[過去ログ]
「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part4 (1002レス)
上
下
前
次
1-
新
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索
歴削→次スレ
栞削→次スレ
過去ログメニュー
606
:
毒に紛れる毒
◆W5H6Y5Rl3M
2011/11/12(土)01:02
ID:7jRkyw2Oo(2/5)
AA×
[240|
320
|
480
|
600
|
100%
|
JPG
|
べ
|
レス栞
|
レス消
]
606: 毒に紛れる毒◆W5H6Y5Rl3M [sage] 2011/11/12(土) 01:02:27.05 ID:7jRkyw2Oo 髪の毛の拳で地面を打ち、電柱を掴み、屋根を駆け、迫り来る獣の群れを次々と捻り潰していく それでも数と速度で攻め立てられ、その目的が繰ではなくその場の突破である以上、どうしても討ち漏らしが多くなる 苛立ちと焦りが募る中、パーカーのフードに収まっていた菊花がぺしぺしと首筋を叩く 即座に身を捻る繰だが、既に眼前まで迫っていた鋭い爪が、繰の髪の生え際を掠めて斬り裂いた 本体から切り離され、力を失い元の長さに戻った髪が、風に吹かれてはらりと宙を舞う 「あっぶな……脳天抉りにきたわね、このクソ猫」 ばっさりと切り落とされた髪を撫でながら、繰はぎりと歯を食い縛る 髪自体は僅かにでも残っていれば自由に伸ばせるので、戦闘には問題は無い ただ、突破を目的としながらも時折こうして仕掛けてくる相手がいるという現実は、繰の攻め手をどうしても鈍らせる 「ったく……前の担当もそうだったけど、怪我をして心配される相手がいると……どうもね」 脳裏に浮かぶのは、いつも不安そうにあたふたとしているディランの顔 「こんな事してるのを知ったら、佳奈美なんか泣きそうよね。まあ教えないけど」 髪を切り飛ばし一撃翌離脱で逃れようとしたジャガー人間を、即座に髪の腕を伸ばして掴み、絞る ぶちぶち、ごきりと千切れ砕ける音が、髪の毛越しに頭骨に響く 「なるたけ数を減らすから、あとは一匹たりとも討ち損じるんじゃないわよ」 ――― 「まあ、数が少なければ心配無用ではありますが」 逢瀬家の屋根の上に座り込み、蒼白く燃え盛る鬼火に囲まれたA-No.18782が不安げに唸る 「あれ全部来たら、沈む仲間を踏み台にして無理矢理突破されちゃいますねぇ……くわばらくわばら」 A-No.18782の『ウィル・オー・ウィスプ』は、鬼火を見てそちらへと進むものを沼化した地面に沈ませる 逢瀬家の屋根の丁度真ん中で能力を発動させた現状、逢瀬家に向かうジャガー人間は必然的にそれを視界に捉え沼に沈んでいく事となる 「まさか実戦で、最終防衛ラインに使われるとは……私、保身のため以外に使うつもりゼロだったんですけどね」 町のあちこちで戦闘に駆り出されている黒服達がいる手前 何故か標的にされた少女、それも『組織』所属の契約者がいる以上、防衛に適した能力を揮わないわけにはいかなかった 「勘弁してほしいですよ、私はデスクワーク派なんですから」 ジャガー人間が一匹、また一匹と防衛ラインを突破してくる様子に、A-No.18782は溜息を漏らす ずぶりずぶりと、沼のように液状化したアスファルトに沈んでいくジャガー人間を眺めながら それが沈み切るまで新手が来ない事を、ただ祈る 「しっかし……そんなに重要人物とか、そういうもんじゃないはずなんですけどね、逢瀬さん。『[禁則事項です]事件』のアレで危険視でもされてるんですかね?」 ――― 「毎度の事ながら……あいつは何でこう、色々狙われるんだ」 やや呆れ顔で溜息を漏らしながら、宏也はサングラス越しにジャガー人間達を睨みつける 「その辺、何か知らないかお前ら」 だが宏也の問いに人語の答えは返ってこない 唸り声と咆哮を吐きながら、ジャガー人間達は宏也を避けて散開し 「おいおい、もうちょっと落ち着いて話ぐらい聞いていけよ」 獣の俊足で駆け抜けようとしたジャガー人間が、そのままの勢いで空中で細切れとなり、ばらばらと血煙と共に撒き散らされた 「慌てる奴ぁ……長生きできねぇぞ? まあ佳奈美を狙っている以上、慌てなくても長生きさせるつもりは無いがな」 誰も語らず、誰も知る事は無かったが 一部のジャガー人間が『偶然』に都市伝説や契約者よりも、一般人の女子供とより多く出会っていた事を 殺戮の上に嗜虐を乗せて味わう切っ掛けをより多く与えられていた事を それに引き摺られるように足並みを揃えるジャガー人間が多かった事を http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/606
髪の毛の拳で地面を打ち電柱を掴み屋根を駆け迫り来る獣の群れを次と捻り潰していく それでも数と速度で攻め立てられその目的が繰ではなくその場の突破である以上どうしても討ち漏らしが多くなる 苛立ちと焦りが募る中パーカーのフードに収まっていた菊花がぺしぺしと首筋を叩く 即座に身を捻る繰だが既に眼前まで迫っていた鋭い爪が繰の髪の生え際を掠めて斬り裂いた 本体から切り離され力を失い元の長さに戻った髪が風に吹かれてはらりと宙を舞う あっぶな脳天りにきたわねこのクソ猫 ばっさりと切り落とされた髪を撫でながら繰はぎりと歯を食い縛る 髪自体は僅かにでも残っていれば自由に伸ばせるので戦闘には問題は無い ただ突破を目的としながらも時折こうして仕掛けてくる相手がいるという現実は繰の攻め手をどうしても鈍らせる ったく前の担当もそうだったけど怪我をして心配される相手がいるとどうもね 脳裏に浮かぶのはいつも不安そうにあたふたとしているディランの顔 こんな事してるのを知ったら佳奈美なんか泣きそうよねまあ教えないけど 髪を切り飛ばし一撃翌離脱で逃れようとしたジャガー人間を即座に髪の腕を伸ばして掴み絞る ぶちぶちごきりと千切れ砕ける音が髪の毛越しに頭骨に響く なるたけ数を減らすからあとは一匹たりとも討ち損じるんじゃないわよ まあ数が少なければ心配無用ではありますが 逢瀬家の屋根の上に座り込み蒼白く燃え盛る鬼火に囲まれたが不安げにる あれ全部来たら沈む仲間を踏み台にして無理矢理突破されちゃいますねぇくわばらくわばら のウィルオーウィスプは鬼火を見てそちらへと進むものを沼化した地面に沈ませる 逢瀬家の屋根の丁度真ん中で能力を発動させた現状逢瀬家に向かうジャガー人間は必然的にそれを視界に捉え沼に沈んでいく事となる まさか実戦で最終防衛ラインに使われるとは私保身のため以外に使うつもりゼロだったんですけどね 町のあちこちで戦闘に駆り出されている黒服達がいる手前 何故か標的にされた少女それも組織所属の契約者がいる以上防衛に適した能力を揮わないわけにはいかなかった 勘弁してほしいですよ私はデスクワーク派なんですから ジャガー人間が一匹また一匹と防衛ラインを突破してくる様子には溜息を漏らす ずぶりずぶりと沼のように液状化したアスファルトに沈んでいくジャガー人間を眺めながら それが沈み切るまで新手が来ない事をただ祈る しっかしそんなに重要人物とかそういうもんじゃないはずなんですけどね逢瀬さん禁則事項です事件のアレで危険視でもされてるんですかね? 毎度の事ながらあいつは何でこう色狙われるんだ やや呆れ顔で溜息を漏らしながら宏也はサングラス越しにジャガー人間達をみつける その辺何か知らないかお前ら だが宏也の問いに人語の答えは返ってこない り声とを吐きながらジャガー人間達は宏也を避けて散開し おいおいもうちょっと落ち着いて話ぐらい聞いていけよ 獣の俊足で駆け抜けようとしたジャガー人間がそのままの勢いで空中で細切れとなりばらばらと血煙と共に撒き散らされた 慌てる奴ぁ長生きできねぇぞ? まあ佳奈美を狙っている以上慌てなくても長生きさせるつもりは無いがな 誰も語らず誰も知る事は無かったが 一部のジャガー人間が偶然に都市伝説や契約者よりも一般人の女子供とより多く出会っていた事を 殺の上に虐を乗せて味わう切っ掛けをより多く与えられていた事を それに引き摺られるように足並みを揃えるジャガー人間が多かった事を
上
下
前
次
1-
新
書
関
写
板
覧
索
設
栞
歴
あと 396 レスあります
スレ情報
赤レス抽出
画像レス抽出
歴の未読スレ
AAサムネイル
ぬこの手
ぬこTOP
0.098s