【愛媛】[新居浜市]新居浜太鼓祭り[2019/10/15-18] (319レス)
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34: [sage] 2023/09/04(月) 17:25:44.47 ID:+oRUa2k2 それから気がつくと、あなたは仮設テントのなかにいた。 保護されたらしい。肩に毛布をかけられて椅子に座っていた。思いだせるのは、 大きな爆発音を聞いてその方向へ行ったこと、そして、かすかに残る悲惨な光景の残像だった。 あなたを保護した人の話によると、爆心地付近をふらふらと力なく歩いており、 「助けなきゃ、助けなきゃ」と繰り返していたという。ところが一向に思いだせない。 このとき、あなたに起きている症状が解離性障害である。心に重大なストレスがくわわった結果、 心があなたから離れた。この間の記憶はない。解離性障害は、「同一性の破綻」によって 「自己感覚や意志作用感のあきらかな不連続を意味し(註:いつもの自分が途切れてしまっていること)、 感情、行動、意識、記憶、知覚、認知および/または感覚運動機能の変容を伴う」とされ、 「これらの徴候や症状は他の人により報告される場合もあれば、 本人から報告される」場合もあり、自己の連続性が途切れている点が特徴である。 解離性障害は、重大なストレスによって引き起こされることが多い。 たとえば、大事件や大災害など自分の力ではどうしようもできない圧倒的な出来事である。 巻き込まれたら、心(自我)が押しつぶされて誰でも解離性障害が起こるかもしれない。 これは、あくまでも心理的に起きた異常事態から自分を守るために起こる防衛機制である。 ボクサーがノックアウトされた瞬間を思いだせないなど、 物理的な衝撃が脳にくわわったことによる一時的な健忘とは異なる。 事件や事故、または災害などに巻き込まれて解離性障害を起こしている人は、 きっかけや原因を自覚できていることが多い。しかし反対に、自覚できていない場合には、 幼少期からの虐待を疑う。虐待が慢性的に続くと、これが当たりまえになってしまい、 虐待であると認識することができなくなるからだ。彼女にたずねた。「なぜ記憶がなくなってしまうのかの、 心あたりはありますか」「わからないです」どのような幼少期だったのかを聞いていった。 生まれたのは東北地方だった。家と家とが5、6軒ごとに集落になっているようなところで、 周りには田園がひろがっていた。そんな静かな村の民家で人知れず起きていたのは、 身体的虐待、性的虐待、ネグレクト(養育放棄)、心理的虐待といった、 児童虐待防止法に規定されているすべての虐待だった。「母親がめちゃくちゃ怒鳴りまくる人で、 手も足も出て、投げ飛ばされて、ここ、ガラス片が刺さったんです。窓を突き破って。 病院に連れて行ってもらったことなんかないから、自分で接着剤をつかって塞いだんです」 そう言って、彼女がシャツの袖をめくって見せてくれたのは、たしかに自然と傷口が塞がった痕だった。 彼女には歳の離れた兄と姉がいたが、このふたりも母親には逆らえなかった。 兄は母親から猫可愛がりされていた。姉は母親からあまり好かれていなかった。その姉のストレスは、 自然と年少者の彼女に向いた。力の差では、幼い彼女が歳上の姉に敵うはずがなかった。 乱暴する姉に向かって母親は、もっと彼女を殴るように囃し立てた。 一方、かわいがられていたとは言っても母親に怯えるという点では兄のストレスも多く、彼には抜毛症 (ストレスで頭髪や眉毛など自分の毛を抜いてしまうこと)や皮むしり行為があった。彼の指先は、 いつも血だらけだった。父親は、あまり家に帰ってこなかった。「服を脱いでこっちへこい」と、 ある晩に母親に言われて彼女は従い、そのまま奥の間に入って行った。小学3年生くらいのときだった。 母親の隣には見知らぬ男の人がいて、彼女の裸を見て母親とふたりでゲラゲラと笑っていた。 その晩から、その部屋は彼女が一生涯忘れることのできない部屋になってしまった。 「いまでも、あのときの部屋の匂いとか、天井の雨染みの形とか、 全部覚えているんですよね。なにをされているのか、あのころはよくわからなかったけど、 体中を舌が這うような感触と唾液の匂いだけが、こびりついて離れない。それから記憶が飛んでいて、 なぜかパンツだけ履いて上裸の状態で布団のなかにいました」直接的な表現はしなかったけれども、 彼女の話すそれがなにを指しているのかは想像がついた。そして、彼女にとってはじめての解離症状が、 このときだった。それから、家のなかで起きていたという耳を疑うような話が続いた。 裸で縛られて屋根裏に放置されて、ネズミがかじりにきて怖かったこと。 「形が悪い」と言った母親が、彼女の耳たぶを裁ちばさみで切ったこと。 髪をかけて隠している左耳は、たしかに奇妙にえぐりとられたような形をしていた。 http://egg.5ch.net/test/read.cgi/ticketplus/1571067647/34
それから気がつくとあなたは仮設テントのなかにいた 保護されたらしい肩に毛布をかけられて椅子に座っていた思いだせるのは 大きな爆発音を聞いてその方向へ行ったことそしてかすかに残る悲惨な光景の残像だった あなたを保護した人の話によると爆心地付近をふらふらと力なく歩いており 助けなきゃ助けなきゃと繰り返していたというところが一向に思いだせない このときあなたに起きている症状が解離性障害である心に重大なストレスがくわわった結果 心があなたから離れたこの間の記憶はない解離性障害は同一性の破綻によって 自己感覚や意志作用感のあきらかな不連続を意味し註いつもの自分が途切れてしまっていること 感情行動意識記憶知覚認知およびまたは感覚運動機能の変容を伴うとされ これらの徴候や症状は他の人により報告される場合もあれば 本人から報告される場合もあり自己の連続性が途切れている点が特徴である 解離性障害は重大なストレスによって引き起こされることが多い たとえば大事件や大災害など自分の力ではどうしようもできない圧倒的な出来事である 巻き込まれたら心自我が押しつぶされて誰でも解離性障害が起こるかもしれない これはあくまでも心理的に起きた異常事態から自分を守るために起こる防衛機制である ボクサーがノックアウトされた瞬間を思いだせないなど 物理的な衝撃が脳にくわわったことによる一時的な健忘とは異なる 事件や事故または災害などに巻き込まれて解離性障害を起こしている人は きっかけや原因を自覚できていることが多いしかし反対に自覚できていない場合には 幼少期からの虐待を疑う虐待が慢性的に続くとこれが当たりまえになってしまい 虐待であると認識することができなくなるからだ彼女にたずねたなぜ記憶がなくなってしまうのかの 心あたりはありますかわからないですどのような幼少期だったのかを聞いていった 生まれたのは東北地方だった家と家とが56軒ごとに集落になっているようなところで 周りには田園がひろがっていたそんな静かな村の民家で人知れず起きていたのは 身体的虐待性的虐待ネグレクト養育放棄心理的虐待といった 児童虐待防止法に規定されているすべての虐待だった母親がめちゃくちゃ怒鳴りまくる人で 手も足も出て投げ飛ばされてここガラス片が刺さったんです窓を突き破って 病院に連れて行ってもらったことなんかないから自分で接着剤をつかって塞いだんです そう言って彼女がシャツの袖をめくって見せてくれたのはたしかに自然と傷口が塞がった痕だった 彼女には歳の離れた兄と姉がいたがこのふたりも母親には逆らえなかった 兄は母親から猫可愛がりされていた姉は母親からあまり好かれていなかったその姉のストレスは 自然と年少者の彼女に向いた力の差では幼い彼女が歳上の姉に敵うはずがなかった 乱暴する姉に向かって母親はもっと彼女を殴るようにし立てた 一方かわいがられていたとは言っても母親に怯えるという点では兄のストレスも多く彼には抜毛症 ストレスで頭髪や眉毛など自分の毛を抜いてしまうことや皮むしり行為があった彼の指先は いつも血だらけだった父親はあまり家に帰ってこなかった服を脱いでこっちへこいと ある晩に母親に言われて彼女は従いそのまま奥の間に入って行った小学3年生くらいのときだった 母親の隣には見知らぬ男の人がいて彼女の裸を見て母親とふたりでゲラゲラと笑っていた その晩からその部屋は彼女が一生涯忘れることのできない部屋になってしまった いまでもあのときの部屋の匂いとか天井の雨染みの形とか 全部覚えているんですよねなにをされているのかあのころはよくわからなかったけど 体中を舌が這うような感触と唾液の匂いだけがこびりついて離れないそれから記憶が飛んでいて なぜかパンツだけ履いて上裸の状態で布団のなかにいました直接的な表現はしなかったけれども 彼女の話すそれがなにを指しているのかは想像がついたそして彼女にとってはじめての解離症状が このときだったそれから家のなかで起きていたという耳を疑うような話が続いた 裸で縛られて屋根裏に放置されてネズミがかじりにきて怖かったこと 形が悪いと言った母親が彼女の耳たぶを裁ちばさみで切ったこと 髪をかけて隠している左耳はたしかに奇妙にえぐりとられたような形をしていた
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