[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part4 (1002レス)
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317: 夢幻泡影 † X-DAY〜後編〜 ◆7aVqGFchwM [sage saga] 2011/10/31(月)00:47 ID:JZ28s7pX0(1/10) AAS
黒と白、赤と青
四色の翼を揺らめかせ、羽ばたかせ、黄金の天使は神々しくそこに存在していた
飛んでいるというよりは浮いているといった感じで、脚は地面に接していない
ただ静かに、漂うように、何かを狙う獣の如く隙を見せない

「……ほぅ、飲まれた……いや、“飲み込んだ”、か?
 成程、今回の人間達はなかなか面白い。滅ぼすのが勿体ないとさえ感じる」
「あぁ? 冗談だろ、もうこいつらの未来はとっくに決まってんだよ!」

身体に突風を纏い始める「フラカン」
彼が動き出そうとする刹那に、裂邪は右手をゆっくりと上げ、人差し指を伸ばしてぴたりと止めた
様子を見る為に止まってしまった「フラカン」だったが、それは大きなミス
煌びやかな光条が指先から幾本も発せられ、彼を襲った
すぐに反応して回避を試みたが、1発だけ肩を掠めてしまった
ぱっ、と紅い華が咲き乱れる

「当たった…!?」
【…「レイヴァテイン」の力………】
「テメェ……また俺の身体を傷付けやがったなぁ!?」

拳に風を纏わせ、「フラカン」は怒りに任せて突風の如き速さで裂邪に迫った
しかし、彼の目の前に透明な何かが現れ、行く手を阻んだ

「なっ………!?」

そのまま勢いで殴り付けると、ぽよん、と物体は大きく波打ち、拳を弾いて破裂した
どうやら、大きなシャボン玉だったようだ
彼はそれを生成し、盾の代わりに使用したのだ

【今のはミナワの力だ……これが、ウィルの力…】

背に生えた赤い翼が激しく燃え盛り、小さな炎が飛び出して、雨となって降り始める
「フラカン」は風を発生し、それを全て払い除けた

「まだ分かんねぇのかぁ!? 俺にそんな攻撃が通用する訳―――――ッ!?」

裂邪を見た瞬間、「フラカン」の目が激しく泳ぎ始めた
眼前に、敵は“3人”
いつの間にか増殖した黄金の天使が、拳を振り上げて迫ってきた

「くっ、幻影か!? どこまで神を侮辱すればッあがぁっ!?」

攻撃は背後から
“3人”の裂邪は何事もなかったかのようにフェードアウトし、
代わりに確かな存在である裂邪が、うつ伏せに倒れる「フラカン」の背を蹂躙した
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