も変えてしまうんです。
省39
29: 2023/08/31(木)10:29 ID:eKeHZvmY(1/2) AAS
この精神医療の世界に関わって15年ほど。これまで数多くの方と知り合ってきました。
不必要な薬によって人生を左右されてしまった人も多くいます。そうした中、先日、
フェイスブックを覗いていたら、ふと、以前「統合失調症」という診断を受け、大量の投薬、
その後入院までした方が、現在は介護士として活躍している記事にぶつかりました。
あの人が介護士になっていた!大量の薬による副作用から不安定になり、
そのことで薬への不信感が生まれて、自ら薬を減らしていって、断薬。もちろん通院もやめたしまったところ、
病院からは受診するようにとの矢の催促をうけました。それでも、障害者手帳を返納して社会復帰をする、
という決意までは知っていました。が、その後の数年は連絡も途絶えたまま。その人が介護士として、
来年には国家資格にも挑戦するとのこと。もしあのとき、医師の言うなりに「治療」を続けていたら、
薬を飲み続けていたら……。そう考えると、まったく不思議な気持ちになってきます。
省23
30: 2023/08/31(木)20:24 ID:eKeHZvmY(2/2) AAS
日々、カウンセリングをしていて、目の前のクライアントの話を聴けば、「この人は、どのような薬を、
どのくらいの量、どのくらいの期間飲めば、どのくらい良くなるのかそれとも良くならないのか」
概ね判断がつきます。精神医学や薬の知識は、カウンセリングスクールではなく、
大学で習い、身につけました。さらに、精神科医が書いた本を読むなどして勉強しました。
薬が効きそうなクライアントには、病院に行くことを勧めます。もちろんタイミングは見計らいますし、
慎重に言葉を選んで病院に行くことを勧めますが。薬が必要なクライアントに対し、
病院に行くことを勧めないのは、心理臨床家として不誠実だと思っています。
そんな中、「薬は絶対に飲みたくない」とおっしゃる人に会うことがあります。そんな、
病院に行くことを頑なに拒否する人に、その理由を尋ねると、「薬は所詮、対症療法に過ぎないから、
根本解決には結びつかないから」とおっしゃったり、「病院に行くと、薬漬けにされ、
省37
31: 2023/09/01(金)21:04 ID:QtJB7iAu(1) AAS
「時間外労働の実態は申告よりはるかに多かった」旨を主張している。
同院で事件後に作成された「医師の時間外労働と自己研鑽についての取り扱い指針」によると、
「手術や処置等の予習や振り返りは自己研鑽」「(業務/自己研鑽は)最終的には上司が判断します」
などの文言が並んでいた。「長時間労働の軽減」「再発防止」というより
「書類上の労働時間を減らして、病院管理者の罰則を避けたい」としか思えない内容であった。
大学病院や有名病院の多くは公立病院であり、令和になっても年功序列文化が強い。
常勤医はめったにクビにはならず、管理職として決定権を持っているのは60〜
70代の高齢男性がほとんどだ。高齢管理職医師は概して「若手はベテランの決定に従うべき」
「最初の10年は24時間体制で滅私奉公すべき」という昭和的感覚から卒業しておらず、
その結果「めんどくさい問題は若手に押し付ける」ことで職場内の諸問題を片づけたと錯覚しがちだ。
省39
32: 2023/09/03(日)15:47 ID:EL1fLeCI(1) AAS
県感染症情報(8月21日―27日)
新型コロナウイルス感染症1035例。
33: 2023/09/04(月)17:19 ID:+oRUa2k2(1/4) AAS
解離性障害は、重大なストレスによって生じる「一時的な自我の破綻」である。
虐待を受けていると必発するわけではないが、とくに被虐待者は発症しやすいのではないかと思っている。
そして、一般に行われている治療だけでは、効果は十分ではないとも感じている。
その理由は、ふたつある。ひとつ目は、今日の精神科で行われている治療の主体が薬物療法であることだ。
心の傷によって発症した心の病には、精神科薬の効果が薄いことが少なくない。ふたつ目は、心理療法
(体系化された理論を用いて行う心の治療の総称)では、どうしても治療者の主観が入り込んでしまって、
被虐待者の特殊な心理を捉えていくことが難しいことである。それゆえ、
これらの問題を理解しないで治療を行った結果、かえって彼らを追いつめてしまっていることがある。
彼らへの治療が、なぜ、うまくいかないのかを私なりの視点で記していく。
そして、彼らとの関わりから見えてきた精神科医療の問題点も取りあげていく。以下で紹介するのは、
省35
34: 2023/09/04(月)17:25 ID:+oRUa2k2(2/4) AAS
それから気がつくと、あなたは仮設テントのなかにいた。
保護されたらしい。肩に毛布をかけられて椅子に座っていた。思いだせるのは、
大きな爆発音を聞いてその方向へ行ったこと、そして、かすかに残る悲惨な光景の残像だった。
あなたを保護した人の話によると、爆心地付近をふらふらと力なく歩いており、
「助けなきゃ、助けなきゃ」と繰り返していたという。ところが一向に思いだせない。
このとき、あなたに起きている症状が解離性障害である。心に重大なストレスがくわわった結果、
心があなたから離れた。この間の記憶はない。解離性障害は、「同一性の破綻」によって
「自己感覚や意志作用感のあきらかな不連続を意味し(註:いつもの自分が途切れてしまっていること)、
感情、行動、意識、記憶、知覚、認知および/または感覚運動機能の変容を伴う」とされ、
「これらの徴候や症状は他の人により報告される場合もあれば、
省38
35: 2023/09/04(月)17:32 ID:+oRUa2k2(3/4) AAS
高校生のときに強姦被害に遭った彼女に向かって母親が言ったのは、
「どうせあんたが誘ったんじゃないの、この色魔!」だった。寄り添ってくれた女性警察官は、
やさしかった。その帰り道で母親は、自分の彼氏だという男の人の性器の写真を
「すごいでしょ」と言って彼女に見せてきた。解離性障害は、
大事件や大災害に巻き込まれるなどの圧倒的に太刀打ちできない状況に遭遇すれば、
誰にだって起こるかもしれない精神症状だ。彼女にとっては、
人生そのものが大事件や大災害に匹敵する異常事態だった。
彼女の記憶の欠落が解離性障害によるものであり、悲惨な虐待が原因であると、確信した。
高校生のとき、彼女は県が主催する論文のコンテストで大賞を獲った。地方新聞でも取りあげられた。
彼女は本を読むことが大好きだった。しかし、母親はそれを快く思わなかった。
省38
36: 2023/09/04(月)17:36 ID:+oRUa2k2(4/4) AAS
「いままで育ててもらった分の返済義務があると思え!」
「私が取りに行ってもいい。住所を教えろ!」「なんの取り柄もないんだから、金くらい払え!」
幼少期の、母親からされた虐待の数々がフラッシュバックした。
気がつくと、どこか知らない海沿いの町の小さな交番にいた。
傍らには、迎えにきたケースワーカーが心配そうな表情をして立っていた。解離性障害の治療は、
非日常的な外傷体験によって飛び出てしまった日常の世界に再び「戻る」ことである。
しかし、それはあくまでも普通の環境で生きてきた人に適用できる方法である。
もともと異常な環境で育った彼女は、異常であることが日常だった。だから、「戻る」
という表現は適切ではないかもしれない。正確には、日常生活のなかには安心と安全があるのだと、
カウンセリングの過程ではじめて「知る」ことなのだろう。
省15
37: 2023/09/05(火)15:28 ID:BWdgRS4r(1/3) AAS
児童虐待防止法には、虐待が4つに分類されて定義されている。ここで、その中身について確認しておく。
身体的虐待:殴る、蹴る、叩く、激しく揺さぶる、縄などで拘束する
性的虐待:子どもへの性的行為、性行為を見せる、ポルノグラフィの被写体にする
ネグレクト:家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不衛生にする、車のなかに放置する、病気やけがでも病院に連れて行かない
心理的虐待:言葉による脅し、きょうだい間の差別、無視、子どもの目の前で暴力を振るうなど、子どもに対して著しく拒否的な態度で「心的外傷を与える言動を行うこと」
以上が、各虐待の分類と、その大まかな定義である。大概、これらの虐待は重複しながら起きている。
身体的虐待があれば、その最中は罵っていることが多いし(心理的虐待が混在している)、
性的虐待であれば、その被害に遭った子どもの痛みに気づくことなく、放置され続けている
(ネグレクトが混在している)。一方で、ネグレクトと心理的虐待は、それぞれが単独で起きていることも多い。
ネグレクトは、必要な世話がなされていない様子が比較的に見えやすい。
省35
38: 2023/09/05(火)15:36 ID:BWdgRS4r(2/3) AAS
思わず、「そんなことが」「それはひどいですね」と呟いていると、それに反応した彼が、
「血がつながっていないと、こういうものじゃないんですかね、それが普通だと思っていましたけど。
自分も出来が悪いんで。継母の求めるレベルに達していなかったんでしょうね」と言った。
彼が高校生のとき、父親の経営する工場の業績が悪化した。原因は、
会計を担当していた継母の私的流用だった。取引先に支払うためのお金にまで手をつけてしまっていた。
工場は信用をなくしてしまった。詰問する父親に対して継母は、「あなたの子どもには、
お金がかかるの」と、暗に原因は彼にあると訴えていた。父親が自殺したのは、数年後のことだった。
彼が高校3年生のときだった。通夜、葬儀などの手配は、すべて彼が行った。「あなたの父親でしょ」
と継母に言われたからだ。継母から彼への心理的虐待は日常的だった。この言葉が凶器になる虐待は、
子どもの心を静かに蝕んでいく。なんとなく、漠然と、いつも「自分が悪い」という自責感が心に巣くう。
省35
39: 2023/09/05(火)15:42 ID:BWdgRS4r(3/3) AAS
彼の話を聞きながら考えていた。強い義務感、緊張感、焦燥感、そして消耗感。
さらに、自己肯定感がない、もしくは極端に低い。また、抗うつ薬があまり効かず、治りにくい。
緊張の糸が、ぷつりと切れてしまったきりで動かなくなってしまったかのような彼の容態は、
「燃え尽き症候群(Burnout Syndrome)」に違いなかった。人生の初期、彼ら“虐待サバイバー”
は守ってくれるはずの親から守られず、むしろ積極的に虐げられてきた。ゆえに、親に頼る、
助けてもらうということを経験してこなかった。だから、目の前のことは自分でこなすしか選択肢を知らず、
人に助けを求めたり、頼ったりすることを極端に避けてしまう。これは、“虐待サバイバー”
に共通の心理でもある。親に頼れなかった経験は、大人になって強い義務感として現れ、緊張感を強いる。
褒められた体験もないか乏しいから、自分を認めて甘やかすことも知らない(自分に報酬を与えられない)。
こうして彼らは絶えず緊張していて、気持ちが緩むこともない。ゆえに、「情緒的消耗感」
省20
40: 2023/09/06(水)19:07 ID:Iv7nNrcG(1/2) AAS
虐待されてきた本当の理由を知るという、自身の生い立ちに関する理解は、“虐待サバイバー”
の心の傷の回復には重要である。しかし、これはつらい過程でもある。残酷な事実も突きつけられる。
これまでのがんばりと我慢によって、必死に見ないようにしてきたものが眼前に次々と容赦なく現れ、
深い眩暈(めまい)が襲い、心がよじれることもあるだろう。彼らにとっての回復とは、
深く自分に向きあう過程である。と同時に、カウンセラーにとっても、
自分の限界と向きあうきっかけにもなる。以下で、自身の過去に向き合うことで心の傷から回復した、
ひとりの女性の事例を紹介したい。「ひきこもるために生活保護費をだしてもらっているわけではないのに」
と初回のカウンセリングで漏らした、43歳である。彼女は強い対人恐怖が原因で、
人と関わらず、ひきこもりの生活を長年にわたって送っていた。
ごく簡単に生活保護になるまでの経緯と成育歴を聞きとった。そうして得られた情報は、
省37
41: 2023/09/06(水)19:12 ID:Iv7nNrcG(2/2) AAS
本当だ、本当だ、って実家を出てきてバス乗り場に着くまで、何回も心のなかで繰り返していました。
母は人の気持ちを考えられない、だから行動の前後に整合性がない、それに、
その場の感情で動いているから子どもの気持ちを汲みとれない、と言われたことを思いだしていました」
彼女は、カウンセリングで指摘したことを反芻したという。気がつくとバスターミナルの待合に座っていた。
いつの間にか乗るべきバスは到着していた。発車を知らせるアナウンスが聞こえてきて、慌てて飛び乗った。
「小さいころからの記憶が、母のなかでまるっきりなかったことになっていたんです。
母のなかにないのであれば、それはもうないんだろうと思います。私は母のなんなのか。
母は私のなんなのか。母になにを期待して、なにを求めてきたんでしょうか」
急に、これまでの人生の意味が失われたような気がした。と同時に、
本当にひとりぼっちだったのだと思った。母親からの愛情を、必死に信じようとしていた自分が見えた。
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