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「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part4 (1002レス)
「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part4 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/
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712: ソニータイマー [sagesaga] 2011/11/23(水) 11:49:04.31 ID:WlK68CeS0 堂寺「良い兄さんの日か…」 疾風「こんな日だから言うけど、実は僕には双子の兄が居るんだ…」 小百合「せっかくだから便乗して暴露するけど、私の家には男の人が一人も居ないの」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/712
713: 「死にたい奴から前に出ろ」 ◆nBXmJajMvU [sage saga] 2011/11/23(水) 12:18:47.83 ID:7iZO0VM40 今日は「いい夫妻」の日で「いい兄さん」の日で「いい罪」の日だそうですよ皆さん 夫妻は昨日夫婦として朝比奈夫婦書いたし、今日はいい兄さんで何か書こうかとも思ってたけど今日は待ち合わせあるんで書く時間が確実にないとかあるぇ ってか、いい兄さんって誰だよ、俺のキャラでいい兄さんキャラなんていたっけ >>710 翼の胸板と俺の薄っぺらい胸板で宜しければいつでも貸すぜ >>711 >こーゆー通じ合ってる夫婦ってじんと来るなぁ 一度は軽く殺しあったけどな! >ウホッ解禁…だと… そっちの意味かよwwwwwwwwwwwwwwwwwww http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/713
714: DKGとファントムさん ◆lzXMjKhUPM [sage saga] 2011/11/23(水) 13:53:36.87 ID:Ad+brbwJ0 ここはいつから変態紳士の社交場になったんだ……。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/714
715: シャドーマンの契約者@Xperia [sage saga] 2011/11/23(水) 14:58:14.18 ID:WXmMj3lD0 >>713 秀先生がいるじゃないですか 龍一くんもいるし あとあの場で大樹さん出したら秀雄さんも兄になる >>714 何を今更 立った当時から既にそうだったじゃないか!!(各方面に謝れ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/715
716: うねる黒紐、きらめく白刃 [sage] 2011/11/24(木) 00:49:20.07 ID:ml+nL8Obo 一匹のジャガー人間が黒い紐に絡め取られている。 その黒い紐はジャガー人間を容赦なく締め上げ、動きを完全に封じている。 そのジャガー人間に青年が駆け寄り、手に持った小刀を突き立てた。 周りでは同じようにジャガー人間たちが黒い紐に絡め取られている。 中には牙や爪で抵抗する者もいるが、その黒い紐は全く切れる気配がない。 「無駄です。グレイプニルは決して切れません。」 そう言い放った黒服の契約都市伝説は「グレイプニル」。 北欧神話に語られる、決して切れることがないという紐である。 殺傷能力は無に等しいが、拘束という一点において無類の力を持つ。 黒服が拘束したジャガー人間をその手の小刀で切り裂きつつ、青年は黒服をちらりと見やる。 「黒服さん、こいつらの弱点ってキウイですよね。「組織」から支援物資とかないんですか?」 「バックアップはありませんし、あったとしても使うことはありません。」 「いや使いましょうよ。予算きついのかもしれませんけど、ケチって死んだら世話ないですって。」 「そうではありません。キウイは弱点であると同時に『ジャガー人間はキウイで逃げだす』という噂も立っています。」 「なるほど。簡単に倒せる上に逃げ出してくれるとあれば、ますます楽になりますね。」 「あなたは馬鹿ですか。逃げた奴らが一般人を襲うかもしれないのですよ。」 「冗談ですよ。言ってみただけです。」 「冗談を言ってる暇があったら手を動かしてください。冗談じゃなく死にますよ。」 青年の左右から同時に襲い掛かるジャガー人間をグレイプニルが絡め取り、白の刃が一閃、二閃。 青年の得物は「マキリ」。猟師の間に伝えられる小刀の一種である。 「マキリ」の音は「魔斬り」に通じる。すなわち、怪異に対して抜群の効力を発揮する。 マキリに斬られたジャガー人間は毒が回ったかのように苦しみ悶え、光の粒になって消えていった。 「しかし、こいつら一体何匹いるんですかね?」 「どこかにこいつらを生みしている者がいるはずです。それを倒さない限りは無限に増えるでしょう。」 「だったらこいつら倒しても意味無いじゃないですか。時間稼ぎでしかないじゃないですか。」 「大いなる時間稼ぎです。私たちが奴らを引き受けている隙に、0-Noや他の黒服、契約者たちがこの元凶を倒すべく動いています。」 「で、いつまでその大いなる時間稼ぎとやらをすればいいんです?」 「彼らがこの元凶に刃を突き立てるまでです。」 最後の一匹にマキリを突き立て、青年はひとつため息をついて周りを見渡す。 直後、道路の向こうから、塀の影から、屋根の上から、ジャガー人間たちが次々と姿を現した。 「休んでもいいですか?」 「死にたいのならどうぞ。」 「帰ってもいいですか?」 「帰られるものならどうぞ。」 「はぁ……サポートお願いします。」 「仕留め損なわないようお願いします。」 黒服のグレイプニルがうねり、ジャガー人間を絡め取る。 そして青年のマキリがきらめき、そのジャガー人間を切り裂いた。 戦いが終わる気配はない。 少なくともこの場は、まだ。 【終】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/716
717: シャドーマンの契約者 ◆7aVqGFchwM [sage saga] 2011/11/24(木) 20:26:42.11 ID:LIeNt5KN0 単発の人乙です〜 これは良いコンビ、しかもかっこいい! いつかまた登場する事を期待してみる(ぁ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/717
718: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage] 2011/11/25(金) 12:31:20.05 ID:YQQTdfKDO そういえば今日は「いい双子」の日ですね 荒神兄弟とか天倉姉妹とか、双子を絡ませればいいと思うよ! 背景に花が咲くくらい濃密に絡ませればいいと思うよ! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/718
719: ソニータイマー/3DS [sagesaga] 2011/11/25(金) 19:33:40.66 ID:htnEFh0p0 単発の人乙ですー >>718 うちの双子キャラを初登場させるチャンスか… そして今日はOLの日でもあるんだぜ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/719
720: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道) [sage saga] 2011/11/25(金) 23:01:54.35 ID:v7BoGb/g0 >>718 悪いな、別件で忙しくて今日中には無理だ 後日でよかったら荒神兄弟でマヤの予言編のシーンでも書くよ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/720
721: シャドーマンの契約者 ◆7aVqGFchwM [sage saga] 2011/11/25(金) 23:28:27.40 ID:eK+6/tc40 ごめんなさい、「マヤの予言」編全然進んでなくてごめんなさいorz 明日は出かけるし、明後日は面白そうな仕事見つけたのでハローワーク行ってくるという http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/721
722: 鳥居を探すの人 ◆12zUSOBYLQ [sage] 2011/11/27(日) 00:53:15.01 ID:J3bDNRhAO 単発の人乙なのです 自分もいい加減進めねばorz http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/722
723: 悪党と正義の味方 ◆W5H6Y5Rl3M [sage] 2011/11/27(日) 18:55:02.28 ID:Hff55E2lo ごとりと重たい音を立てて、携帯ゲーム機より一回り大きな機械が取り付けられたベルトが台の上に置かれる 「これが変身用のデバイスです。試作段階なのでまだ大型ですがね」 「てっきり趣味だと思ったけどな」 既に拘束を解かれたZ-No.592は、抵抗する様子もなくヴィッキーの傍らでその試作品を眺めていた 契約都市伝説を奪われた彼は、ただの黒服としての能力程度しか持ち合わせておらず、戦闘員や怪人に対抗する事はおろか、ヴィッキーを倒し切る事もできない 自害したところですぐに『修理』されてしまうため、今はただ従う他に無いのだ 「こんなものを作れるなら、俺は必要無いんじゃないのか?」 「これ単体で機能するだなんて、誰が言いました?」 するりとヴィッキーの腕がZ-No.592の身体に絡みつき、胸元をまさぐるように撫で回す 「あなたのここには、このデバイスとリンクするシステムが埋め込まれています。デバイスで読み込んだ結晶体のデータをそのシステムに複製転送し、その身体に浸透して結晶体に応じた変身を可能とするのです」 「……その結晶体を、返してもらいたいんだがね」 「ああ、あの『こっくりさん』達のですね」 ヴィッキーはZ-No.592から身体を離し、壁のタッチパネルを操作する 仰々しい駆動音と共に開いた保管庫はほとんど空だったが、手のひら大のケースに収まった大きなメダルがいくつか並んでいた 「あなたの大事な都市伝説は……これ、ですね」 小さな結晶体を丸い透明の物質が包んでおり、更にそれが金色のメダルにはめ込まれている、そんな造形の物体 「結晶体の強度はさほど強くはないので、それなりの工夫をしてあります。メダルの素材は『第三帝国』に入り込んでいた私が横流ししたオリハルコン製で、カバーとしての強度は勿論のこと都市伝説の力を伝えやすいようにしてあります」 己の成果を誇示するように、メダルを手に取ってZ-No.592に見せつけるヴィッキー 「ですが、これを渡せるのは……あなたの脳改造が終わってから。私達の忠実なる下僕になる前に、力を与えるわけにはいきませんから」 「だったら、そもそもそれを見せるべきじゃなかったな」 そう言ったZ-No.592は既にその手にベルトを掴み、己の腰に巻きつけていた ヴィッキーが何をするよりも早く、メダルを持つその腕を掴んで引き寄せて、遠慮も容赦もない拳がヴィッキーの顔面にめり込ませる 痛覚が無くとも反射的に緩んだその手から、Z-No.592はメダルを奪い取り その手にじわりと伝わってくる、『こっくりさん』の力 《ただいまー》 《ひさしぶりー》 《さみしかったー》 声が 聞こえたような気がした 気のせいかもしれない それでも 「また一緒に、戦おうぜ」 メダルを握る手に力を込めて ベルトのスロットにそれをはめ込んだ 「変身」 ベルトにはめ込まれたメダルから溢れ出す三色の輝きは、かつての彼女達の毛並のようで 胸の内から身体中に行き渡るその力は、かつての彼女達の声援のようで 「よく、変身の方法が判りましたね」 「こういう造形、こういうノリならこんなもんだろ?」 すぐさま背後から襲い掛かってくる戦闘員達を、肘打ちで一人、振り返る勢いを乗せたパンチで一人、回し蹴りで三人まとめて薙ぎ払う 立て続けに死角から襲い掛かる戦闘員達を次々と薙ぎ倒すZ-No.592に、ヴィッキーの顔に笑みが浮かぶ 「想定していたより、戦闘力は高めですね。元々の契約都市伝説ですし相性が良いのでしょうかね」 「そうかもな。お前は都市伝説の強さってのを甘く見過ぎてるんじゃないのかね」 「甘くは見ていませんよ?」 ヴィッキーはメダルが装着されてない結晶体を手に取ると、べろりと突き出した舌の上に乗せ そのままそれを、ごくりと飲み下した 「甘くは見ていませんが、その存在はあくまで添え物。『悪の秘密結社』と『正義の味方』の戦いを彩る、ソースの一つに過ぎません」 みしり、と ヴィッキーの身体が音を立てて歪む それはかつて見た、都市伝説の力を取り込んだ人間の変貌と同じ 白い羽毛に覆われた翼がその背を覆い、西洋の甲冑を思わせる純白の甲殻がその体表を覆っていく 「あなたの『こっくりさん』と同系列の都市伝説、『エンジェルさま』ですよ。同系列とはいえ、動物霊とはイメージとしての格が違います、多少マイナーとはいえ、ね」 「そうか、それで」 とん、と床を蹴り http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/723
724: 悪党と正義の味方 ◆W5H6Y5Rl3M [sage] 2011/11/27(日) 18:56:04.66 ID:Hff55E2lo 身体を丸めてくるりと後方に宙返りをするZ-No.592 そして、ぐんと身体を伸ばして蹴りを放つように片足を突き出す 「お前は、その都市伝説をどれぐらい知っている? 都市伝説としての定説じゃない、『その都市伝説』の個性をだ」 蹴りの姿勢のまま、Z-No.592の身体が空中でぴたりと静止する そこにはまるで、その身体を矢とするかのように、引き絞られた弓の形をした力場が展開されていた 「こっくりさんこっくりさん、お帰り下さるなら鳥居の方へ!」 冷たい、霊的エネルギーが室内に吹き荒れる それは鳥居の姿を模って、ヴィッキーに向かって一直線に立ち並び すぐさまそれから逃れるようにヴィッキーが動くが、鳥居は彼女への道を作るようにその位置を変えるだけ そして弓から放たれたZ-No.592の蹴りは、くぐった鳥居のエネルギーを取り込みながら加速して、正確にヴィッキーの胸板を捉えた その一撃は触れた瞬間にその甲殻を塵と化し、取り込んだ都市伝説のエネルギー諸共にヴィッキーの身体を消し飛ばした 「お疲れ様、こっくりさん」 床に膝をつき、そう呟いたZ-No.592 変身が解け身を覆っていた装甲が光の粒となってメダルへと吸い込まれていくその背後で、ヴィッキーだった人の形をしたものもまた光の粒となって空気に溶けるように消えていった ――― 『悪の秘密結社』を象徴する紋章が掲げられた、大首領の間 陳腐さすら漂う無駄に豪奢な玉座は空で、その傍らには幼い少女の造形をしたヴィッキーが立っていた 「親玉は何処に行った? お前の本体もな」 「本格的な活動のために、真の秘密基地へと帰還しました」 「お前はそれを伝えるために残ったのか?」 「ええ、あとあなたの合格を伝えるために」 ぱちぱちと手を叩きながら、笑顔でそう告げるヴィッキー 「貴方を、ただの素材ではなく……我々の敵として認めましょう」 「認められなくても、こっちは最初っから敵のつもりだけどな」 「いえ、私達が敵として認めるのはとてもとても重要な事。何故なら、『悪の秘密結社』は私達が認めた敵である『正義の味方』によってしか滅ぼされる事は無いのですから」 「……わざわざ、滅ぼされるための存在を作り上げ認めようと?」 「ええ、その通り」 「お前らは……自分達が滅びるために、悪行を重ねていたとでも言うつもりかよ」 「まさか……打ち倒すに値する存在が、打ち倒されるに値する存在があってこそ、我々は初めて意味を為すのです」 ヴィッキーは笑う 嬉しそうに とても嬉しそうに 「さあ、始めましょう。正義と悪の壮絶な戦いを。語り観る者の心を躍らせる最高の遊戯を。世界の命運を賭けた茶番劇を」 両手を広げ 天井を仰ぎ 「私達は悪事を為します。今まで以上に無闇に、無意味に、無秩序に、無茶に、無作為に、無謀に、そして無限に……あなたはそれを阻止し続け、私達追い続けるのです」 悪意に満ち満ちた笑顔 悪意に満ち満ちた声 「させねぇよ。お前の出来の悪いシナリオなんざ、1クール持たせずに打ち切りにしてやるよ」 その全てを吹き飛ばすように、Z-No.592が笑みを浮かべる 「俺と、『こっくりさん』を舐めるなよ?」 「あなたこそ……『悪の秘密結社』を舐めて掛からないように」 そう言ってZ-No.592は、ヴィッキーに背を向ける 「何処へ?」 「一つ、済ませてない用事があるんでな。それを済ませたらすぐに相手をしてやるよ」 「『組織』の手を借りようなどと思わない事です。私達を倒せるのは、あなただけなのですから」 「そんな理屈が、あの町に通用すると思うなよ? ……まあ、仲間を呼んだりはしないから安心しとけよ」 「信用しろと?」 「お前達が認める正義の味方だぜ?」 「なるほど」 ヴィッキーはくすりと微笑むと、黙ってその背を見送った ――― 『悪の秘密結社』が学校町に侵入した一件以来、町に出入りする都市伝説存在への『第三帝国』の監視が相応に厳しくなった だがその警戒すらも、長く続けば日常となる いつものように『スツーカの悪魔』が町の遥か上空を飛び回る中、メイはいつものように日課の犬の散歩へと出掛けていく 何匹もの大型犬のリードを握り締め、道行く近所の人々に笑顔で挨拶をしながら http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/724
725: 悪党と正義の味方 ◆W5H6Y5Rl3M [sage] 2011/11/27(日) 18:56:44.57 ID:Hff55E2lo だが、時折 その笑顔は暗く陰り、歩を止めた犬達が心配そうにその顔を覗き込む 「どうした、元気が無いな」 俯いていたその頭上から、男性の声が掛けられる 「悪ぃ、報せが遅くなって」 ぽん、と 気安く頭に乗せられた手が、ぐしぐしと頭を撫で回す 「ちょっと遠出しなきゃならないが、すぐ終わらせてくるから安心して待ってな」 頭から、手の感触が離れ メイが顔を上げると そこには既に誰も居なくて 犬達の視線が向けられた先にも、既に人影は無く それでもその先、ずっと先に彼がいる事を、手のひらの温もりに教えられ メイは顔を上げ、真っ直ぐ前を見詰めて歩き始めたのだった http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/725
726: 三面鏡@ドクター ◆W5H6Y5Rl3M [sage] 2011/11/27(日) 19:04:38.48 ID:Hff55E2lo 前回までのお話は >>527-528をご参照下さい これにて悪の秘密結社編は一旦幕となります 正義の味方と悪の秘密結社の果てしないバトルもあるのですが、それはそれで書ききれる気がしないので(爆) 色々好き放題設定をでっち上げ過ぎた、今は反省している というのが正直な感想でございますorz http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/726
727: 夢幻泡影 † 目醒め、そして ◆7aVqGFchwM [sage saga] 2011/11/27(日) 22:32:52.46 ID:nIlcIFit0 ―――貴様、「水晶髑髏」を知っておるか? ―――13の「水晶髑髏」を集めた時、宇宙万物の力を手に入れる事ができるのだ ―――その力を手に入れれば、例え人間だろうとそこの神も、下手をすれば我でさえも滅ぼせるだろう ―――――――――――――「水晶髑髏」を………13個集めれば…………!! ぱちり、目を開いて彼は飛び起きた 「ッ!! レ、裂邪!」 「ご主人様ぁ!!」 思わず勢い良く抱きつくミナワ 上体をよろめかせながらも、裂邪は彼女の身体をそっと抱きとめた 「っとと……すまねぇ皆、心配かけたな」 「全くバクよ、あの状況で一人だけ残るなんてどうかしてるバク」 「水臭いですぜ旦那ァ! 死ぬときゃ皆一緒でさあ!!」 「そっちか、俺は血を吐いた方にくるもんかと」 「どっちでもッ、良いですよぉ……お元気そうで……よかったぁ……」 しゃくり上げ、青い瞳から大粒の涙がぽろぽろと溢れ出した 至極申し訳無さそうな顔をして、裂邪は指でその涙を拭う 「本当にごめんな……でも、涙は後に取っといてくれないか?」 「…え?」 「シェイド、ミナワ、リム、ウィル 驚くだろうし怒るかも知れないけど……話がある、黙って聞いて欲しい」 それぞれに視線を配りながら、彼はベッドの上で正座をして、一つ咳払いをする 4人を捉えるその目は真剣な、しかし深刻な色をしていた が、シェイド達はそれ以上に得体の知れない何かを感じ取り、思わず小さく身震いした 「……用件ハ何ダ」 ようやくシェイドがそう問いかけると、 裂邪はこくん、と頷いて、大きく息を吸った 「まず…ローゼちゃんや正義が出て何分経った?」 † † † † † † † 「うわー、お兄ちゃんの様子見に行ってたの忘れてたー!」 病院の廊下であるにも関わらず、騒ぎながら慌ただしく走るライサ 先程、ローゼの命を受けて晶髏を別室に誘導し、蓮華に連絡をしていたのだが、 裂邪の病室に行った本当の目的を忘れてしまっていたようで、遅まきながら彼女はひたすら走っていた そんなに走らずとも、この階は然程広くもない為、すぐに辿り着くのだが、 「あっ、こ、ここだ……お兄ちゃん、お姉ちゃん、入りますよー」 今回だけは、もう少し早く来るべきだったのかも知れない 「………あれ…お兄、ちゃん?」 部屋は蛻の殻だった 真っ暗な部屋の中は、窓から入る月光が視界を作り出している その光を直接浴びている綺麗に整頓されたベッドの上には、 『ごめん』とだけ書かれた紙切れが、寂しく残されていた ...To be continued http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/727
728: シャドーマンの契約者 ◆7aVqGFchwM [sage saga] 2011/11/27(日) 22:37:57.53 ID:nIlcIFit0 久しぶりに書いて1レスか……むぅorz まぁ良いさね、次の『赤い幼星』を書き終えたらやっと戦闘シーンが…… 三面鏡の人乙です〜 これでひとまず終了か……また学校町に来たりするんだろうか そしてZ-No.592さんかっこいい、ヴィッキーさんもかっこいいハァハァ(ぁ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/728
729: 三面鏡@ドクター ◆W5H6Y5Rl3M [sage] 2011/11/27(日) 23:37:27.29 ID:Hff55E2lo >>728 > これでひとまず終了か……また学校町に来たりするんだろうか まあ来ない方が色々楽なので、変身システムを別のキャラに流用でもしない限りは出番は無いはず > そしてZ-No.592さんかっこいい、ヴィッキーさんもかっこいいハァハァ(ぁ ぽっと出の割に主役っぽくなれた気がします、Z-No.592 ヴィッキーはもうちょっと狂った方が面白かったかもww http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/729
730: 単発ネタ [sage] 2011/11/29(火) 14:00:31.88 ID:oFPZRG0SO 公園に変な子供がいる。 時計を見ると丑三つ時だった。子供が出歩く時間じゃあない。 ちょっとした散歩ができる広さのある公園だ。夕方からずっと迷子になってる可能性も考えてみた。 「……無いな」 「どうしました?」 まあ、こんな時間に公園で、黒服きた男といる俺も変だよな。 「餓鬼がいるんだよ」 「はい?……ああ、契約者のようですね」 契約者?そういや、赤い布をマントみたいに身体に巻き付けてんな。赤マントか。 「なぁ……良い?」 俺の質問に答えず、黒服はiPadみたいな物を弄りだした。 この黒服、何考えてんのか分かんなくて苦手だ。 前の黒服は組織の為なら何でもするって感じの過激な感じだったし、その前はそもそも感情なんてなさそうだった。 こいつは、なんか「どうでもいい」って感じだよな。よく分からんけど。 「良いですよ」 「あ?」 「良いですよ。何処にも所属してない、フリーの契約者のようですから」 「さいですか」 よく分からん奴だけど、俺の好きにさせてくれるから嫌いじゃない。苦手だけど。 「こんばんは、坊や」 携帯電話を動画撮影モードにして、子供に向ける。 「うわぁ!……あ、ぁ、びっくりした……」 驚かせてしまったらしい。そんなつもりは無かったんだがな。 「ぁ、えと、こんばんは。ど、どちら様、でしょう……?」 「組織」 「っ……」 俺が組織と言っただけで、子供の目に警戒の色が浮かぶ。 こんな子供でも知ってるとは、どれだけ嫌われてんだよ。 「あ、の、何の用でしょうか。僕、何もしてませんよ?今だって、悪い都市伝説を捜してるだけで……」 「あー、いや、君が何してるとか、興味ないから」 俺がそう言った時、子供の右手の人差し指が、落ちた。 「…………?…………へ?………………痛い?」 何が起きたか子供が理解する前に、次は中指が落ちた。 「っ!?」 そうして、ようやく攻撃を受けている事に気がついたらしい。 子供は反撃にでようとして、 「あ、じっとしてて」 両足が、スッパリと切れ、落ちる。 「スナッフフィ〜ルム〜 ♪」 子供の身体があちこち切れ、無惨な死体になってゆく様を、俺の都市伝説『スナッフフィルム』で撮影する。 「な…………ん……で、……」 「俺、餓鬼が嫌いなんだよね。都市伝説とか契約者だとかは、特に」 俺の両親を殺した契約者は、餓鬼だったから。 この世界じゃ、見た目が餓鬼だからって、中身も幼いとは限らない。 その姿で何十年と生きている、気持ちの悪い化け物がいる。 自分は無害ですよという顔で人を[ピーーー]化け物がいる。 だから、 「疑わしきは、罰せよってな」 「 」 子供から返事はない。首切れてるから当たり前だけどな。 「終わりましたか」 気がつくと黒服が隣に立っていた。 「それでは、任務の話に戻りましょう」 子供のバラバラ死体を見下ろし、何も言及しない。 子供は、悪さをしていた契約者だった事にされ、処理される。いつもの事だ。 「次の任務の対象も、餓鬼?」 「そうですよ」 それは、楽しみだ。 終 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/730
731: 犬神憑きと怪人アンサーの人 ◆vQFK74H.x2 [sage saga] 2011/11/29(火) 22:06:02.25 ID:GJNG+jD50 単発の人様、三面鏡の人様、シャドーマンの人様乙ですー 拘束系の能力を使える方が居ると安定しますねー 『悪の秘密結社』編がひとまず完結…ヴィッキーさん達に会えなくなるのは寂しいですが、また会える日を密かにお待ちしております! ライサちゃん可愛いなぁ… 裂邪君カッコイイ… 裂邪君も水晶髑髏を集めに行くかもしれないんですねwktk なんて素敵な青年と黒服…! 思想・行動共に応援したい… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/731
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