[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part4 (1002レス)
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53: DKGとファントムさん ◆lzXMjKhUPM [sage saga] 2011/10/19(水)00:34 ID:nlEmM/m30(1/9) AAS
 時間は少し遡る――――

 薫――――DKGは、突如襲ってくる神話級の都市伝説達に、困惑した。
(……何故だ? 何で神話級の都市伝説がこんなに? ここまで古今東西の都市伝説だと、多重契約者か? ……この量とだぶりよう、多重契約ってレベルじゃないだろ)
 DKGも神話級の都市伝説は何回か殺した経験がある。しかし、ここまでの量だとさすがに死ぬ。百人からさらに孫悟空が影分身するものだから……もう目視で数えるのも難しい。
 誰だこんな都市伝説を送りつけてきたのは。どこぞの機関だ。
(……本気を出して、殺すしかないか)
 そもそも、神話級相手に手を抜いたことなど無いのだが。
 とりあえず、パンツァファーストを虚空から何個か取りだし、都市伝説の中央辺りに撃ち込む。山なりで射たれ、見事な爆発で都市伝説を吹き飛ばす。
 二、三人は消せたかも知れないが、絶対的な防御や恐ろしい反射神経で避ける。
 DKGが今まで神話級都市伝説に勝ってきたのは、カウンターでのクリティカルヒットを決める事ができたからである。
 だが、この人数相手では、クリティカルヒットどころかカウンターすらできないだろう。
 バンパイアあたりの集団なら、大剣やら機関銃で無双できるのだが、神話級の集団になると、勝つ手段すら思い付かない。
 だが、相手はそんな活路を思いつく隙も与えてくれず、雷やらグンニグルが飛んで来たり、如意棒が伸びてきたりと、信じられない早さで襲ってくる。
「大人げないな。それでも先輩か? 三歳児相手に焦りすぎだろ」
 避けられるものは避け、避けられないものはジャックブレードでいなす。
 いなした神話級の攻撃は、手がジンジンするどころか、もげてしまいそうだったが、なんとか耐えきった。
 だが、一つの雷の矢が避け切れず、DKGの眼前に迫ってきた。

 それを、DKGは無意識に放った雷でいなした。

 は? なんでだ? とDKG自身一瞬疑問に思ったが、契約したことにより、災害なども扱えるようになったのかもしれない。現に光線などは指先か出せるようになっている……これは災害などではないが。
(……どうする? 雷は出したばかりで、どこまで通用するかわからない。このまま逃げ続けても、いつかは追い詰められる。……いや、アイツなら)
 ふと、こんな時にファントム――――雄介の事を思い出してしまい、敵の攻撃をよけながら、慌てて頭から振り払う。
(ダメだ。アイツは俺が助けを求めれば、命をかけて俺を守り通す。そういう男だ)
 雄介と接していたのはごく短い時間だが、人の心を覗いてきたDKGには、嫌でも分かる。
(……それだから、アイツには頼れない)
 そうすれば、雄介に殺しの苦悩を味あわせることになる。それだけはしてはいけない。
 彼は自分の気持ちを理解してくれた。つまり、殺しの苦悩も理解しているということだ。
 端から見れば変な男にしか見えないが、困っている何かがそこにいるのなら、助けずにはいられない優しいヤツなのだ。そんな人を、これ以上困らせるわけにはいかない。
 DKGは虚空からブローニングM2重機関銃を二丁取りだし、都市伝説達を睨めつける。
「……お前ら、運が悪かったな。今の俺は、かなりヤバイ」
 機関銃の安全装置を外し、構える。
「殺す覚悟が、もうできた」
 引き金を、戸惑いなく、躊躇いなく、目を大きく開け、――――引く。
 三銃士達が弾丸を弾こうとするが、逆に剣が弾かれ、全弾丸が眉間をぶち抜き、カード――――には戻らず、血を吹き出しながら倒れる。
 その後ろに控えていたアーサー王達がエクスカリバーを鞘から抜き取り、悠然と歩いてくる。
「なかなかの迫力だな。だが――――まだ弱い」
 右手のM2重機関銃で足元を狙い、弾幕を作る。
 だがアーサー王達もずくに反応し、エクスカリバーで切り裂く――――直後に左手のM2重機関銃で、アーサー王達の頭を蜂の巣にし、後ろにばたりと倒れる。
 その余韻を残す暇もなく、DKGは周りを囲んでいる阿修羅達を回転しながら、M2重機関銃で余計に多い顔を吹き飛ばす。
 その姿は、美しく、可憐で、――――圧倒的な強さを誇っていた。
 それを見た、孫悟空、オーディン、ゼウス達は廃工場の屋根を突き破って飛びながら、遠距離攻撃を仕掛けることにした。
 その距離、約6000m。
「おい!! さすがの俺もそこまで届かないぞ!! 俺の能力補正5000mが限度だぞ!」
 空を飛ぶ都市伝説たちは、容赦なく槍、雷、如意棒などの暴風雨を落とす。
 その攻撃をM2重機関銃で相殺し、廃工場の物陰に隠れる。
(……今まで一気にあの高さまで飛ぶヤツなんていなかったからな。いてもその前に即殺。さて……どうやって殺そうか?)
 ニヤリ、と笑いながら、M2重機関銃を虚空に戻し、F-22を虚空から無理矢理取り出す。コックピットに乗り込むと、ハンドルを握る。
「安心しろ」
 DKGは、神話達に、告げる。
「全員殺してやるから」
 そして、現在に至る。
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