[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part4 (1002レス)
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615: 死神少女はキウイフルーツの幻想に浸る◆12zUSOBYLQ 2011/11/12(土)02:12 ID:4Mx5MkLAO携(4/4) AAS
東区の墓地、マタタビ作戦オフ第二会場にて。
「「「ババリバリッシュ!!!」」」」
「きゃあああっ!」
艶やかな黒髪をショートカットにしたブレザー姿の少女が、悲鳴を上げながら四体のジャガー人間を斬り伏せた。
その間、十秒足らず。感嘆すべき腕前ではあるが…
「怖いのもうイヤぁ!緋色ちゃん助けて〜」
どうやら剣の腕に見合わない根性なしらしい少女は、自らが緋色と呼んだ、
ウサ耳の付いた黒いパーカーに赤いミニスカート姿の少女、赤坂緋色(あかさか ひいろ)を振り返った。
「あたしも手一杯!」
緋色は手短に怒鳴ると、しばしの間瞳を閉じて集中に入る。
頭上が薄暗くなったのを見てとったブレザーの少女、
赤坂紫(あかさか ゆかり)が慌てて緋色に駆け寄る。巻き添えになるのを防ぐために。
やがて、ざああという豪雨のような音と共に、二人の周囲を除いた数十メートル四方に
ゴルフボール程もある雹が降り出し、ジャガー人間たちを打ち倒して行った。
緋色は「HAARPは気象兵器」と契約している。局所的に気象を操作することの出来る能力だ。
わずか数十秒で、墓地の周辺に彼女たち以外に動くものはなくなっていた。
「緋色ちゃん」
「何よ」
「巻き添えになってる人とか、まさかいないよね。近くの家とか、車とか大丈夫だよね」
「だっ…だいじょーぶよ!」
緋色の頬に一筋の汗が伝ったのを、紫は見逃さなかった。
「今なら何があっても、全てあのジャガー男のせいだから!!」
「…こんなんで、オフ会が終わるまで、会場を守りきれるのかなあ」
イヤな予感しかしないなあ。双子の姉ほど強くも図々しくもなれない少女は、そっと溜息をついた。
続く
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