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「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part4 (1002レス)
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723
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悪党と正義の味方
◆W5H6Y5Rl3M
2011/11/27(日)18:55
ID:Hff55E2lo(1/5)
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723: 悪党と正義の味方◆W5H6Y5Rl3M [sage] 2011/11/27(日) 18:55:02.28 ID:Hff55E2lo ごとりと重たい音を立てて、携帯ゲーム機より一回り大きな機械が取り付けられたベルトが台の上に置かれる 「これが変身用のデバイスです。試作段階なのでまだ大型ですがね」 「てっきり趣味だと思ったけどな」 既に拘束を解かれたZ-No.592は、抵抗する様子もなくヴィッキーの傍らでその試作品を眺めていた 契約都市伝説を奪われた彼は、ただの黒服としての能力程度しか持ち合わせておらず、戦闘員や怪人に対抗する事はおろか、ヴィッキーを倒し切る事もできない 自害したところですぐに『修理』されてしまうため、今はただ従う他に無いのだ 「こんなものを作れるなら、俺は必要無いんじゃないのか?」 「これ単体で機能するだなんて、誰が言いました?」 するりとヴィッキーの腕がZ-No.592の身体に絡みつき、胸元をまさぐるように撫で回す 「あなたのここには、このデバイスとリンクするシステムが埋め込まれています。デバイスで読み込んだ結晶体のデータをそのシステムに複製転送し、その身体に浸透して結晶体に応じた変身を可能とするのです」 「……その結晶体を、返してもらいたいんだがね」 「ああ、あの『こっくりさん』達のですね」 ヴィッキーはZ-No.592から身体を離し、壁のタッチパネルを操作する 仰々しい駆動音と共に開いた保管庫はほとんど空だったが、手のひら大のケースに収まった大きなメダルがいくつか並んでいた 「あなたの大事な都市伝説は……これ、ですね」 小さな結晶体を丸い透明の物質が包んでおり、更にそれが金色のメダルにはめ込まれている、そんな造形の物体 「結晶体の強度はさほど強くはないので、それなりの工夫をしてあります。メダルの素材は『第三帝国』に入り込んでいた私が横流ししたオリハルコン製で、カバーとしての強度は勿論のこと都市伝説の力を伝えやすいようにしてあります」 己の成果を誇示するように、メダルを手に取ってZ-No.592に見せつけるヴィッキー 「ですが、これを渡せるのは……あなたの脳改造が終わってから。私達の忠実なる下僕になる前に、力を与えるわけにはいきませんから」 「だったら、そもそもそれを見せるべきじゃなかったな」 そう言ったZ-No.592は既にその手にベルトを掴み、己の腰に巻きつけていた ヴィッキーが何をするよりも早く、メダルを持つその腕を掴んで引き寄せて、遠慮も容赦もない拳がヴィッキーの顔面にめり込ませる 痛覚が無くとも反射的に緩んだその手から、Z-No.592はメダルを奪い取り その手にじわりと伝わってくる、『こっくりさん』の力 《ただいまー》 《ひさしぶりー》 《さみしかったー》 声が 聞こえたような気がした 気のせいかもしれない それでも 「また一緒に、戦おうぜ」 メダルを握る手に力を込めて ベルトのスロットにそれをはめ込んだ 「変身」 ベルトにはめ込まれたメダルから溢れ出す三色の輝きは、かつての彼女達の毛並のようで 胸の内から身体中に行き渡るその力は、かつての彼女達の声援のようで 「よく、変身の方法が判りましたね」 「こういう造形、こういうノリならこんなもんだろ?」 すぐさま背後から襲い掛かってくる戦闘員達を、肘打ちで一人、振り返る勢いを乗せたパンチで一人、回し蹴りで三人まとめて薙ぎ払う 立て続けに死角から襲い掛かる戦闘員達を次々と薙ぎ倒すZ-No.592に、ヴィッキーの顔に笑みが浮かぶ 「想定していたより、戦闘力は高めですね。元々の契約都市伝説ですし相性が良いのでしょうかね」 「そうかもな。お前は都市伝説の強さってのを甘く見過ぎてるんじゃないのかね」 「甘くは見ていませんよ?」 ヴィッキーはメダルが装着されてない結晶体を手に取ると、べろりと突き出した舌の上に乗せ そのままそれを、ごくりと飲み下した 「甘くは見ていませんが、その存在はあくまで添え物。『悪の秘密結社』と『正義の味方』の戦いを彩る、ソースの一つに過ぎません」 みしり、と ヴィッキーの身体が音を立てて歪む それはかつて見た、都市伝説の力を取り込んだ人間の変貌と同じ 白い羽毛に覆われた翼がその背を覆い、西洋の甲冑を思わせる純白の甲殻がその体表を覆っていく 「あなたの『こっくりさん』と同系列の都市伝説、『エンジェルさま』ですよ。同系列とはいえ、動物霊とはイメージとしての格が違います、多少マイナーとはいえ、ね」 「そうか、それで」 とん、と床を蹴り http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1318689302/723
ごとりと重たい音を立てて携帯ゲーム機より一回り大きな機械が取り付けられたベルトが台の上に置かれる これが変身用のデバイスです試作段階なのでまだ大型ですがね てっきり趣味だと思ったけどな 既に拘束を解かれたは抵抗する様子もなくヴィッキーの傍らでその試作品を眺めていた 契約都市伝説を奪われた彼はただの黒服としての能力程度しか持ち合わせておらず戦闘員や怪人に対抗する事はおろかヴィッキーを倒し切る事もできない 自害したところですぐに修理されてしまうため今はただ従う他に無いのだ こんなものを作れるなら俺は必要無いんじゃないのか? これ単体で機能するだなんて誰が言いました? するりとヴィッキーの腕がの身体に絡みつき胸元をまさぐるように撫で回す あなたのここにはこのデバイスとリンクするシステムが埋め込まれていますデバイスで読み込んだ結晶体のデータをそのシステムに複製転送しその身体に浸透して結晶体に応じた変身を可能とするのです その結晶体を返してもらいたいんだがね あああのこっくりさん達のですね ヴィッキーはから身体を離し壁のタッチパネルを操作する 仰しい駆動音と共に開いた保管庫はほとんど空だったが手のひら大のケースに収まった大きなメダルがいくつか並んでいた あなたの大事な都市伝説はこれですね 小さな結晶体を丸い透明の物質が包んでおり更にそれが金色のメダルにはめ込まれているそんな造形の物体 結晶体の強度はさほど強くはないのでそれなりの工夫をしてありますメダルの素材は第三帝国に入り込んでいた私が横流ししたオリハルコン製でカバーとしての強度は勿論のこと都市伝説の力を伝えやすいようにしてあります 己の成果を誇示するようにメダルを手に取ってに見せつけるヴィッキー ですがこれを渡せるのはあなたの脳改造が終わってから私達の忠実なる下僕になる前に力を与えるわけにはいきませんから だったらそもそもそれを見せるべきじゃなかったな そう言ったは既にその手にベルトを掴み己の腰に巻きつけていた ヴィッキーが何をするよりも早くメダルを持つその腕を掴んで引き寄せて遠慮も容赦もない拳がヴィッキーの顔面にめり込ませる 痛覚が無くとも反射的に緩んだその手からはメダルを奪い取り その手にじわりと伝わってくるこっくりさんの力 ただいまー ひさしぶりー さみしかったー 声が 聞こえたような気がした 気のせいかもしれない それでも また一緒に戦おうぜ メダルを握る手に力を込めて ベルトのスロットにそれをはめ込んだ 変身 ベルトにはめ込まれたメダルから溢れ出す三色の輝きはかつての彼女達の毛並のようで 胸の内から身体中に行き渡るその力はかつての彼女達の声援のようで よく変身の方法が判りましたね こういう造形こういうノリならこんなもんだろ? すぐさま背後から襲い掛かってくる戦闘員達を肘打ちで一人振り返る勢いを乗せたパンチで一人回し蹴りで三人まとめて薙ぎ払う 立て続けに死角から襲い掛かる戦闘員達を次と薙ぎ倒すにヴィッキーの顔に笑みが浮かぶ 想定していたより戦闘力は高めですね元の契約都市伝説ですし相性が良いのでしょうかね そうかもなお前は都市伝説の強さってのを甘く見過ぎてるんじゃないのかね 甘くは見ていませんよ? ヴィッキーはメダルが装着されてない結晶体を手に取るとべろりと突き出した舌の上に乗せ そのままそれをごくりと飲み下した 甘くは見ていませんがその存在はあくまで添え物悪の秘密結社と正義の味方の戦いを彩るソースの一つに過ぎません みしりと ヴィッキーの身体が音を立てて歪む それはかつて見た都市伝説の力を取り込んだ人間の変貌と同じ 白い羽毛に覆われた翼がその背を覆い西洋の甲を思わせる純白の甲殻がその体表を覆っていく あなたのこっくりさんと同系列の都市伝説エンジェルさまですよ同系列とはいえ動物霊とはイメージとしての格が違います多少マイナーとはいえね そうかそれで とんと床を蹴り
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