[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part4 (1002レス)
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257: 夢幻泡影 † X-DAY〜前編〜 ◆7aVqGFchwM [sage saga] 2011/10/28(金)23:38 ID:vpwNyp620(9/15) AAS
2011年10月28日午後4時頃、学校町東区の住宅街にて―――――

「あ、あの、麻夜ちゃん? もうちょっと機嫌良くなってくれると有り難いな〜と」
「黙っててよ変態さん!!」
「ウ、ヒヒ…酷いな;」

普段通り黒尽くめの服を着ている黄昏 裂邪は、まだ制服姿の従姉妹・神崎 麻夜を連れて歩いていた
決して援助交際ではない
繰り返す、決して援助交際ではない、断じてない

「だって怪しいもん! どーして突然変態さんとお買い物なんて行かなきゃなんないの!?
 にぃにぃは信用してるけど、私は絶対信じないから!!」

どうやら、裂邪が買い物に行こうと提案したらしい
麻夜はそれには大反対だったのだが、漢の勧めで仕方なくついていったのだった
それでもご機嫌斜めの彼女に、裂邪は引き攣った笑顔を向けていた

「……あー、やっぱり、本当のこと話そうかな?」
「ホントの事?」
「俺がこうやって麻夜ちゃんを誘った理由」
「ふん、どーせにぃにぃのいないところであーんなことやこーんなことするんでしょ?
 その前に血だらけにしてやるもん!」
「俺は犯罪者か……違うから、ちゃんとした理由があるんだよ
 漢と一緒に話し合ったんだからな」
「にぃにぃをたぶらかして、どういうつもりなの――――――」
「10月28日、何の日か知ってるか?」
「…………え?」

それは今日の日付だった
最初は何の事だったか分からなかったが、麻夜はすぐに思い出した

「…私の、誕生日?」
「正解。それで、漢がお前の為にバースデーケーキ作りたかったんだとさ
 でも、どうせならサプライズした方が良いだろ?
 だから、こうして外に連れ出して、帰ってきたらハッピーバースデー!っていう寸法だったの
 全部あいつの提案だぜ? 喜んで欲しかったんだろうな、お前に……たった一人の妹に、さ」
「え……に、にぃにぃ……私の誕生日、覚えて………」
「まぁ、一応これから俺がプレゼントでも買ってやろうって事になってるんだけど、何が欲しいかッって麻夜ちゃん!?」
「ぐすっ………あり、がと…………にぃにぃ……………」

ぽろぽろと、大粒の涙を流し始める麻夜
彼女を宥めようと、裂邪は歩み寄って頭を撫でようとしたが、

(……これは、俺の役目じゃないよな)

と思い、肩をぽんと叩いた
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