[過去ログ] 福永祐一叱咤激励スレ@競馬2Part114 (1002レス)
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141: (スップ Sdb3-hq0B) 2021/05/31(月)12:36 ID:ZzjJioSWd(17/22) AAS
サンスポ独占手記
デビュー戦で勝った直後から、今年の日本ダービーはシャフリヤールとともに挑戦したいと思っていました。この大舞台を目標に牧場、厩舎と一丸となって作り上げてきたパートナーで勝つことができ、ホースマン冥利に尽きる最高の経験をさせてもらいました。
みんなが素晴らしい走りをした、紙一重の競馬でした。いいスタートが切れて1コーナー手前で取りたい位置が取れましたが、そこからペースが遅くなって内で動くに動けない苦しい状況になり、極限まで脚をためることに専念しました。最後の直線は進路を確保した段階でエフフォーリアとサトノレイナスが抜け出していて、つかまえるのは困難だと思いましたが、素晴らしい瞬発力を見せてくれました。
決してスムーズな騎乗ではなく、シャフリヤールの力に助けられました。GIを勝つ馬に共通する体幹の良さがあって、ばねの塊のような本当に素晴らしい馬。騎乗経験はありませんが、お父さんのディープインパクトに近いんじゃないかなと思います。
また、藤原英昭厩舎とのタッグで勝てたことも最高にうれしかったです。師匠の北橋修二先生、主戦起用してもらっていた瀬戸口勉先生が続けて定年で引退された2007年。新たな拠点となったのが藤原英厩舎でした。馬術経験豊富な技術集団で、調教の乗り方などを一から教えてもらいました。一頭一頭に明確なビジョンを描いて、競走馬として作り上げていく面白さ、難しさも学んできました。
その中でダービーには心に刻まれている思い出があります。藤原英厩舎所属で10年に優勝したエイシンフラッシュは、デビュー戦では手綱を取っていましたが、本番で指名されたのは自分ではありませんでした。当時は厩舎の一番馬を勝たせるだけの技術が身についていませんでしたし、もっと精進していつかは…と感じました。
ワグネリアンで初めて優勝した18年では、引き揚げてきた検量室で真っ先に祝福してくれたのが藤原英先生=写真=と同厩舎の荻野助手でした。自厩舎の皐月賞馬エポカドーロは2着に敗れたのに、まるで勝利した陣営のように出迎えてくれました。なかなかできないことで素晴らしい人間性だと思います。そのときに、いつか必ず一緒にダービーを勝ちたいと強く思いました。
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