【再放送】NHK連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」1 (758ﾚｽ)
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738(1): 12/17(火)12:23 ID:WEJ8NkWf(2/2) AAS
もう一度強調したいのは、算太は安子とるいに起こった出来事を最後まで知らなかったこと
目の前の小さな回転焼屋の女将がるいであることを知り驚愕したのだろう。算太は得意の逃げ足で姿を消した(合わす顔がない)
岡山有数の名家の令嬢だったるいが今は京都で小商を営んでいる、しかもそこには安子の匂いがない、、
算太はここで安子とるいの間に「何か」重大な異変が起こり、その原因は自分の持ち逃げに端を発するのではと察したに違いない
通帳持ち逃げでたちばな再建を頓挫させ、かわいい妹安子を傷つけ苦しめたことに算太がすぐさま悔恨の念を抱いたことは、
旧通帳に一切手をつけていなかったことからも明らかだ
ドアガラスに映ったピエロの如き自分の姿に自嘲して、弱き自由人算太は逃亡した
通帳持ち逃げに利得目的はなく、失恋した現実から逃亡した算太の身体に付随したものであった
だからといって、自身の行為が許されるものではないことは、算太自身良く分かっていた
それが「手をつけない旧通帳」となって40年保管された理由だろう
そこにるいとニアミスしたことで、自身の持ち逃げが母子の離反を招いたのでは？とさらなる疑いを算太は抱いた
その疑念は、家族団欒に加わった場でるいが「あんまり覚えておらんの、岡山のことは」と曖昧にはぐらかしたことで、
確証されたことだろう
新通帳作成と10年に及ぶ入金は新たに加わった悔恨の証であり、二つの通帳の存在は算太の悔恨が二十重ねされたことを
雄弁に示していた
算太は真相を知らぬまま死んだ、しかし安子とるいの悲劇を見据えていた。この男を「ただのクズ兄」と呼ぶわけにはいかない
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