[過去ﾛｸﾞ] 坊っちゃんちゃら FANTA 47 (1002ﾚｽ)
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86: 2022/11/12(土)21:20 AAS
転載
Ｑ. 古屋兎丸の小6の息子の漫画の才能がすごいとの事だが、どう思う？
Twitterを見てみたけど小6にしては飛び抜けているよね。
でも、あくまで小6にしてはの話になるけども。
そう言うと大人と比べるのか？大人気ない！と言う意見を多くの人が言うだろう。
でも、僕が言いたいのはそういう事ではないんだ。
僕が才能を見る時、何に注目するかというと『型』に注目するんだ。
この才能は猫なのか、ウサギなのか、ライオンなのか、どういう属性なのかという事だね。
猫の赤ちゃんが成長しても猫にしかならないし、ウサギの赤ちゃんが成長してもウサギにしかならない。
猫の赤ちゃんが成長して虎になる事はないし、ウサギの赤ちゃんが成長してオオカミになる事はない。
結論から言うと、この小6がこれから成長して大人になったとしても、僕や尾田栄一郎の脅威にはならないだろう。
Ｑ. 古屋兎丸の小6の息子の『型』は良くない？
グロテスク描写の方向性だよね、明らかに。
それを悪いとは言わないけど、王道エンターテイメントとは真逆の方向だから、その時点で限界が見える。
百獣の王にはなれない…そう、漫画界の王にはなれないんだ。
ヒット作を生み出せる可能性はあるけど『型』的に雑誌の看板になるのも難しいように思う。
雑誌の3番手4番手にはなれるかも知れない、あるいはもっと下かも知れない。
だいたいその位の期待値かな。
グロテスク描写の『型』だと、どうしてもそうなる。
「チェンソーマン」はその『型』の特大ホームランのようなものだけど
あの作者はグロテスク描写だけでなく“間の取り方”が秀逸だからね。
Ｑ. あなたはまだ見ぬ才能に脅威を感じたりしないのか？
漫画というのは…魔法ではないんだよね。
実際にはかなりロジカルなもので、面白さを作り上げるには理論を積み重ねて行かなければいけない。
それを感覚的にこなせる人は居るんだけど、どのみち理論はすごく重要になってくる。
僕は誰も到達出来ない領域にまで、理論に理論を重ねてるという自負がある。
僕のように商業性・作品性・芸術性、世界観・キャラクター・物語のバランスがどうとか、三位一体がどうとか
そんな事言ってる人見た事ないでしょ？
色んな漫画作りの解説本が出てるけど、どこにもそんな事書いてないからね。
まあ、だからと言って胡座をかいてるわけじゃあない。
僕は王者でありながら、常に挑戦者だ。
全世界で一番の漫画家になったとしても、僕はきっと理想の自分には到達出来ないだろう。
でも、その影を踏めるレベルには近付きたいと思う。
それが僕の最大のモチベーションなんだ。
F1で言うとポールポジションの先の更なるスピードの領域を追求していくような感覚だ。
とっくにポールポジションが確定してるのに、更にタイムを削っていく、純粋なスピードへの探究心…
それが僕のスタイルなんだ。
まだ見ぬ才能に対する脅威…それより僕は自分が心に描いている理想の自分の方が遥かに上だという認識なので
はっきり言って眼中にないんだよね。
僕はすでに究極の存在を追いかけてるのだから。
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