[過去ログ] NHK連続テレビ小説 「べっぴんさん」 part83 [無断転載禁止]©2ch.net (325レス)
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312: 2017/03/07(火)04:12 ID:CA7XkyOX(304/317) AAS
妻をめどらば才たけて みめ麗るはしく情けある 友をえらばば書を讀んで 六分の侠気四分の熱 戀のいのちをたづぬれば 名を惜むかなをとこゆゑ
友の情けをたづぬれば 義のあるところ火をも踏む くめやうま酒うたひめに をとめの知らぬ意氣地あり 簿記の筆とる若者に 真のをのこ君を見る
あゝわれダンテの奇才なく バイロン、ハイネの熱なきも 石をいだきて野にうたふ 芭蕉のさびをよろこばず 人やわらはん業平が 小野の山ざと雪を分け
夢かと泣きて齒がみせし むかしを慕ふむらごころ 見よにしきたにバルガンの それにも似たる國のさま あやふからずや雲裂けて 天火ひとたび降らん時
妻子をわすれ家をすて 義のため耻をしのぶとや 遠くのがれて腕を摩す ガリバルヂイや今いかん 玉をかざれる大官は みなほくどうの訛音あり 慷慨よく飲む三南の
健兒は散じて影もなし 四たび玄海の浪をこえ 韓の都に來てみれば 秋の日かなし王城や むかしにかはる雲の色 あゝわれ如何にふところの 劍は鳴をしのぶとも
むせぶ涙を手にうけて かなしき歌の無からんや わが歌ごゑの高ければ 酒に狂ふと人は云へ われに過ぎたるのぞみをば 君ならではた誰か知る
あやまらずやは眞ごころを 君が詩いたくあらはなる むねんなるかな燃ゆる血の 價すくなきすゑの世や おのづからなる天地を 戀ふるなさけは洩すとも
人を罵り世をいかる はげしき歌を秘めよかし 口をひらけば嫉みあり 筆をにぎれば譏りあり 友を諌めに泣かせても 猶ゆくべきや絞首臺 おなじ憂ひの世にすめば
千里のそらも一つ家 おのが袂と云ふなかれ やがて二人の涙ぞや はるばる寄せしますらをの うれしき文を袖にして けふ北漢の山のうへ 駒たてて見る日の出づる方
省3
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