[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part4 (1002レス)
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(1): 赤い幼星 † 最悪の展開を迎えない為に:前(入れ忘れorz ◆7aVqGFchwM [sage saga] 2011/11/09(水)21:58 ID:I6val7tE0(4/11) AAS
     †     †     †     †     †     †     †

―――「組織」本部

「R-No.6、現状報告を」
《ぜぇ、ぜぇ……ここもダメだったみたい………何処にも無いよー「水晶髑髏」!!》
「…やはり契約者の協力を得た方が早そうですね…
 分かりました。指示があるまで、暫く待機していて下さい」
《ヤッホー!! ねぇねぇ、R-No.69とあんなことやこんなことやってて良い!?》
「それは許可しません」

がちゃり、受話器を置いて深い溜息を吐く蓮華

「全く……本当に馬鹿ばっかですね、R-No.は……
 R-No.2、R-No.4、R-No.5、R-No.7、R-No.8、R-No.9の6人が戦闘に出向き、
 R-No.3、R-No.10、そしてR-No.0が病院にて待機……
 上位メンバーが全員出払ってるなんてどういう了見ですか
 唯一残っていたR-No.6の身にもなってあげちぇ欲しいものです……捜索の指示を出したのは私ですが」

独り言をぶつぶつと垂れ、こほんと咳払いを一つして、
椅子をくるりと回転させて背後を見た

「さて、どんな調子ですか?」
「ち、ちょっと待って欲しいかしら! 突然話しかけられたら集中が途切れるかしら!
 ………ふむふむ、「組織」じゃないフリーの契約者や、「首塚」の構成員の一部があの怪人と各地で戦闘中かしら
 「組織」の構成員の中でも、R-No.を筆頭に頑張ってるかしら
 あと、ジャガーにマタタビを云々かんぬんっていう内容のチェーンメールが出回ってるかしら」

ぺらぺらと、学校町の現況を報告しているのは中学生くらいの少女だった
道化師のような華美で滑稽な衣装を纏った、怪しい風貌の少女
彼女の名は、ローゼマリー・ラッツィンガー
「ニバス」という悪魔と契約した、元「教会」所属の契約者だ

「…なるほど、分かりました。引き続き監視を行って下s」
「それにしても人使いが荒すぎるかしら
 折角外の空気が吸えたと思ったらいきなり重労働なんて信じられないかしら
 「組織」はそんな酷いところだったかしら!? 見損なったかしr」
「うるさい」

バシィッ!!
蓮華の腕から植物の蔓が伸び、鞭の如く操ってローゼマリーにぶつけた
ネコが蹴飛ばされたような声をあげて、彼女はその場に倒れ込む
起き上がろうとするローゼマリーの顎をくっと掴んで、蓮華は鬼の形相を彼女の顔に近づけた

「ひっ………」
「メルセデス・オラーリャに捨てられ、「教会」の裏切り者扱いにされ、
 行き場のなくなった貴方を引き込んだのは我々R-No.だと言う事をお忘れですか?
 言わば貴方はR-No.の……それも、リーダーがあのザマなので実質私の所有物ですよ
 『情報操作ができる』だの『情報を司る』だのという能力を高く買って有効利用してあげてるんですから、
 少しは『ありがとうございます』だとか『感無量でございます』だとか言ってみたらどうなんですか?
 よくも抜け抜けと愚痴ばかりが並べられますね、それでも「教会」の端くれですか?
 感謝する相手は神だけですか? 人間や恩人には感謝の気持ちは捧げられないんですか?」
「うぐっ………あ、ありがとぅゴザイマス」
「はぁ? 聞こえませんねもう一回遣り直しです!!」
「ひゃあっ!?」

ビシッ!バシッ!!
二度、三度と蔓の鞭がローゼマリーの身体に打ちつけられる
次第に服が破れ始め、とうとう泣き出してしまった
クスッ…と、彼女は短く笑い、口角を上げて頬に手を当て、その声をうっとりと聞き惚れていた
読者の殆どが忘れているだろうが、蓮華はドSである
相手を痛めつけたり傷付けたり、泣いている声を聞いたりするのが大好きな残念ロリである

「ひっぐ………スライムに襲われたり蔓で殴られたり………路頭に迷って死んだ方がマシだったかしら…………」

憐れローゼマリー
彼女の受難はきっとこれからも続く

   ...To be Continued
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