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「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part4 (1002レス)
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152: 夢幻泡影 † 平和なひととき:後 ◆7aVqGFchwM [sage saga] 2011/10/24(月) 00:25:51.78 ID:TTBUcfBr0 「えへへへ……や、やっぱり恥ずかしいですぅ///」 「今更これくらいどうって事ないだろう? 覚えてるか? 去年『フェアリーモート』でローゼちゃん達とケーキ食べてた時――――」 「きゃあああああああ!? ら、らめっ、その話はらめぇ!?///」 「あとはそうだなー、今年の初詣は着物姿のお前と人混みの中で……」 「ぐすっ……裂邪のいじわるぅ………」 「ご、ごめんごめん、俺が悪かったよ;」 泣いちゃった嫁の頭を撫でる 泣いてる彼女も好きだけど、やっぱり俺は笑ってて欲しい それでもこうしてちょっと虐めたくなるのは、やっぱり俺にはSっ気があるからだろうか そんな事を考えながらスーパーを出ると、空が燃えているように真っ赤になっていた 「わあ、綺麗な空……」 「あぁ……あ、そうだ、ミナワ、あの場所へ行ってみないか?」 「あの場所?っわ、ち、ちょっと裂邪ぁっ!?」 バッグ越しにミナワの手を引いて、人目のつかない日陰の方へ向かった 「シェイド、例の場所に『シャドーダイブ』」 「オイ、オ遣イハ良イノカ?」 「んじゃ荷物はお前が先に置いてきてよ。俺は暫くしたら帰るから」 「面倒ナ……了解シタ」 俺はミナワと一緒に影の中に飛び込んだ 影の中は良い どんなに距離があろうと、目的地には一瞬で辿りつける 昔はこの中に入るのでさえ気分悪いわ疲れるわで大変だったが、今ではこの通り 飛び出してみれば、景色は町の中から町の外になる 北区にある山の頂上付近だ この辺りは開けていて、邪魔な木が生えていない だから、ここから見る景色は絶景だ 「わあ……あ、また言葉が出なくなっちゃいました;」 「ッハハ、言葉に表せなかった程綺麗だったって事にしとこう;」 暫く2人で夕陽を見つめる 煌々と沈みかける太陽は、空を赤に、大地を金に染め上げている この町に海があったらもっと綺麗だったろうなぁ そんな贅沢は言わないつもりだけど ずっと夕陽を見ていると、気分が良くなって、つい、ミナワを抱き寄せた 「ふあっ……れ、裂邪?」 「ごめん、何となくこうしたかったから…雰囲気ぶち壊したかな?」 「…いいえ、こういう方が私は好きです それと、その…………き、キス、とか、ど、どうですか?///」 只でさえ陽光で赤いのに、一層顔を赤くするミナワ そんな上目遣いで訴えかけないでくれ 心臓ごと奪われてしまいそうになる 「ウヒヒヒ、折角2人きりだし、キス以上のことでも良いけど…?」 「ホントですか? 去年は『ないわ〜』って仰ってたじゃないですか」 「いやぁお前がノリ気だと思わなかったから、俺は外でも良いよ。でも出すもんは中に出すけどね」 「あ、その、今日は……危ないです///」 「あらら、じゃあ後ろにしようか、それともゴムつけようか?」 「うぅ………き、キスして考えましょうよぉ」 「お前どんだけキスして欲しいんだよw」 「どんな形でも良いから、今すぐ裂邪が欲しいんですぅ♪」 「ええい贅沢な奴め♪」 夕陽をバックに、俺とミナワの視線が合い、徐々に距離を詰める 長く伸びた2つの影は、やがて一つになった と、なかなか良い雰囲気だったのに 「………ミナワ、」 「はい、分かってます……都市伝説、ですね」 「すぐそこだな、かなり小さいから気付かなかった…お前はどう思う? 俺には戦意が無いように思えるが」 「というか、動いてないみたいですけど……行ってみますか?」 ミナワの提案に頷いて答え、俺達は気配の感じる方へと歩いた 本当にすぐ近く、数歩歩いた先の茂みの向こうからだった 草を掻き分け、気配の根源を探す 「「あ!」」 見つけた 2人で身を乗り出してその元に駆けつける だが見つけたものは、不思議なものだった http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/152
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